関西学生アメリカンフットボール リーグ戦総括

Updated, 1997 Dec. 31 at 23:30 JST.



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TEAM 勝敗分 順位 1試合平均  上段=獲得 下段=喪失 
点数 TD数 FG数 FG率 FD数 ラン パス P/R比 F-TO 反則
京都大学 4-3-0 17.9 2.3 0.71 0.71 12.4 199.7-5.08 60.7-5.25 0.29****
15.6 1.7 1.29 0.82 12.7 143.4-3.73 95.3-5.70 0.43 1.71-2.43 37.6
立命館大 6-1-0 38.3 5.1 0.86 0.67 16.3 257.4-7.01 175.6-8.36 0.57****
9.9 1.1 0.29 0.33 8.6 94.6-2.83 65.9-3.60 0.55 1.14-1.71 47.7
関西学院 7-0-0 29.6 3.7 0.86 0.60 15.4 194.1-5.31 123.7-7.80 0.43****
5.0 0.6 0.43 0.75 9.1 103.4-2.98 73.9-4.14 0.51 0.71-0.71 35.0
近畿大学 3-4-0 17.9 2.3 0.71 0.56 10.3 158.4-4.23 74.6-5.38 0.37****
17.9 2.4 0.29 0.50 11.6 164.9-5.02 122.4-6.21 0.60 0.43-1.00 20.4
大阪産業 2-5-0 10.6 1.3 0.57 0.67 11.1 136.6-4.12 101.6-6.41 0.48****
25.0 3.3 0.71 0.71 14.3 184.9-5.05 127.0-8.08 0.43 0.71-0.57 32.0
甲南大学 2-5-0 16.1 2.3 0.14 0.14 13.3 186.3-4.78 102.0-5.58 0.47****
25.9 3.6 0.43 0.50 15.1 225.9-6.15 119.9-7.42 0.44 1.86-1.71 32.6
神戸大学 3-4-0 19.0 2.6 0.43 1.00 12.9 165.7-4.31 86.3-5.05 0.45****
28.3 4.0 0.43 0.33 16.0 251.0-6.81 130.6-7.31 0.48 1.71-1.86 33.6
関西大学 1-6-0 14.3 1.9 0.43 0.60 10.4 107.4-3.74 124.7-4.90 0.89****
36.1 4.7 0.86 0.67 14.7 237.7-5.99 114.3-6.84 0.42 1.00-2.57 28.9

ラン数値は、平均獲得ヤード−1回平均総獲得ヤードを示す。
 例)82.4-3.1は、試合平均82.4ヤード、1回平均3.1ヤード
パス数値は、平均獲得ヤード−1回平均獲得ヤードを示す。
 例)150.6-6.0は、試合平均150.6ヤード、1投球平均(失敗、インセプ含)6.0ヤード
P/R比は、パス回数/ラン回数を示す。
 例)0.43は、(ラン1)対(パス0.43)
F-TO項は、ファンブル回数−(ファンブルロスト回数+インターセプト回数)を示す。
 例)1.0-1.4は、1.0回ファンブル、1.4回のインセプとファンブルのターンオーバー。

(上記数値は、「Touchdown」スタッツ表を元に、私が集計計算した。)



Updated, 1998 Jan. 19 at 02:10 JST.

 京都大学は、シーズン突入の段階から多くの故障者を抱えてしまったようだ。
さらに、下位校相手に勝利を収めながらチームを作るというのが例年のパターン
だが、第2節にして黒星を喫した。スタッツ数値としてもごく平凡なものとなっ
たが、こういう年もあるということで、98年に期待。           

 立命館大学は、1回のラン獲得距離で学生1位、1回のパス獲得距離で2位と
オフェンスは万全、さらに、1回のラン喪失距離2位、1回のパス喪失距離1位
とディフェンスも完璧、それなのに何故関西学生2位で終わってしまったのか。
関西学院との対戦での敗戦がその直接の理由だが、今後に貴重な敗戦となった?

 関西学院は、昨年と比較して1回のランパス獲得距離が大きくなった。第1節
の大阪産業大学戦でパスが連続ヒットしたのには正直驚いた。しかし、それ以降
全ての試合で、96年のオフェンス手詰まり感を一掃したオフェンスは見事だっ
た。さらに、「試合に負けない方法を身に付けた」とも言える。もっとも、96
年の京都大学戦勝利、立命館大学戦前半の健闘にその片鱗が伺えることを考えれ
ば、パス成功率向上が97年優勝の原動力であったことは間違いないだろう。 

 さて、中位5校は相変わらず接戦が続く。5校の直接対決で全勝がないかわり
全敗もない均衡状態である。そして、これが見事にスタッツ数値にも現われた。
オフェンスディフェンス全ての項目で、申し合わせたかのように見事に似通った
数値がならぶ。FD数、ランパス距離、P/R比や反則罰退距離まで同じである。 

 この大混戦から抜け出すのはどこのチームだろうか。「中位校相手に全勝する
ための策」を考えるより、「3強のうち○○を倒す方法」を試行錯誤するほうが
大混戦を抜ける近道のようにも感じる。                  

 近畿大学は、今シーズンも3強を崩すかと言われたが3敗に終わった。しかし
シーズンが深まるに連れて攻守ともにまとまってきたように思う。      
 オフェンス陣は来シーズンもほぼ同じメンバーが組めることを考えれば、今度
こそ3強の1角を崩せそうで、春から要注目である。            

 大阪産業大学は、今年も自力残留を決めて完全に中位校の仲間入りをした。オ
フェンスではノーバックやオプションなど多彩なパターンは見ていて楽しい。一
方で若い学年が占めていたディフェンス2・3列はパスに苦しめられた様子だ。
 さて、1部昇格の原動力となったオフェンス中心メンバーが抜ける来シーズン
は、正念場になりそうだ。                        

 甲南大学は、1部で2勝しながら入れ替え戦敗退で2部降格となった。関西学
生の「中位校」の数が如何に多いかの現われでもある。           

 神戸大学は、第1節立命館大、第2節京都大学で健闘した割りには中位校相手
に取りこぼしが続いて、結局3勝で終わった。さらに、攻守ともメンバー交替が
多そうだが、再び期待している。                     

 関西大学は、1勝止りだったが惜敗も多かった。オフェンスバックスは中心メ
ンバーも残るので98年は楽しみである。                 

入れ替え戦の結果、関西大学の残留、甲南大学の降格、        
同志社大学の昇格が決定した。                   
関西大学45−14金沢大学、同志社大学26−23甲南大学