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第2Q途中からの観戦で、その時には近畿大学に3点が入っていた。しかし、 私が観たときは完全な大阪産業大学のペースになっていた。近畿大学の得点過程 を知りたいところだ。 大阪産業大学は、敵陣35ヤードからQB#11松本オプションキープ、TE #84小山への10ヤードパス等ランパスを派手に展開、最後はオプションキー プで逆転TDに成功する。さらに、次のシリーズもオプションキープ20ヤード メインターゲットWR#83脇田への25ヤードと、簡単に侵攻してFGで貴重 な追加点を挙げて前半終了する。 だが、後半開始でレシーブを選択した近畿大学は、自陣30ヤードから怒濤の 攻撃を展開。QB#16森分からRB#33河東,#35兼本の中央突破12ヤ ードを繰り返す。そして、次の攻撃、QBからピッチを受けたRBが右サイドを 駆け抜け同点TDランと思われたが、ミスホイッスルの発生で取り消しとなって しまう。中央突破を繰り返した後の中央フェイクに、審判もはまってしまった。 再びRB#44工藤の中央12ヤードも最後はパントになってしまう。運がなか ったとしか言いようがない。 その後、両チームは一進一退を繰り返す。だが、大阪産業大学はRB#1辻野 のオープンであわやTDランとか、ノーバック5レシーバーなど、積極的なオフ ェンスが観ていて楽しい。 膠着状態のまま第4Qに突入。近畿大学のパスをインターセプトして敵陣40 ヤードからのFDに#1辻野のオプションTDランで試合が動く。近畿大学は、 ここで再び中央突破のロングゲインを連発しTDとなって7点差。 そして残り1分55秒、近畿大学の攻撃は自陣25ヤードから。パスオフェン スと、1回のギャンブル成功でエンドゾーンまで12ヤード地点に到達する。だ が、最後は大阪産業大学ディフェンスの粘りの前にパス失敗を繰り返してタイム オーバーとなった。 近畿大学は、なぜ中央突破を多用しなかったのだろう。第3Q2回目のシリー ズ、最後のシリーズ。 大阪産業大学ディフェンスは、この中央突破への対策を立てなければ、これか らが苦しい。オフェンスはオプションやパスなどそのバリエーションは豊富だ。 時々ラインが漏れてくるのが気になるが。 |
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関西学院のキック、甲南大学のレシーブで試合開始。甲南大学は、オプション で展開も、QBサックとディレイの反則でパントとなる。だがセンターのスナッ プがパンターの上を越えてエンドゾーンへ。転々とするボールを拾い上げてかろ うじて蹴ることができたが、関西学院は敵陣40ヤードからの第1シリーズとな った。 関西学院は、QB#7高橋からTE#89中川の右10ヤード、さらにこの日 大活躍のRB#34猪狩の左OGから右へのカットバックで簡単にTDした。こ の日の関西学院は、WR#81塚崎#82畑へのパスが心地よく決まる。さらに RB#2花房、#34猪狩の中央突破を絡めて第2Q早々に追加点を挙げる。そ して、パスインターセプトで掴んだチャンスも、パス連続ヒットから最後はRB #32松田へのスクリーン気味のパスで21点差となった。 前半で勝負がついたと思われたが、ここからの甲南大学のオフェンスが凄い。 今までの4回のシリーズでFD更新1回だけと完封されていたがQB#11橋本 RB#34古谷のオプションにUB#44桧垣のカウンター、QB#12崎元か らのWR#22水島、#34へのショベルパス等のオンパレードで、4回のFD 更新する。エンドゾーンまで7ヤード、残り時間6秒で選択したプレーがFG。 だがセンターのスナップミスでボールを蹴れずに失敗する。 第3Qは、関西学院、甲南大学ともオフェンスが健闘するも一進一退のまま静 かに推移した。そして、第3Q終了間際に甲南大学QB#11橋本の突然の中央 突破65ヤードというビッグゲインが出る。そしてパス2回で初TDを奪った。 さらに第4Q中盤、再びのQBキープの中央突破60ヤードからTDパスで追 加点を挙げた。ここで10点差。キックオフでオンサイドを試みるも、惜しくも 関西学院に抑えられてとどめを刺された。だが、甲南大学はこんなに粘りのある チームだっただろうかと思うほど、食らい付いていった気迫が凄かった。 関西学院は、オフェンスはしっかりでディフェンスが少々難点だが、決めるべ きところはしっかりと止まっているので、まあ安心して見ていられる。ただし、 連続FD時に流れを変えるような積極的ディフェンスがないかも。それから、担 架で運ばれた人数は関西学院が圧倒的に多い。これは少し気になる。 |
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立命館大学の完勝だ。QBは#12大矢に加え、#8宮崎も少しだけ出場して 2TDを決めた。攻守とも一番安定して見えるが、これからの上位対決が楽しみ である。 |
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神戸大学のリターンで開始。最初の神戸大学オフェンスはFD更新出来ずに簡 単にパントになる。続く京都大学もQB#12竹下からのパス20ヤード等のク イックパスが簡単に通るが、QB#14後藤のパスがインターセプト。 次の神戸大学は、QB#12大西のオプションキープでFD更新するが、京都 大学のDLの厚い壁で簡単にパント。以後京都大学はQB#14オプションキー プ20ヤード、ゾーン切れ目へのRB#20河合へのパス、RB#28宮崎オー プン20ヤードと10ヤードで、したい放題のオフェンスを展開して、京都大学 強しの印象を受けたところで、オプションキープをファンブルロスト。さらに、 同じパターンで神戸−京都−神戸と攻撃権が移動した。 こうなれば、神戸大学に流れが傾くというもの。この3回目のターンオーバー をRB#25出口の中央突破6ヤード、左アウトへの10ヤードパスでテンポ良 く京都大学陣25ヤードまで侵攻。ここでリバースプレー(?)を敢行。見事に ディフェンスを振り切って先制のTDを神戸大学が挙げる。 第2Qの最後になって京都大学は再びオフェンスがつながった。RB#20河 合、WR#83神谷、RB#28宮崎に#14のキープを絡めて自陣35ヤード から敵陣17ヤードまでの、この試合唯一のロングドライブ。だが、神戸大学は 1回のギャンブル成功を許すも、HBカウンター、オプションフェイクの逆サイ ドへのパス等を見事にシャットアウトした。残り時間4秒となって京都大学は、 FGをトライするが左に逸れる。 この攻防を見事に止めたことが神戸大学の勝因の一つであろう。 『得点上はリードしているが、少し気を緩めると追い付かれる。』 前節の経験がここで生きた。 しかし、京都大学側スタンドは、神戸大学リードの前節の試合を知っているこ とと、後半は逆転してくれるという期待からか大きなざわつきは無かった。 そして後半開始。京都大学の攻撃が簡単に終了してしまう。神戸大学はいきな りRB#20中島の中央突破55ヤードのロングゲイン。ここから京都大学DL に堅さが見えはじめる。 神戸大学は、左ウイークサイドへの1対1のパスを成功、オプションで#25 出口の左右と好き放題のオフェンスを展開。敵陣2ヤードからのギャンブルも成 功して一気にTDで追加点。さらに、ファンブルから掴んだ攻撃権をWR#33 中島への50ヤード、#6へのTDパスと2プレーで加点した。 その後も京都大学のファンブル・被インターセプトは止まらず、計7回という 記録的なターンオーバーの山を築いた。終了間際に、WR#83神谷へのタイミ ングパスと、QBキープで1TDを返したのが救いだ。 京都大学の敗因に、ターンオーバーの数を挙げることは簡単だ。だが、悪い流 れを止めるのが、上級生の多いディフェンスの仕事である。止まらなかったため に、QB他にミスできないという緊張を与える悪循環になった。 第4Qに平常心に戻ったディフェンスは、神戸大学の4回のシリーズをFD更 新1回に抑えた。それが最後のTDに結び付いているのだろう。 さて、ディフェンスの問題が、選手にあるかコーチにあるかは、外から見てい るだけではわからない。だが、次の大阪産業大学は神戸大学とおなじようなオフ ェンスを展開する。1週間で立ち直ることができるか。 神戸大学は大アップセットの快挙だが、前節の失敗は前半が終わったところで 自分を見失ったことにある。目指すは最終節の関西学院戦だが、次の試合まで日 数がない。とりあえず、今日のことは忘れて次へ行こう。 |