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雨の開幕戦となった。さらに、土のグラウンドに水が浮くという最悪の状態で 両校ともランオフェンスに活路を見い出した。 関西学院は、RB陣の大活躍で#2花房、#24島野、#29草野、#32松 田、#34猪狩、#94大北、少なくともこれだけの選手が出場した。タレント 揃いで適材適所の起用が出来たら面白い。さらに先発QB#3有馬のスクランブ ルがさえた。そして特筆すべきというと失礼だが、悪天候にもかかわらずパスが 冴えてメインターゲットWR#82塚崎他にヒットしたのには驚いた。そして、 最後のシリーズはQB#4金崎が出場し、確実に得点を挙げた。対戦相手にも依 るのだろうが、久しぶりに関西学院のハデなオフェンスを目にした。 だが、ディフェンスが少々心配だ。大阪産業大学のオープンの展開に対して、 時々ロングゲインを許す。オプション攻撃に対してサイドが甘いのが気になる。 それでも、オフェンスが進む関西学院の方が今後に期待できそうだ。 大阪産業大学はQB#11松本の強肩を活かしたかったと思うが、悪天候のた めラン主体に。そしてオプションでエースランナー#1辻野を中心に展開する。 さらに雨の中、WR#83脇田へのパスが成功するが、攻撃が続かない。反則で テンポをくずしたり、前半は緊張からか思うようなプレーが出来ないという印象 もあった。晴天での試合を見たかったが仕方がない。次に目を向けたい。 |
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試合結果として近畿大学の勝利となったが、私の印象では、試合内容で甲南大 学優位である。唯一の得点は、第3Q開始早々の「魔の5分」「気の緩み」によ る。甲南大学のキックオフ、近畿大学のリターンで後半開始。いきなり40ヤー ドのビッグリターンとなった。そして、第1D。QB#16森分のオプションキ ープで左OT付近を抜けて40ヤードTDランである。 試合は、雨でドロドロになったグラウンドでおこなわれた。両校ともランオフ ェンスを展開する。甲南大学は、QB#11橋本、RB#34古谷#44檜垣の ランオフェンスが進み、第1Q早々にFGのチャンスがおとずれるが失敗する。 さらに、QB#12崎元WR#22水島コンビのパスも成功するのだが、すべて 単発で終わってしまうところが苦しい。 一方ディフェンスは、近畿大学の単調な攻めもあってほぼ完璧に止まる。唯一 ケアしなければならないのが、QB#16森分のオプションキープである。だが 第2Q序盤からこれも止まり、ほとんど甲南大学のペースであった。だが、迎え た第3Q。近畿大学の頭脳プレーが、体の暖まっていない一瞬のスキを突いた。 甲南大学は、前半ですでにオプションキープにアジャスト出来ていた。後半も、 当然完璧に止めていた。その中で第3Q最初のプレーだけ止められなかった原因 は、開始早々で試合意識が高まっていなかっただけだろう。 しかし、それ以後は再び近畿大学のオプションが止まる。近畿大学オフェンス に幅が感じられない。甲南大学オフェンスもあと一歩がないまま時間だけが経過 していった。甲南大学は実力で負けていなかったと言えるが、気の緩みで黒星を 増やすのも例年のことである。両校ともこれで上位進出来るのだろうか。やはり 3強だけかという印象の試合だった。 |
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昨日の雨の残りがあるかと思ったが天気は晴れ。グラウンドは乾ききっていな いがコンディションとしては悪くはない状態だろう。 立命館大のレシーブで試合開始。先発QB#12大矢で前進を試みるが、神戸 大学の気迫が上回り、思うように展開しない。そして、とうとう自陣30ヤード 付近でファンブルターンオーバーとなる。このチャンスを神戸大学はFGで先制 した。 次の立命館大オフェンスは、RB#31樫野中心に2回FD更新もパスインタ ーセプト。流れは完全に神戸大学のものとなる。神戸大学は、QBキープとRB #25出口のランでフィールド中央へ持ってくると、ビッグプレーが出た。QB #12大西からピッチを受けたWR#33中島がWR#8へロングパス。一気に エンドゾーン前まで到達し、RB#20中島の中央ジャンプでTDを奪った。浮 き足だった立命館大は再びパスインターセプトされ、神戸大学が着実にTDして 神戸大学17−0立命館大とスタジアム全体が異様な雰囲気に包まれはじめた。 だが、この現実に最もビックリしたのは神戸大学だったのかも知れない。「も しかしたら本当に勝てるかも知れない」という思いが選手全体に平常心を失わせ てしまったか。第2Qの最後に立命館大のミドルパスが次々成功する。レシーバ ーへのマークが甘くなり得点を許した。そして、この状態のまま後半を迎える。 神戸大学のオフェンスで開始したが、いきなりパスインターセプトをされる。 立命館大は敵陣40ヤードからWR#7中村へのパス等で前進し、最後はRB# 31樫野がディフェンスを引きずりながらTDして試合の流れを決めた。 神戸大学ディフェンスは、中央突破をしっかり捕えるも左右に振られるとRB #31樫野のスピードに振り切られるシーンが度々あった。また、パスディフェ ンスはカバーが甘くてレシーバーがフリーになることが多かった。オフェンスは オーソドックスにドライブを重ねる。QB大西が立命館大の執拗なハードヒット の連続にケガで退場すると、#10川島が登場、パスヒット連続と遜色はない。 今日は、大量得点で緊張してしまったようだが今後の可能性を感じた。 立命館大は、シーズン初戦を綱渡りしながら勝利した。寝ていたPANTHERを 起こしてしまったか。 |
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京都大学は、QBの横山と岩本がともに欠場し、期待の新人、竹下と後藤が交 替出場した。また、RBも堀口と七野が欠場、後半に宮崎が少し登場するだけで フルタイム出場は、2年生#20河合#22秋本だけだったように思う。もとも と、4年15人、3年22人、2年42人、1年多数(関西学生メンバー表でカ ウントした。)という構成がアンバランスではある。 京都大学は、QB#14後藤の第1プレーで、オプションキープから左を駆け 上がってTDを獲得、幸先の良いスタートをしたと思いきやそれ以降全く得点で きない。前進できたプレーはQB後藤のオプションキープだけである。それも、 OLがしっかりと穴を開けていたので、誰でもと言えば語弊があるが、簡単に抜 けられそうだ。 ところで、RBへのピッチは、ほとんどと言っていいほど進まない。QBも含 めてスピードがなく、OLが苦労して開けた穴をタイミング良く抜けられない。 生き返ったDLの片手がゲインを許さない。それでも、オプションキープ25ヤ ードを絡め、小刻みなゲインを積み重ねてFGを決めた。 第3Q開始直後には、#12竹下のパスを絡めたロングドライブがあったが、 反則で得点出来なかった。だが、第4Qは、関西大学のパントミスと30ヤード ほどのリターン、終了間際のWR#41松田への約40ヤードパスという少ない チャンスを得点に結び付けるあたりはさすがとも言える。 勝因は、パントキックで関西大学を自陣奥深くに留めていたこと、DL#70 松田、#73佐々木、#94西村、LB#99舩原の気迫あふれるパワープレー にあることは間違いない。しかし、佐々木、西村と反対のサイドは、若干マーク ゆるく、しばしば関西大学RB#29古谷のオープンランでロングゲインを許し たのが気にかかる。初戦を勝利したとは言え、得点ほどの実力差は感なかった。 (SPORTS-i ESPNで22日、23日放送予定) |