05月17日(土) 西宮ST 11:30
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計
大阪産業大学 060612
関西大学 7714331
(現地観戦)
 大阪産業大学オフェンスは2人RB、両TEを大きくスプレッドに配して、さらに外側
にWRを1人置いた。ランパス両方のマルチオフェンスを予想させる。QB#1松本は遠
投力があり、WRも#22古川、#83脇田等が活躍する。第2Qの得点は、敵陣25ヤ
ード付近からのパスを、2人のレシーバーがクロスしてDBのマークをかわして挙げたも
のだ。さらに第4QはQBスクランブル35ヤードと、ランパスの多彩なオフェンスは、
今後に楽しみがある。                              
 一方ディフェンスは5−2−4に配した。ただ、メンバーが2年主体と若く、特に第3
列は動きがちぐはぐであった。2列と3列の間へのパス等を多用されて差がついたが、課
題とすれば第3列含めたディフェンスだろうか。                  

 関西大学は、第1QのRB#29古谷、第3QのRB#32山本の70ヤード独走とい
う大技でしか得点できなかった。しかし、ディフェンスの穴を見つけると、QB#19溝
畑からWR#2三重野,#9村西へのミドルパスがヒット。さらに#2三重野はランナー
としてボールキャリアになるなどで、TDとFGで順当に加点した。         


05月17日(土) 西宮ST 14:10
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計
甲南大学 14130027
神戸大学 140171041
(現地観戦)
 甲南大学は、QB#11橋本からオプションで展開、中央フェイクの左ピッチで約30
ヤード独走のTDとなった。                           
 神戸大学は、先発QB#12大西からヒッチなどショートパス中心のオフェンスを展開
する。逆リード等でタイミングが合わないこともあるが、それでもWRへヒットする。甲
南大学のパントキャッチミスで得た、敵陣10ヤードからの攻撃をWR#33中島へのT
Dパスに結び付けてたちまち同点となる。                     
 しかし、神戸大学の4−4ディフェンスは、甲南大学のオプションに対応できず、QB
キープ約40ヤードTDランで、第1Q終了時点で14−14の乱戦の様相を呈する。 

 ここからは、神戸大学のミスが連発する。キックオフを神戸大学がファンブル、リカバ
ー甲南大学がRB#44檜垣の中央突破30ヤードTDラン、さらに、次の神戸大学パン
トのスナップミスでパンターが蹴れず、エンドゾーン前2ヤードから甲南大学はあっさり
と得点して前半終了。                              

 神戸大学は、第2Q中盤からQB#10川島でオプション中心のオフェンスに変更、R
Bのランがさえ、第3Q#36中島の独走70ヤードTDランで1TD差と迫る。ここか
ら、甲南大学が4回連続ファンブルとミスが連発する。オプションピッチの呼吸が合わな
いのが原因で、神戸大学は3回のターンオーバーを1TD1FGに結び付ける。    

 試合は、両校ともミスのオンパレードで攻守の攻め合いしのぎ合いにはほど遠い内容で
あった。その中で、神戸大学は、パスとランでQBを使い分けるが、WR、RBともアス
リート揃いで、今後が楽しみだ。甲南大学はオプション主体でQBも走れるが、パスが少
ない。この試合は自滅という感じだが、次に期待したい。              


05月18日(日) 西宮ST 13:00
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計
京都大学 3140017
関西学院 3014320
(現地観戦)
 関西学院最初のシリーズ、いきなりRB#2花房の中央突破30ヤードでフィールド中
央まで達したが、そこでファンブルし、あっさりと京都大学の攻撃に替ってしまった。 
 京都大学は、QB#8横山中心にオプションで展開、随所にQBキープも織り込んで簡
単に敵陣残り5ヤードまで達する。だが決め手に欠けてFGに終わる。        
 関西学院はQBに#4金崎を起用する。ラインは再び中央に大きな穴をあけてRB#2
花房、#29草野のロングゲインを生み、最後は敵陣25ヤードからの同点FGとなる。

 その後、パントで好位置を確保した京都大学は有利に試合を展開し、第2Q敵陣25ヤ
ードからの攻撃権を獲得すると、QBキープとRB#35堀口へのパスから最後は#35
の1ヤード飛び込みでTD。さらにDB#27高村のインターセプトから掴んだチャンス
を左WR#4大西へのTDパスで着実に加点した。                 

 関西学院オフェンスは、最初にあった中央の穴が塞がるとオープンは京都大学ディフェ
ンスのコンテインが速くでゲインできず、パスはディフェンスがしっかりマークして投じ
るところがなく膠着状態のまま前半終了。                     

 後半、関西学院はパスを投じ始める。オフェンスラインのパスプロが長時間もつので、
レシーバーがフリーになるまでじっくりと見てから投げ込む。そして、QB#4金崎−#
9竹部のTDパスにつながった。さらに次のシリーズ、QB#3有馬で同じようにWR#
81塚崎20ヤード、#9竹部35ヤードでTD同点となる。            

 後半の京都大学オフェンスは完全に手詰まりでランは全く出ず、パスはレシーバーとQ
Bのタイミングが合わなくなった。その後、関西学院はFGで逆転、終了前もFGのチャ
ンスがあったがタイムアウトの取り方が悪くそのまま終了となった。         

 関西学院オフェンスは、フォルススタートなどのつまらない反則がなく、テンポよい攻
撃だという印象を受けた。昨秋、そして、日本大学戦で感じた今一歩感の原因は、ここに
あるのかもしれない。オフェンスの反則がなくなるだけで全く別のチームになる。   

 京都大学は、後半のオフェンス手詰まりを打破する手がなかった。前半の得点も敵陣か
らの攻撃開始ということを考えると、長距離ドライブ能力がないか。もう少し、ショート
パスを試みたらという感じもした。ディフェンスは、ラインの中央の穴がすぐに消えてな
くなったのは凄い。                               

 秋までにどれだけ成長しているだろうか。現時点で見たレベルの高さと、今後の可能性
を考えると、秋の再戦が楽しみである。                      


05月18日(日) 西宮ST 15:40
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計
立命館大 7714735
近畿大学 067720
(第2Q終了まで現地観戦)
(関西協会テレフォンサービスより0798-67-9793)
 立命館大はQBに#17の2年川崎を起用した。第1QはRB#31樫野の独走TD、
第2QもWR#89国府への45ヤードパスで着実に加点する。一方ディフェンスは、近
畿大学にエンドゾーン近くまでの侵入を許すが最後の詰めは堅かった。        
 後半の立命館大も樫野のロングゲイン等が出るが、近畿大学QB#16森分のキープで
2回TDなどで、乱打戦になっていく。ただ、個人の大技で得点するパターンが全てで、
ゲインを積み重ねていくのではなかったのは、春のシーズンだからだろう。