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生憎の天候にもかかわらず西京極に2万人近く(私の類推)の観客が集まった。 上記に示すとおり点の取り合いになり、シーズン中でないにもかかわらず密度の濃 い面白い試合だった。ハーバード大の得点はある程度予想出来たが、京都大学オフ ェンスはライスボウルの不完全燃焼を晴らすかのような爆発だった。 京都大学ディフェンスは、ハーバードRB#39メニックの中央突破で再三のロ ングゲインを許す。スピードとパワーの差なのか、たまたま個人能力が優れている のか、ボールキャリアは判っていてタックルしに行くのだがすり抜けられる。だが オープンの遅いプレーはしっかり止まっていた。 一方で、京都大学オフェンスは、全く臆することなく対等に戦っていたのを見て レベルの高さを再認識した。 試合は、第1Qハーバードの最初のシリーズで、RB#39メニックの中央突破 ロングゲインが連発、キックオフリターン含めて6連続キャリーでTDを挙げる。 次のシリーズも得点し2TD差として一方的な試合になる予感がした。だが、京都 大学リーターナー#35堀口の約50ヤードビッグリターンと、QB#8田中−W R#15高岡の約20ヤードパスでチャンスを掴むと、ギャングボーンからの多彩 なプレーで簡単にTDを獲得する。まるで関西学生リーグを見ているようなオフェ ンス展開でいいリズムになった。 その後、ハーバード#39メニックの中央突破と、京都大学ギャングボーンのラ ンフェイクからのHB#35堀口#28宮崎TE#31橋詰等へのショートミドル で点の取り合いになる。その中で、P#8田中のパントがハーバード大を奥深くに 押し込めるシーンが何回かあった。 ハーバード34−35京都大学で迎えた第4Q、ハーバード大の敵陣1ヤードか らの第1Dを、京都大学が2回連続で防御する。そして、3回目もパス失敗かとお もわれたが、エンドゾーン内でのパスインターフェアーの反則。再度残り1ヤード からの第1Dを1度は止めるも最後は#39メニックでTD、2ポイントも成功。 ここで、残り約6分20秒。京都大学は次のシリーズ、50ヤード付近で第4D ギャンブルもQB田中−WR杉本のパスコースを読まれ失敗。時間切れとなった。 シーズン中かと思えるような、中味のある試合だった。京都大学にとっては97 年の準備に他校より一歩遅れたようにも見られるが、それでも新しい選手が何名か 参加していたこと、ハーバード大に勝つチャンスもあったという感触を得たことは 別の意味で他校より一歩前進したかもしれない。 |