FINAL6 準決勝 結果



準決勝 11月30日 長居球技場 13:30
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計
松下電工 7109026
アサヒビール 00066
(現地観戦)
 新装開店なった長居球技場で行われたFINAL6準決勝は、松下電工ディフェン
スがアサヒビールを完全に封じ込めての圧勝で、2年ぶり6回目の東京スーパー
ボウル出場が決まった。                         

 試合は、松下電工のキック、アサヒビールのリターンで開始。自陣10ヤード
付近からQB#9金岡オフェンスを試みるもシングルバックRB#32中村の中
央が通らず、QBスクランブルもLB#59藤田がタックル、最後は松下電工D
L#64白岩へのパスで、いきなりのターンオーバーとなった。       

 敵陣17ヤードと絶好のフィールドポジションからの攻撃権を獲得した松下電
工は、RB#33粳田のランを2回とも容易に通して1分51秒先制のTDを奪
った。粳田に全くプレッシャーをかけられなかったアサヒビールDLの前途多難
がこの時点で予想出来たが、見事に的中してしまった。           

 アサヒビールの攻撃に対し、松下電工ディフェンスは4−3体制も3人のLB
がDLの間でスタンディング、ブリッツディフェンスでプレッシャーをかける。
ランがスクリメージラインを突破できず、パスもショートでなければラインがも
たない。                                

 アサヒビールの第3シリーズは自陣13ヤードから。これが第3Q終盤にQB
東野が登場するまでの最初で最後のFD更新シリーズとなった。相変わらずラン
は止まり、パスはプレッシャーがきつく通らない。             

 だが第3D、最後兵器の金岡スクランブルで25ヤードを獲得して勢いがつい
た。ここから、松下電工ディフェンスがスクランブル警戒で戸惑っている間に、
ショートパスで徐々に侵攻。敵陣30ヤードから松下電工反則でチャンスを掴ん
だが、ここまで。背後へのブロックで25ヤードパスをフイにし、ディレイに、
金岡スクランブルも人工芝で滑ってしまい攻撃終了してしまった。      

 松下電工OL対アサヒビールDLでは、松下電工が完勝してRB#25安藤、
#33粳田が自由に走り捲る。さらにアサヒビールのパスインターフェアが前半
だけで3回。自陣からのロングドライブとパスインターフェアをからめた同じパ
ターンで、WR#85渡辺へのTD35ヤードパスと、K#17村井のFGでリ
ードを広げる。                             

 松下電工DL対アサヒビールOLも松下電工に分があった。アサヒビールRB
#30吉岡、#32中村が進まず、パスターゲットを探す間にQBサックを受け
る。WR#22梶山にDB#6野村がしっかりマークし最後までフリーにならな
かった。決め打ちのスクランブルをもう少し多用してどうかだったが、ドロップ
バック、ロールアウトにも執拗に追いかける松下電工に、お手上げ状態だった。

 後半になっても、流れは変わらず、とうとうSFを献上するに至った。   
 松下電工はタイムコントロールオフェンスでランに固執、ロングゲイン連発し
さらに追加点を挙げて、勝負を決めた。                  
 アサヒビールはQB#19東野が登場しパスを重ねて1TDを返すのがやっと
の状態だった。                             

 松下電工は、攻守とも予想以上の強さだった。東野にパスを繰り返し通された
原因が何かにもよるが、このまま2年ぶりに頂上まで登り詰めるか。     



準決勝 11月30日 横浜ST 13:30
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計1R2Rタイブレーク合計
オンワード 7003107310
鹿島 7300107613
(テレビ大阪 SPORTS-TODAYより)
(SKY−A 松電工−アサヒ 中継より)
 まず、タイブレークシステムについて説明する。第4Q終了時点で10−10
の同点であった。この試合結果として引き分け終了だが、トーナメントの「次」
へ進出するチームを決めなければならない。その方法としてXリーグでは、タイ
ブレークシステムが用いられている。                   

 敵陣25ヤード位置にボールをセットして、そこから通常のゲームと同じよう
にTDやFG等の得点を狙いにいく。10ヤード以上前進すればFD更新して再
度の攻撃権を得るし、反則やパスインターセプトなどもある。ただし、第4D終
了時点でFD更新できなかった場合、その時点で「チェンジ」という点だけが異
なる。                                 

 この試合では、最初にオンワードがオフェンス、鹿島がディフェンスで、エン
ドゾーンまで残り25ヤード地点からタイブレーク第1ラウンド「表」を開始し
た。そして、オンワードは何らかの方法でTDとTFP1点を獲得した。   

 この時点で「チェンジ」。                       

 次に鹿島が同様に敵陣25ヤード地点からタイブレーク第1ラウンド「裏」を
開始した。もし鹿島が7点を挙げられないまま第4DでFD更新出来ないと「チ
ェンジ」となって第1ラウンド終了時点でオンワードの勝利が決まった。だが、
鹿島も7点を獲得し、第2ラウンドへ突入。                

 「2回表」のオンワードはTDを挙げられず、FG3点で終了した。したがっ
て鹿島は「2回裏」でTDを挙げれば勝利が決まるというチャンスを迎えた。 

 そしてRB#39堀口のTDランで6点を獲得、TFPを放棄して終了した。



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