| |||||||||||||||||||||
新装開店なった長居球技場で行われたFINAL6準決勝は、松下電工ディフェン スがアサヒビールを完全に封じ込めての圧勝で、2年ぶり6回目の東京スーパー ボウル出場が決まった。 試合は、松下電工のキック、アサヒビールのリターンで開始。自陣10ヤード 付近からQB#9金岡オフェンスを試みるもシングルバックRB#32中村の中 央が通らず、QBスクランブルもLB#59藤田がタックル、最後は松下電工D L#64白岩へのパスで、いきなりのターンオーバーとなった。 敵陣17ヤードと絶好のフィールドポジションからの攻撃権を獲得した松下電 工は、RB#33粳田のランを2回とも容易に通して1分51秒先制のTDを奪 った。粳田に全くプレッシャーをかけられなかったアサヒビールDLの前途多難 がこの時点で予想出来たが、見事に的中してしまった。 アサヒビールの攻撃に対し、松下電工ディフェンスは4−3体制も3人のLB がDLの間でスタンディング、ブリッツディフェンスでプレッシャーをかける。 ランがスクリメージラインを突破できず、パスもショートでなければラインがも たない。 アサヒビールの第3シリーズは自陣13ヤードから。これが第3Q終盤にQB 東野が登場するまでの最初で最後のFD更新シリーズとなった。相変わらずラン は止まり、パスはプレッシャーがきつく通らない。 だが第3D、最後兵器の金岡スクランブルで25ヤードを獲得して勢いがつい た。ここから、松下電工ディフェンスがスクランブル警戒で戸惑っている間に、 ショートパスで徐々に侵攻。敵陣30ヤードから松下電工反則でチャンスを掴ん だが、ここまで。背後へのブロックで25ヤードパスをフイにし、ディレイに、 金岡スクランブルも人工芝で滑ってしまい攻撃終了してしまった。 松下電工OL対アサヒビールDLでは、松下電工が完勝してRB#25安藤、 #33粳田が自由に走り捲る。さらにアサヒビールのパスインターフェアが前半 だけで3回。自陣からのロングドライブとパスインターフェアをからめた同じパ ターンで、WR#85渡辺へのTD35ヤードパスと、K#17村井のFGでリ ードを広げる。 松下電工DL対アサヒビールOLも松下電工に分があった。アサヒビールRB #30吉岡、#32中村が進まず、パスターゲットを探す間にQBサックを受け る。WR#22梶山にDB#6野村がしっかりマークし最後までフリーにならな かった。決め打ちのスクランブルをもう少し多用してどうかだったが、ドロップ バック、ロールアウトにも執拗に追いかける松下電工に、お手上げ状態だった。 後半になっても、流れは変わらず、とうとうSFを献上するに至った。 松下電工はタイムコントロールオフェンスでランに固執、ロングゲイン連発し さらに追加点を挙げて、勝負を決めた。 アサヒビールはQB#19東野が登場しパスを重ねて1TDを返すのがやっと の状態だった。 松下電工は、攻守とも予想以上の強さだった。東野にパスを繰り返し通された 原因が何かにもよるが、このまま2年ぶりに頂上まで登り詰めるか。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||
まず、タイブレークシステムについて説明する。第4Q終了時点で10−10 の同点であった。この試合結果として引き分け終了だが、トーナメントの「次」 へ進出するチームを決めなければならない。その方法としてXリーグでは、タイ ブレークシステムが用いられている。 敵陣25ヤード位置にボールをセットして、そこから通常のゲームと同じよう にTDやFG等の得点を狙いにいく。10ヤード以上前進すればFD更新して再 度の攻撃権を得るし、反則やパスインターセプトなどもある。ただし、第4D終 了時点でFD更新できなかった場合、その時点で「チェンジ」という点だけが異 なる。 この試合では、最初にオンワードがオフェンス、鹿島がディフェンスで、エン ドゾーンまで残り25ヤード地点からタイブレーク第1ラウンド「表」を開始し た。そして、オンワードは何らかの方法でTDとTFP1点を獲得した。 この時点で「チェンジ」。 次に鹿島が同様に敵陣25ヤード地点からタイブレーク第1ラウンド「裏」を 開始した。もし鹿島が7点を挙げられないまま第4DでFD更新出来ないと「チ ェンジ」となって第1ラウンド終了時点でオンワードの勝利が決まった。だが、 鹿島も7点を獲得し、第2ラウンドへ突入。 「2回表」のオンワードはTDを挙げられず、FG3点で終了した。したがっ て鹿島は「2回裏」でTDを挙げれば勝利が決まるというチャンスを迎えた。 そしてRB#39堀口のTDランで6点を獲得、TFPを放棄して終了した。 |