社会人選手権FINAL6 展望

Last updated, 1997 Nov. 06 at 07:05 JST.



FINAL6 



 昨年から始まった東西交流によるトーナメント戦だが、その顔触れを見ると、リーグ
戦を勝ち抜いてきただけあって「自己主張」の激しいチームの集まりとなった。全ての
試合とも何が起きるかわからない「ワクワク状態」の大混戦である。        

 さらに、オンワードは昨年に続いて2年連続の西下、また、ここ数年春西下のアサヒ
ビールか、今年話題の日産プリンス東京を実際に見ることが出来るのも待ち遠しい。 

 ところで、1回戦をシードされた松下電工は4週間、鹿島は3週間、試合から遠ざか
るのだが、本当に有利なのだろうか。試合感が消えてしまうのに充分な時間とも思う。
 昨年シードされた松下電工とアサヒビールは初戦で敗退した。特に松下電工がリーグ
戦最終戦と全く違う雰囲気で登場したのには、唖然としてしまったほどだ。もちろん、
スカウティング資料分析できるとか、1回戦を見ることが出来るなどの利点もあるのだ
が、コンディション維持が難しいかもというのが一つの注目点である。松下電工は昨年
の経験があるとして、鹿島は大丈夫??                     

 私の個人的な予想だが、ここにきて春に鹿島を見てないのが痛い。SKY−Aで知る
状況から、鹿島はパス主体のチームに変わったようにおもえる。また、名キッカー中筋
は健在で、接戦でのFGは充分脅威だ。                     
 その相手が決まるカード、オンワード−サンスターは、91年に東京スーパーボウル
で衝突して以来の対戦となる。今回も消去法でオンワード優位となりそうだが。   

 もう一つのブロック1回戦、アサヒビール−日産プリンス東京は、春のパールボウル
トーナメントの再現である。春は42−21でアサヒビール圧勝の雰囲気だが、秋成長
分を加味すれば、ここは面白い試合になりそう。                 
 この勝者と対戦する松下電工は、リーグ戦後半の試合雰囲気が興味深い。攻守とも絶
好調の内容もだが、ベンチのお祭りムードが異様だ。関西ノリは走ると止まらない。 

 で、東京スーパーボウルは、鹿島−松下電工となりますが、いかがでしょうか。  

 普段は容易に見ることが出来ない関西あるいは関東のチームが、一戦必勝のトーナメ
ント戦で交わる5試合。是非とも、スタジアムで観戦したい。           



 なお、リーグ戦順位決定方法によって                     
CENTRAL-DIVISION1位:鹿島の総得点146−総失点23=123       
EAST-DIVISION1位:アサヒビールの総得点138−総失点68=70      
により、鹿島が1回戦をシードされた。