社会人アメリカンフットボール WEST-DIVISION 中盤戦の展望

Last updated, 1996 Sep. 21 at 15:35 JST.

前半戦を終えて、アサヒ飲料と関西興銀の躍進ぶりが目立つ。西日本3強が
リーグ戦を勝ち抜く上で、それぞれの対決だけに対策すればいい時代が終わ
る予感がする。特にアサヒ飲料は、3強のうち松下電工とサンスターを相手
にアップセット一歩手前まで攻め入ったのは十分評価できる。まだ対戦して
いないマイカルにすれば、大変な難敵の出現だ。

一方、三強の直接対決がいよいよ始まる。毎年熱戦が繰り広げられるが今年
も十分期待できる。ロースコアゲームに持ち込みたい松下電工に対し、強力
オフェンスで突破を試みるマイカル、サンスターだが、私の大胆予想はオフ
ェンス力のあるサンスター優位と見るがどうだろう。

ということで、注目カードは
10月12日14:40西宮ST  マイカル−アサヒ飲料
10月12日16:30西宮ST  松下電工−サンスター
11月02日16:40長居球技場 松下電工−マイカル

ところで、このDIVISIONのもう一つの特徴は、複数QBの積極的併
用である。松下電工の渋谷、武田、藤原、サンスターの浅井、田原、柴田、
マイカルの夏目、辻、アサヒ飲料の柴田、西岡と、これだけのQBがバック
アップでなく戦略的位置付けで、前半と後半に分かれて、あるいは流れを変
えるために交替出場している。ディフェンス側から見れば、指令塔の違いに
対処しなければならず複雑なシステムに悩むだろう。しかし、他のポジショ
ンには、調子の悪い選手に替るバックアップが普通は存在する。このシステ
ムがQBというポジションにまで波及したことは当然のような感じはする。

しかし、NFLを見てもQBというポジションは先発完投型が圧倒的に多い
のは明らかである。どちらのスタイルが良いのだろうか。日本の社会人のフ
ットボウルということも考慮して判断すべきだろう。ただし、少なくとも東
日本社会人との対決では優位に機能するだろう。トーナメントが楽しみだ。

前ページへ