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アサヒ飲料はRB34番を中心のオフェンスが健闘した。第2Q、RB34番のロングゲインを足掛りにして最後はQB6番のパスでTDをあげる。普通ならTFPはキックだが、2点狙いのパスがTE24番に通り一気に同点とする。この勢いは第3Qまで続き、RB34番の連続ロングゲインからFGで逆転する。 だが、サンスターも黙ってはいない。自陣奥深くからRB35番オープンスイープ、WR4番85番への連続パス等であっという間にTDを獲得。第4Q早々に逆転に成功する。 ここで諦めないアサヒ飲料は、一度はインターセプトでチャンスを失いながらも、残り4分から再度組み立て直してFDの嵐。結局残り2分44秒でTDをあげて18−14と逆転に成功する。昨年に引き続き2年連続サンスターに勝利が目前に迫ってきた。 しかし、残り時間が多すぎた。サンスターQB11番の冷静なパスがWR5番85番にヒット。残り1分54秒に再逆転のTDで勝利を引き込んだ。 両チームともヤードを稼げるプレーが正確にヒットする見応えのある試合であった。 |
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関西興銀の第1シリーズでいきなりファンブル。マイカルは敵陣12ヤードからの攻撃を簡単にTDを獲得する。私の戦前の予想通り、一方的な試合になるかと思ったが、今日の関西興銀は違った。関西興銀は次のシリーズでRB24番のロングゲインでFDを積み重ねて、とうとうエンドゾーンへ飛び込んだ。 その後、マイカルは、RB32番スピードあるランを止める関西興銀のディフェンスに手間取り、反則で好機をつぶしてしまう。一方の関西興銀はRB24番でFDを重ねるがエンドゾーンに届かない。しかし、マイカルは徐々にRB31番32番が進み、最後はQBスニークで2TD差をつけて前半を終了する。 昨年の関西興銀ならば、このあたりで諦めてしまうのだが今年は違った。第3Q、マイカルの侵攻をエンドゾーン手前で封じると、そこからロングゲインを重ねてTDを得る。さらに次のマイカルのシリーズでQBサックからファンブルリターンで敵陣12ヤードからの絶好のポジションを獲得。中央突破からTDをもぎとり19−21とする。スタジアム全体が異様な雰囲気となる中でTFPに2ポイントを狙ったが失敗。 一方のマイカルは、第4Qになってもディフェンスの最後の1人を抜けず、さらに反則でチャンスを潰していく。そんな状況でも敵陣20ヤードまで攻め込んだマイカルは、TDパスを投じた。関西興銀のジャンプしたDBの手に触れたボールは、そのまま弾んでマイカルのレーシバーの胸に入ってTDとなってしまった。運を味方に引き入れたマイカルは、その後2TDを加えて逃げ切った。 ロングゲインを許すマイカルのディフェンスの完成度を疑い、関西興銀の粘りを認識したという試合だった。 |
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松下電工の実力を遺憾なく発揮した試合である。マイカルに大量失点を許したディフェンス相手に26点は確かに少ないが、それが松下電工のチームカラーである。 オフェンスは、ランニングプレーのロングゲインが少ないが、パスは概ね通るようになった。適当に刻んで敵陣にボールを運ぶ。そのままオフェンスが進めばTDかFGを獲得して戻ってくる。たとえ得点出来なくても、ボールを確実に敵陣奥深くに置いてくる。 一方、相手のオフェンスはロングゲインを許さなければよい。適当に刻まれてFDを奪われても、そのうちパントに追い込めばよい。奥深く侵攻されれば最悪FGで帰って行ってもらう。 本来の姿が戻ってきた。ただ気掛かりなのは、これから対戦予定のチーム、関西興銀、サンスター、マイカルのオフェンス力は例年以上であるということ。これにどう対処するかであろう。これでは観戦記ではないか。 |