日本大学は、伝統のショットガンが健在だ。4人のレシーバーが縦横無尽に走り回った。
立ち上がりの早稲田大オフェンスを簡単に止めると、ショットガンが爆発。10、35、10、10ヤードでエンドゾーン直前まで来る。しかし、第3ダウンのランを止められFGとなる。さらに、次の攻撃シリーズも順調に進むがエンドゾーン手前でインターセプトを食らう。流れは完全に日本大学だが最後の詰めが甘い。ショットガンで苦手とするエンドゾーン近くからの攻撃が思うように進まない。前半、点数上で均衡した原因はここにある。
しかし、第2Q最後に早稲田大学のファンブルから攻撃権を獲得。ミドルパスが成功してTD。さらに第3Q最初のシリーズでTDを挙げ試合の行方が決まった。
日本大学オフェンスは、ショットガンからのパスが8割以上で、ボールキャリアはRB30番がメインとなる。QBのコントロールは特別良いというものではないが、WRRBにスピードがありDBの隙間に入り込んでダイビングキャッチし、DBとの競い合いを制する。ただ、50ヤード程度のロングTDパスに正確性を欠くところが課題か。
ところで、早稲田大学の攻撃も通じない訳ではない。日本大学ディフェンスラインは強いが、そこを抜けるとDBの寄りが遅く、カウンタードローや中央ミドルパスなどスピードの早いプレーは効果的だ。
日本大学がトーナメントも含めた戦いを制するためには、まだまだ課題が多そうだ。
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