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今日の甲南大学は、オフェンスが立ち上がりから元気だった。第1Q2回目のオフェンスシリーズでWR22番へのパスやRB21番のドローで2回連続FDを獲得する。しかし、50ヤードからの攻撃は進まず第4Dパントとなった。ここで、パンター32番のパントフェイクから左オープンへ抜け15ヤードを獲得。奇襲成功で流れを引き込んでTDを獲得した。 一方の関西大学は、甲南大学のパントをブロックして敵陣エンドゾーン1ヤードからの攻撃を得る。そして、RB32番のオープンランでTDを挙げた。ディフェンスの挙げた得点である。さらに、第3Qキックオフのボールを大きくリターンし敵陣35ヤードからの攻撃を獲得。結局その地点からFG成功となる。 その後一進一退を繰り返すが関西大学はRB32番にボールを集中させるのに対し、甲南大学はTE20番やRB21番、QB10番キープなど多彩な攻撃が展開された。 そして第4Q。次第に流れを引き込んだ甲南大学も1度はFGを失敗するが、再び侵攻を開始。QB10番のオープンキープやフックパターンパス等で敵陣5ヤードまで迫り、最後はFG成功で同点となる。 この時点で残り時間1分36秒。関西大学にタイムアウトは残っていない。このまま時間は経過して同点引き分けかと思った関西大学22ヤードからの攻撃。QBの投じた8ヤードほどのフックパターンパスを甲南大学DB27番がインターセプトし攻守逆転する。結局敵陣11ヤードから、最後はRB21番の中央突破TDで勝利をもぎ取った。 試合終了と同時に甲南大学ベンチは蜂の巣をつついたような大騒ぎと大歓声に包まれた。この1戦に賭けた甲南大学の意気込みが伝わるようであった。一方の関西大学のオフェンスはRB一人にボールを集中しすぎで、マークが厳しくオフェンスが全く進まなかった。 |
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近畿大学のオフェンスで試合開始。中央付近のプレーが面白いように進む。そして、エンドゾーンまで5ヤードの地点でFDを獲得。TD確実と思われたが2回のパス失敗などで結局FGの3点のみとなった。 一方の関西学院はスターターQBは第1戦に引き続いて1年生1番であった。しかし、中央プレーは相変わらず進まず、オープンへのランパスのみで苦しい展開となった。このような状況で挙げた第2Q、3Qの得点は全て近畿大学のミスとディフェンスのインターセプトが引き金となる。関西学院第4Dパントのファンブルやパスインタセプトでゴール直前から攻撃シリーズを開始したものばかりである。オフェンスが活躍して挙げた得点でないところが課題である。 このような状況を打破しようとしたのか、関西学院は第4Q残り1分から始まった攻撃のQBに7番3年生が出場。自陣44ヤードからの攻撃はロングパスやドローが立て続けに決まりTDを挙げた。この試合唯一のオフェンスが挙げた得点である。試合の行方が決まっていたとは言えテンポの良い攻撃シリーズであった。 近畿大学は、最初のシリーズで流れを引き込めなかったのが響いた。中央付近の穴が次第に塞がっていくと、決め手となる攻撃パターンが無くなってしまった。 |
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ハイライトを見ただけなので断定は出来ないが、立命館大のQB東野のキーププレーが減ったように感じる。つまり攻撃パターンがそれだけ増えたということで、これで相手も的を絞りにくくなるだろう。ただ、ディフェンスに少し信頼性がない点が気掛かりだが、今の段階で全てを求めるのも酷かも知れない。 |
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QB先発は初戦に引き続き田中で、杉本はWRとして先発出場した。しかし、後半のQBは杉本に交替する。 ところで、今年の西日本社会人では松下電工、サンスター、マイカル、アサヒ飲料の4チームが、明確に複数QBの併用を意思表示している。さらに関西学院も同調しそうな様子がある。複数QBの併用は時代の要請か、それとも持てる者の贅沢な悩みなのか。 さて、試合の方だが、京都大学のオフェンスは、RBWRに有能な人材が多いので、多種多様に展開できている。相手のディフェンスレベルが上がってきたときに通用するか否かだが、問題ないだろう。さらに、田中のパントも相変わらず絶好調で、エンドゾーンを背負った同志社大オフェンスは、かなり苦労していた。 ディフェンスも、通常のプレーには問題ないと思う。しかし、プレーが崩れたとき、例えばパスを投じようとしてターゲットが見つからずにスクランブルしたときに、集まりが悪いのではないか。崩れた瞬間の切り替えが悪くて、個々人がどう対処していいか判らずに勝手に動いている瞬間があるような感じがする。 |