関西学院のQBは期待の1年生、新人の有馬だった。関西大学の攻撃をどうにか封じた後の登場となった。ポジションは自陣15ヤード地点。そこからのプレーを非公式記録として再現すると、次のようになる。
ドロー(3)−右オープン(15)−左45度パス(9)−右オープン(0)−左45度パス(20)−右オープン(0)−左45度パス(反則で無効)−右オープン(8反則で無効)−左オフタックル(15)−関西大学タイムアウト(残り35ヤード)−右45度パス−右オフタックル−左サイドラインパス−右オフガード−(残り5ヤード)−ドロー−ドロー−ドローでTD獲得。(私のメモにより。()内は獲得ヤード) リーグ戦のデビュー戦、それも第1シリーズでTDを獲得したのである。さらに、第3Q最初のシリーズも上記攻撃パターンで自陣25ヤードから敵陣13ヤードまで攻め込んだが、FG失敗で得点出来なかった。すごい新人が現われたものだ。QB、RB、WRは見事なコーディネートされていて、確実にヤードを稼げる攻撃パターンがあるのは頼もしい。課題は、他の攻撃パターンが進まないことである。色々と試みていたが次以降に期待したい。
一方の関西大学だが、私はシーズン前にそれ程高い評価をしていなかったが、実際はすばらしいものがある。最初のシリーズ、自陣30ヤードからの攻撃でランパスが10ヤード刻みで進んでいく。とくにラインのパスプロテクトは完璧で、関西学院ラインが全くQBに触れなかった。QBにはWRを探す時間が十分に与えられ、WRがDBを振りほどいたところにパスが通じる。しかし、敵陣8ヤードまで攻め込みながらパスインターセプトとなった。さらに、ディフェンスも中央ランプレーをことごとく止めた。この試合では、重要なところでファンブルやインターセプトでターンオーバーとなってしまったが、今後に十分期待できる。
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