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最初のシリーズ、マイカルはパスで、オンワードはランでFDを更新、互いに手の内を見せない展開で始まったのが興味深い。だが、徐々にマイカルペースになる。RB34番のカット走法が面白いように決まり出す。一方のオンワードは、RB21番へのショートスクリーン以外にゲインするプレーがなく、ランは中央突破もオープンも簡単に止まる。パスはタイミングがあわずQBサックを繰り返すリクルート戦と同様の最悪パターンである。マイカルディフェンスが簡単にラインを割って入れるのに対し、オンワードディフェンスはQBにプレッシャーがかからず、とうとうRB34番のロングゲインからTDを許す。オンワードも苦労しながらも3回敵陣深くに入り込むのだが、パスシンターセプト、2回のFG失敗で得点を挙げられないまま前半を終了。 後半、マイカルは、最初のシリーズからRB34番を中心にランオフェンスを展開、1回のランで確実に5ヤード進む。最後は、中央突破でディフェンスの隙間をかいくぐりながらの8ヤードランでTD。14−0と予想外の差がつき始めた。 しかし、ここからオンワードが本領を発揮。次のシリーズ、QB8番から20、30、13ヤードの3本連続クイックパスが成功し、待望のTDに結び付ける。マイカルも再びRB34番のカットバック走法でロングゲインを重ねてTDで点差を広げるが、オンワードはあわてない。今度はショートパスを4回連続成功、それにQBスクランブルを絡め出す。第4Dギャンブル成功からTD。マイカル自陣から攻撃も、オプションピッチでボールが浮いたところをオンワードDB12番がカット、そのまま同点TDとなる。さらに、意気消沈したマイカルに追い打ちをかけるようにオンサイドキックが成功してしまう。このシリーズはパントとなるが、次のシリーズは、またパスが連続ヒット、残り51秒で28−21と逆転に成功した。 転機は、3本のロングパスが連続ヒットしたところだ。第3Q開始頃から、マイカルディフェンスがオンワードのパスプロラインを割れなくなったので、QBにプレッシャーがかからない。3本の連続パス成功でさらにLBDBはレシーバーカバーに注力し、後退しはじめる。ゾーンの切れ目に潜り込むレシーバーにクイックパスがヒットするためカバーが間に合わない。積極的ブリッツはなくなり、とうとうQBスクランブルが連発してしまった。ディフェンスラインが割らなかったのか、割れなかったのか判らないが、ほころびの原因はそこにある。
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三和銀行は、リーグ最終の東京三菱銀行戦の不調をそのまま引きずった様な試合だ。何が原因か判らないが、リーグ戦最初の勢いなら良い試合になると思ったのだが。 |