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京都大学のリターンで試合開始。第1シリーズはお互いに様子見で、京都大学はQB16番からの中央と左オープン、QB8番からのパス失敗でパント、法政大学はRB36番によるオプション左、中央、中央でパントとなる。 次の京都大学は自陣32ヤードから、QB8番からの中央へのショートパス15ヤード、RB36番右オープン8ヤード、RB85番中央突破13ヤードなどでFDを3回更新、テンポ良く敵陣20ヤードまで攻め入る。このまま京都大学のオフェンスを勢い付かせると一方的な展開になると思われたが、オプションピッチをファンブルし法政大学にリカバーされる。先制するチャンスを逃してしまった。
法政大学は、左TE84番へのクイックパス、RB36番左OTカウンター、RB29番の中央等でFDを2回更新、最後はIフォーメーションからの左WRへのパス失敗でパントになるが、オプション以外にプレーが多彩でテンポ良く進んだ。
そして第2Q、法政大学は、20ヤードからRB36番WR83番で組み立ててフィールド中央まで来ると、RB36番の中央突破45ヤードで一気にエンドゾーン前へ到達、最後は左OTを抜けて法政大学が先制する。さらに、次のシリーズもランパス織り混ぜてフィールド中央まで来ると、第3D残り10ヤードノーマルIからドローフェイクでDBを引き上げた裏にWR2人を投入、WR83番への50ヤードTDパス成功で法政大学がリードを広げる。
第3Q最初の法政大学攻撃が簡単に終了、京都大学はQB8番のパスと珍しいキープでテンポ良く進み同点に追い付く。次の法政大学は、パスインターセプトで京都大学に攻撃権を簡単に渡してしまい、勢いに乗った京都大学は敵陣30ヤードから3プレーでTDで逆転した。法政大学の攻守にできた微妙な空間を突いた京都大学であった。さらに、法政大学は自陣奥深くで再度のパスインターセプトから京都大学のTDとなり、京都大学28−14法政大学。勝負あったかという雰囲気が京都大学周辺から球場全体に流れ始めた。法政大学は前半に良く進んだRB36番の中央突破が進まず、オプションも満足に出ない。だが、京都大学のディフェンスが緊張感を少し緩めてできた空間へのパスが要所で決まる。ロングドライブで苦労しながら敵陣20ヤードまで迫るが、3回目のパスインターセプト。 しかし、法政大学は諦めない。次の自陣37ヤードからのシリーズは、RB36番の右OTカウンターで約40ヤードのロングゲインから、ランプレー3回でTDに結び付け1TD差に迫る。流れが法政大学に傾きかけた。 次の法政大学は自陣10ヤードと奥深くからの攻撃。3回もインターセプトされているにもかかわらず、ノーバックから積極的にパスを投じてフィールド中央に進む。そしてRB29番の右OTカウンターで一気にエンドゾーン前2ヤードへ。TDすれば同点の状況で京都大学ディフェンスは奮起した。法政大学RB29番の中央ジャンプ、右ジャンプ、RB36番右OTを止めた第4D、中央突破フェイクでRB29番左オープンを京都大学逆サイドのLB29番が追い付きエンドゾーン前1センチで止まる。 法政大学は最後のシリーズを2分22秒から始まるがタイムアウトがない。フィールド中央からの第3D残り9ヤードで4回目のパスインターセプト。攻撃が終了した。
後半の法政大学、京都大学の微妙な心理的空間が試合内容に見事に現われたが、それを引き戻そうとする両校の攻守の健闘は素晴しかった。また、おそらく法政大学はトータルヤードで京都大学を上回っているだろうが、パスインターセプト4回が点数に現われたか。だが、インターセプトを恐れず積極的にパスを投じたことが、結果としてプレーの幅を広げロングゲインを生むきっかけになったことは間違いないだろう。法政大学オフェンスは3年生以下の多い若いチームだけに、今から来年が楽しみだ。
私たちは昨年に引き続きライト側上段、法政大学スポッターの前で観戦した。ディフェンス・オフェンスとも同じ場所に席を構えていたが、ディフェンススポッターの前に座っていたのが私たちである。ところで、なぜ関東側に自分のチームのベンチサイド上方のスポッター席が準備されないのだろうか。オフェンススポッターの前で騒いでいた一人のために気を悪くしたとしたら本当に気の毒である。
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