社会人選手権 トーナメント展望

Last updated, 1996 Nov. 10 at 23:35 JST.

社会人NO1を決定するためのトーナメント戦である。今までは東西の1位でなければ
交流できなかった。しかし、多くのチームにその機会が与えられることによって、チー
ムにしても観客にしても楽しみが増えた。チームの視点からは、東西のレベル比較を通
じて、よりハイレベルなチーム造りのきっかけとなるであろう。また、観客の立場から
は、社会人上位チーム同士の興味深い組み合わせが実現し、レベルの高い試合が増えた
こと自体がすばらしいことだ。

さて、今期のトーナメント組み合わせは別表のとおりだが、非常に大胆に言ってしまう
と、オフェンス主体チームのゾーン(シルバースター、オンワード、マイカル)と、デ
ィフェンス主体チームのゾーン(松下電工、三和銀行、リクルート)にきれいに分かれ
たと思っている(異論はあると思うが)。

オフェンス主体ゾーンでは、ランパスのバランスがよいシルバースターが一歩リードし
ている。シーズン前半は辛勝続きだったが、RBが復活して本来の力が戻ってきた。
マイカルは松下電工に惨敗したが、始めての東との対決で色々と興味深い。西日本3強
は本当に3強なのか、単なる身内の小競り合いなのかがはっきりする。
オンワードは、強力ディフェンスラインを相手にしたときに、パスオフェンスが機能す
るかがポイントだ。対リクルートで、特に前半を完全に抑えられたことが気にかかる。
このゾーンは、激しい点の取り合いになりそうで、ボールがよく動く見ていて楽しい試
合になりそうだ。

もう一つのゾーンでは、ディフェンディングチャンピオン松下電工が優位だ。結果とし
て少得点の試合になるだろうが、鉄壁の松下ディフェンスを破ることはできないだろう。
ところで、リクルートは昨年の東京スーパー出場などでシーズン全体のバランス調整は
身に付いているだろうが、三和銀行はシーズン延長の準備ができていただろうか。その
辺りが少々気掛かりだ。

全体の焦点は、松下電工の社会人3連覇を止めるのはどのチームかに絞られる。個人的
には、シルバースターがその一番手、もしかして三和銀行、ひょっとするとマイカルと
思っていますが、皆様はどうでしょうか。
今年から新しく始まる東西交流トーナメント戦、多いに注目しましょう。

FINAL6