関西学生アメリカンフットボール Div1 第5節



10月25日(土) 西京極陸上競技場 12:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗分
龍谷大学142-3-0
同志社大学0-5-0
(現地観戦)
 
龍谷大学
同志社大学
1Q
1Q
2Q
G×
FG×
END 2Q
3Q
TD
FL
TD 3Q
4Q FG
TD
END 4Q
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方








10月25日(土) 西京極陸上競技場 15:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗分
関西学院大学1414355-0-0
京都大学1-4-0
(現地観戦)
 
関西学院大学
京都大学
FL 1Q
G×
1Q
TD 2Q
TD
END 2Q
3Q FL
TD
FL
RTD
3Q RFL
TD 4Q
TD
4Q END
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 関西学院大学オフェンスチームは、前節の龍谷大学戦で、少し冷や汗の出るリズムの悪い試合を展開した。今回は、そこを修正して復活したテンポある攻撃が続くかと思われた。だが実際は、前節龍谷大学戦同様に、今回も、反則やファンブルインターセプトなどのターンオーバーが続出している。相手ディフェンスによるプレッシャーもあるのだろうが、どちらかと言うと、自滅に近い2試合という印象だ。

 この状態を見れば「オフェンス絶好調」とは言いがたい、という考え方には誰もが納得するところだろう。しかし「暗雲が大きく垂れ込めた状態」かと言えば、実は、そこまでは深刻ではない。その理由は、2試合ともQB#11斎藤が冷静かつ正確にパスを決めて窮地を脱しているからである。プランどおりのパスがQBWR間でミスなく成功している。

 オフェンス不調の状態にあって、それがQBのプレーや判断にも影響が及んでしまっては試合を作ることができない。相手チームに主導権がわたり、そのまま崩れ落ちてしまうこともありうる。
 しかし、QB斎藤は、このような悪い流れを断ち切って、良いリズム・雰囲気を作り上げることができるQBになった。

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 まず龍谷大学戦を振り返ってみると。第2Q終盤の龍谷大学ロングTDパスで14−7と1TD差に迫られる。その直後の関西学院大学攻撃はリターナー#10田中の49ヤードビッグゲインで敵陣侵攻してスタート、そして第1DでWR#80宮原に36ヤードのTDパスを見事に成功させている。
 IRがターゲットになり、エンドゾーン手前で内側へ切れ込むパスコースは、DB(S)がレシーバーの前に入りにくいのでQBWR間の連携が整備されていれば成功しやすい。関西学院大学が得点をほしいときに投げる鉄板のパスコースの一つである。

 さらに残り1分10秒自陣29ヤードから始まったシリーズも、途中で第4Dギャンブルを挟みながらも残り時間のプレッシャーもなくミドルパスターゲット#82横山にヒット、RB#28鷺野による好ブロックもあって24ヤードTDパスになっている。

 自身のスクランブルランが帳消しになる反則(ビローザウエスト・インターフェアなど)とパス失敗などでポジションが悪くなって攻撃リズムが乱れはじめ、そこに追い討ちをかける龍谷大学得点。つまり、是が非でもここで得点をしたいというシーンだったが、一発TDパスなど冷静にオフェンスを指揮、窮地を救ったのはQB#11斎藤のパスだった。


 今回の京都大学戦でも同様で、試合前半でファンブルロストとパスインターセプトが1回ずつ。さらに後半開始直後のシリーズもインターセプトされている。第3Q中盤で14−0と僅かに2TD差な状態で、さらに関西学院大学ディフェンスが、京都大学攻撃にロングドライブを許す。

 僅差のまま相手攻撃にほぼエンドゾーン目前まで迫られるというシーンは今シーズン初めて。最終的にはディフェンスファインプレーで失点こそしていないが、心情的には1TD差に迫られたも同然。チームとしては、次の攻撃で是が非でも得点して、なんとか、試合の主導権を引き戻したい時間帯だった。

 第3Q残り3分39秒自陣8ヤードスタートの攻撃、RB#40橋本の中央ラン5ヤードでドロップバックの距離を稼いだ第2D、右IR#85木下への縦ロングパス47ヤードヒットして一気に敵陣侵攻する。フィールドの雰囲気が一変した瞬間だった。

 続く第1D、RB#40橋本による中央ラン突破40ヤードのTDランに繋げた。こうして3TD差に広げると、続くディフェンスにモメンタムを引き継ぎ、京都大学QBのパステイクバックからのファンブルとリターンTDに繋げた。

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 昨年一昨年は、このような重要なシーン・絶対にパス成功が必要なタイミングで、雰囲気に飲まれてしまう側に立っていて、試合の流れを作り上げることができていなかった。

 しかし、龍谷大学戦でも京都大学戦でも、オフェンスチームの微妙な空気・悪い流れを断ち切ったのはQB#11斎藤だった。この2試合で魅せたTDパスドライブの集中力はすばらしかったです。
 自らが試合の流れを引き寄せ、好転させ、自チームの雰囲気をリードするポジションに立っている、これはQB斎藤の成長によるものである。

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 オフェンス不調の原因は、チーム全体の緊張感の欠如か、極度の緊張感によって動作・判断が鈍ってしまっているか。言い換えると、開幕時の緊張感が薄れてきて惰性になっているか、あるいは、終盤戦が近づくにつれて勝敗の重みが判ってきたことによって緊張が増している。このどちらかが原因ではないかと考えている。個人とかポジションに関係なく、全員で少しずつ足を引っ張り合りあっている状態。
 おそらく、慣れれば解決するか時間が解決するか取り組み方で解決するか。もしかしたら解決しないかもしれないが、その可能性は確率的には小さいと思う。

 今年の関西学院大学オフェンスが乱れるとすれば、リズムに乗り切れないときの打開策があるかないか。負のスパイラルに陥ったときの建て直し方法を経験しているか否か。というところだった。
 これについては、オフェンスについては、QB斎藤の力で脱出することができるようになった、というのが現時点での到達点。そこに上積みがあるか否か。

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 ということで、「観戦記」から大きく逸れているが、逸れついでに、このような関西学院大学オフェンスをどのように攻略するか。だが。

 単純に考えれば、関西学院大学が得点をほしいシーンでのディフェンスファインプレーで無得点に抑えること。というところに帰着する。

 パスコースで言えば、上記したIRへの縦のロングパス。関西学院大学の定番パスでIRが縦に上がって少し内側へ入るコース。レシーバーに対してDB(S)が付くけれども、同じサイドのDB(S)では内に切れ込まれた時にレシーバーの背後に位置してしまうので、反則でもしない限りは、パスカットしにくい。

 近年では、2008年長居陸上競技場でのリーグ戦最終戦、関西学院大学−立命館大学の第3Q中盤。QBからIRへの縦パスが投げられた。この例でもDBWRの位置関係からWRターゲットはフリーになっていたのだが、コースやタイミングが微妙にずれていて、WRキャッチできず。関西学院大学サイドの観客席からは大きな溜息が出た。

 このパスに対応するために、素人眼で考えるならば、反対側のDB(S)が前に入ればいいんではないか??と思うが、そもそも本来の役割はあるはずで、それと兼務で対応できるのだろうか。

 まだ少し時間があるので、この関西学院大学の鉄板パスコースに対するパスディフェンスの方法、反則なくパスカットする方法を考えてみたい。

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 ここからは「観戦記」に話を戻すが、そろそろ時期外れになってきているので簡単に触れておくと。

 関西学院大学オフェンスでは、WR#15大園が完全復帰したことを挙げておきたい。今春はおそらく神戸ボウルで数プレー参加したのみだったが、この日はQB#11斎藤とホットラインを形成したかのようにWR#15大園に様々なパスが飛びパスキャッチが続いた。
 今秋のQB#11斎藤のパスターゲットは、#82横山、#85木下、#81水野などがあげられるが、そこに#15大園が加わってきた。

 一方で、関西学院大学のディフェンスに眼を向けると、やはり、第3Qの京都大学攻撃が止まらなかった理由を探ってみたくなる。
 直接的原因はミドルレンジのパスヒットが続いたことだが、京都大学攻撃の傾向からランメインの守備でパスを通されたのか、中間守備であってもレシーバーに入られてしまったのか。
 翌日の試合で立命館大学のパスが同じレンジに通っていただけに、このポイントは気にかかる。立命館大学にランでもゲインを許し、パスでも・・・となると、止まらなくなってしまいそうだが。

 京都大学視点に立てば、第3Qのオフェンスドライブを見ていて考えていたことは、「リーグ戦開幕が2ヶ月遅ければ、こんなに黒星が重なっていないかもしれない」ということ。正確には「京都大学の仕上がりが2ヶ月分早ければ、こんな成績にはなっていないかも」ということ。ようやく攻守共に歯車が合ってきたように見える。

(了)









10月26日(日) キンチョウスタジアム 12:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗分
近畿大学2-3-0
神戸大学1-4-0
(現地観戦)
 
近畿大学
神戸大学
1Q
1Q
FG× 2Q
END 2Q
3Q FG
3Q
4Q
TD
END 4Q
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方








10月26日(日) キンチョウスタジアム 15:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗分
立命館大学215-0-0
関西大学4-1-0
(現地観戦)
 
立命館大学
関西大学
TD 1Q
FG×
RFL
1Q FL
TD 2Q
END 2Q
3Q FL
TD
3Q G×
4Q
G×
G×
G×
END 4Q
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 先週とか先々週に私の周囲でも「この試合はどんな展開になるんでしょうね。」とか、「どっちが勝つでしょう。」みたいな話が繰り広げられていた。その中で、おそらく私ははっきりと意思表示をしなかったはず。ただし、本当のところは「しなかった」のではなく「できなかった」というのが正しい。組み合わせ爆発で思考停止してしまって、試合展開の候補を絞ることすらできなくなってしまった。それくらいに戦前予想の難しかった試合でした。

 この試合の展開を考える上での大きな変動要因は、立命館大学オフェンスと関西大学オフェンスと関西大学ディフェンス。

 立命館大学オフェンスQB前田のパスは通るのか、そのレンジはショートミドル?それとも長い距離を狙ったパス回数が多くなる??
 関西大学オフェンスは攻撃リズムを作り上げられるのか、そのときのドライブのキーになるプレーはパス?ラン?パスならばコースはどんな?
 関西大学パスディフェンスのホントの実力はどんな感じ?今秋の試合でも何度かパスでドライブされているが時間帯やフィールドポジションを考えると真の実力とは思えない。一方で、春の試合でもドライブされるシーンは見ているが。
 関西大学ディフェンスフロント陣のプレッシャーは立命館大学OLQBに届くのか、そのときの破壊力と継続時間は?

 などなど、考えることが多すぎて、まとまりませんでした。
(他にも考えていたことがあったように思いますが、結果を見てしまった現時点では都合の悪い記憶は消去されているので、すべてを列挙することはできません。)

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 試合結果を見れば、上に列挙したもののいくつかがキーにはなっているが、それは結果論でしかなく、そもそも候補を100個も挙げれば、そのうちのいくつかはあてはまる。
 と、戦前に展開予測が出来なかったことに対する言い訳はこのくらいにして、試合内容を振り返ってみようと思う。

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 この試合、最初の立命館大学ドライブが試合の方向性を決定してしまったと言っても良い。それくらい衝撃的かつ大きな意味のある得点ドライブだった。特に試合開始直後のドライブなどで、1プレー10ヤード付近をゲインするという荒稼ぎ状態。

 第1シリーズは、自陣32ヤードから、RB#29玉井の24ヤード右オープン、中央ラン3ヤードを挟んで左WR#11猪熊へのパス&ランで9ヤード、RB#12の9ヤードで敵陣20ヤードに迫ると、最後は左WR#11猪熊へのミドルパス、OL#55寺岡のナイスブロックもあって20ヤードのTDプレーとなった。今年の立命館大学オフェンスは、OLやWRのブロックが丁寧なことも特筆すべきところ。

 FG失敗シリーズも、攻撃ドライブ自体は圧巻で、QB#4前田がフリーターゲットを探して30ヤードのロングパスを成功させるシーンから始まる。RB#29玉井のモーションプレーはWRのブロックが決まって19ヤードゲインしてエンドゾーン手前に迫っている。
 今秋ここまでの試合では、どちらかと言えばショートゲインを重ねたドライブを展開していたが、このシリーズはビッグプレー2個、最初のシリーズでも1プレーでの前進距離は大きい。

 2個目のTDドライブでもQB#4前田が冷静にパスターゲットを判断し、サイドスクリーンでは完璧なダウンフィールドブロック、TE#97吉永へのスクリーンパスなどの新たなパスターゲットの台頭、TDプレーはRB#42長谷川によるトリッキーなランで加点、攻撃組み立ての妙と高い完成度を披露した。

 こうして立命館大学前半は2TD1FG失敗。5シリーズ中3回のロングドライブを達成している。RB#18西村が復帰したことと、WR#11猪熊のパスターゲットとランキャリアの両輪での活躍、#6から#88に背番号を変更して一瞬姿を消した#88近江など。さらにTE#97吉永という新たなパスターゲットの出現。そしていずれもQB#4前田のパス精度が冴えていたことが大きい。

 なお、第2Q中盤以降を見れば、関西大学ディフェンスフロントのプレッシャーが立命館大学QBに届いていた時間帯でもあった。その理由が、残り時間を見ての立命館大学OLの予定通りの行動か集中力不足か体力不足か定かではないが。

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 そして、この試合で、まったくと言っていいくらいに機能しなかったのが、関西大学ディフェンスのフロントパワー。戦前の思いの一つでは、関西大学ディフェンスのプレッシャーがQBに届いて悩むシーンロスするシーンが頻発するのではないかと考えていたのだが、ここまで無力化するとは想定外であった。

 関西大学視点に立てば、スロースタータ気味の攻撃に対して追いかける展開はできることなら避けたい。そういう趣旨もあって1年間を通してパワフルなディフェンス陣を構築してきたと思う。にもかかわらず立命館大学に突破されてしまったのだから、攻撃陣にとってはもちろん守備陣にとっても、衝撃は大きかったはず。ゲームプランが崩壊しかけたところから平常心に戻るまでの間で、失点を重ねてしまったようだ。

 今年の関西大学ディフェンスフロントは、春からの試行錯誤を経てほぼ完璧なDLLBメンバーを確立した。特に守備範囲の広い#7湯川の台頭は、今年のディフェンス方針、さらには、チーム方針を決定付けたと言ってもいい、例えば3年前にOLBで#4林がスターターの座を得たとき同様の大きな出来事で、DL3人LB4人の3−4のスタイルが完成した。
 そしてこの日も同様に、DL#93新川、#90藤谷、LB#4林、#7湯川、#11東條、#38阪本という鉄板メンバーだったのだが。

 無力化なったメカニズムは、試合開始早々からLBDBの隙間へのパスヒットが続いたことだろう。LBの担当領域が後ろも前もとなってパワー分散してしまったことで、DL3人が孤立してしまったという印象です。

 早い段階から、つまりは最初のドライブの最初から、もっと極端な前掛りスタイルになっていれば、というのは結果論。だが、全般にスロースタートで試合に入った関西大学に対して、立命館大学は最初のシリーズで得点を獲得したいという意思があったかもしれない。

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 一方の関西大学オフェンスは、ここ数試合と同様に#8石内がスタートQBとしてオフェンスを指揮している。ただ、担当した試合前半でのFD更新回数は1回のみ。(自身によるファンブルロストとなったQBキープは10ヤード程度ゲインしていたので、更新回数2回??)オフェンス全体で言えば、やはりリズムに乗れなかった試合前半。
 そもそも、今秋ここまでの試合で先行されるという試合展開がなかったことと、追いかける展開になってしまったことによるプレッシャーもあっただろう。

 試合後半。先攻関西大学オフェンスQBに#14岸村が入る。前半と後半で入れ替わるという起用方法は、ここ数試合の定番なので、まま、ありうる選択であろう。
 自陣22ヤードからフィールド中央までのドライブは、IR#1田中への7ヤードパス、FB#43市村リードブロックのQB#14岸村ドロー6ヤード、RB#22東條も8ヤードなどのショート〜ミドルの獲得距離を積み重ねて距離を刻んで3回のFD更新による。

 このシリーズ、フィールド中央でのエクスチェンジミス??でのファンブルロストでドライブが止まってしまったのだが、次のシリーズでもQB#14岸村率いるオフェンスは、WR#19奥村、RB#21梅原とバックスフル起用してショートミドルのゲインを重ねた。

 前回同様「ちょうど10ヤード」でのFD更新で再びフィールド中央に到達。そして渾身かつ値千金のRB#22東條による右オープンランが42ヤードのビッグゲインとなって敵陣エンドゾーン目前4ヤードに迫った。

 この時点で3TD差、さらに第3Q終盤なので、ここは是が非でも7点を奪いとりたいところだったのだが。

 結局、第3Qを終了して21点差。攻撃リズムの出ていない関西大学攻撃陣にとっては苦しい点差になってしまった。

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 敵陣4ヤードからの4回の攻撃はQB#8石内が担当している。ビッグゲインでサイドラインに出た直後、私は手元のメモに視線を落としたので、QB交代の理由は不明です(rtv映像を観れば確認できるかもしれませんが、観戦記を書いた後に確認することにします。そもそもこのサイトは、現地で試合を観戦した時に観たこと感じたことを書く、というのが主旨なので)。怪我なのかもしれないですが確認できていません。

 なお、QB個人のことをさしているのではない、ということだけは明確にしておきたい。この試合では、前半をQB石内が、後半最初からQB岸村が担当している。そしてエンドゾーン目前になってQB交代している。
 これを、例えば、前半がQB岸村が指揮し、後半最初からQB石内が担当していて敵陣4ヤードで岸村にQB交代していたとしても同じことを書いている。

 前半はQB甲のリズム、後半はQB乙のリズムでチーム全体がまとまりつつあった。そんな中で、たまたまQB乙でドライブしたのであればそのリズムのままエンドゾーンになだれ込むほうがチーム全体の勢いが残る。流れが消えるかもという心配は不要。一つのドライブシリーズを完成させることによる、オフェンスチーム全体の自信とか一体感が作り上げられる、と思うのだが。

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 立命館大学オフェンスは、全ての手の内を披露することなく、一部の攻撃手段だけで勝利することができた。残っているのは、あんなのとか、こんなのとか。
 一つだけ残念なことは、第4QにFGの練習をしなかったこと。最後のニーダウンのシリーズではなく、その一つ前のシリーズは、次節以降の布石や準備等々、意味のあるプレーが散りばめられている。その中に第1Qに失敗しているキッカーに名誉挽回&経験のFGチャンスも加えてほしかった。

 ところ、この日の立命館大学攻撃QB#4前田の第1Q最初のプレーは、右OR#88近江への縦ロングパス。そして第3Q最初のプレーも、右OR#88近江への縦ロングパス。いずれもレシーバーよりもボールが前に行っってしまってパス失敗になっているのだが、前半も後半もまったく同じプレーで始まっているのである。

 では、次節京都大学戦でも??最終説関西学院大学戦でも??同じプレーを選択するか。

 あまりにも見え見えすぎなので危険極まり選択、セオリーでは選択することはありえない。だが、もしかしたら、今年の立命館大学なら。敢えてそこに挑戦するところを見てみたい。

(了)









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