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04月07日(土) 王子スタジアム 14:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
神戸大学131124
大阪教育大学1522
(現地観戦)
 
神戸大学
大阪教育大学
TD 1Q
TD
TD 1Q
2Q
G×
P×
FG×
2Q END
3Q FG×
3Q
4Q
TD
TD
TD
FG 4Q
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 2012年春シーズンが開幕しました。昨年秋は、まったく更新できない状態が続きましたが、どうやら今年は年間通して忙しそうな雰囲気が漂っています。どこまで出来るか判りませんが、よろしくお願いいたします。

 さて、昨年秋に予告しましたように、若干、ページ構成を変更しています。主旨は、「携帯用とPC用の兼用部分を増やして、試合直後の更新の時間短縮を図る。その短縮分をDIV1の観戦記準備に充てる。」というものになります。結果としてDIV1偏重になってしまうところが心苦しいのですが、御了承ください。

 それでは、2012年観戦記、スタートです。

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 試合は、コイントスで選択権を得た神戸大学が先攻を選択、#34笹池のパワフルなリターンで掴んだ自陣40ヤードから攻撃開始。QBは4年生になった#7林。IR#83山野への縦パス35ヤード、RB#9羽星の中央12ヤード突破とSEのイン11ヤードパス、ミドルゲインが続いて第1シリーズをTDで締めくくった。

 さらに神戸大学3回目の攻撃は、パントのビッグリターンで掴んだ敵陣12ヤードスタートという追加点のチャンスが巡ってくる。ただ、ここまで攻撃チーム自体のリズムは決して良いものではない。大阪教育大学に痛恨のパスインターフェアがあったことで、かろうじて神戸大学に追加点が入った、そんな様子だった。

 QB#7林のパスは、ドロップバックからターゲットとタイミングの判断、そしてパスコントロールがまだ手探り状態なのだろう、QBサック寸前のシーンが多く、またサイドライン際へのショートパスも成功率が高くはなかった。唯一、インサイドレシーバーの縦パスだけは確実にヒットしていて、成否のプレー傾向が明白。OLのパスプロテクションはQB判断との兼ね合いもあって息が合っていないのだが、春序盤なのでこれからコンビネーション確立していく、という状態だった。なお、ランプレーでは、時々、左G付近にランホールが空いてRB#9羽星がゲインを稼いでいる。

 対する大阪教育大学も、第1QにQB#7から右SEへの50ヤードロングパス(25ヤードパス+25ヤードラン)で7点を返した。

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 その後、試合は膠着状態となる。どちらかと言えば、神戸大学側にチャンスはあったものの大阪教育大学がしのぎきってハーフターム、そして第3Qを迎える。得点差は6点なので、何かのきっかけがあれば試合動くのだが、第3Qはそのまま時間だけが経過した。

 後半、神戸大学はQB3年生#4尾原に交代する。メンバー表によると2番手QBになりそうなので、バックアップQBという重要な役に備えるべくの、試合経験という起用である。
 一方でディフェンスチームは第2Qあたりからメンバー交代が激しくなっていて、DL#92白石、LB#8長渕などの中心メンバーがサイドラインに下がっていく。後述するが、守備チームも新規メンバーが多く、春から選手経験値を重ねていくことになる。

 そして、最終第4Q。大阪教育大学攻撃は、再び神戸大学DBを突っついてビッグゲイン一発のTDプレーで逆転、対する神戸大学もQB#7林に戻して横パスからのランゲインとIRの縦パスによるミドルゲイン連発のTDドライブ、2ポイントPATで7点差リード、残り4分43秒。

 神戸大学ディフェンスチームはベストの布陣に戻して逃げ切り勝利を目指したが、大阪教育大学攻撃の勢いが上回ってしまった。
 これまでの大阪教育大学2TDは、どちらかと言えばDB陣固有の要因による失点なのだが、全ポジションベストのディフェンスメンバーに戻したにもかかわらず、ランパスで小刻みにズルズルとドライブされてしまったのは、ある意味で衝撃的。

 最終的には、残り0分35秒自陣20ヤードから30ヤードのビッグリターンで息を吹き返した神戸大学が、K#31畑中によるFGで逆転サヨナラ勝利となった。

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 昨年の春シーズンスタートも神戸大学VS大阪教育大学だった。その試合、28−24で大阪教育大学が第4Qに逆転して勝利している。当時の観戦記には大阪教育大学のことしか書いていない。神戸大学についてはその後も観戦機会があるから・・ま、次回以降でいいか・・と思ったのはその試合途中から。春4月とは思えない大阪教育大学攻守のパフォーマンスに目が奪われたから、というのが、観戦記が偏った理由になります。

 春終盤の観戦記とNEWERAの観戦記でも触れたが、DIV2リーグ戦台風の目になるのではと楽しみにしていたが、実際、そのとおりになる。秋リーグ戦では上位校相手に白星を重ねてそのまま入れ替え戦に進出するも同志社大学に惜敗。そして、今年、再挑戦することになる。

 今年の大阪教育大学は、昨年同様に少数精鋭、そして、昨年同様に第4Q逆転できる心の強さは今年も健在である。もっとも、今回この試合を見る限り、攻守とも昨年4月ほどの完成度になっていないのは、卒業などのメンバー交代によるものなのかもしれない。これからコンビネーション確立という状況なのだが、むしろ春の本来の姿。なので、昨年の成功ストーリーのまま行くと、反対に大変なことになりそう。今年のチームとしてスタートできるか、ここが重要なポイントになりそう。今年もラインは体格が大きく、バックフィールドも要所にアグレッシブな選手が存在する。期待しています。

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 神戸大学も攻守とも春序盤という印象。ディフェンスはDLに主将#92白石、LBに副将#8長渕と、経験豊富な重鎮が存在するが、その他のメンバーはほぼ一新していてコンビネーション再構築からスタートとなる。この試合では、第2Q以降、全てのポジションでいろいろな選手を起用して試合経験を重ねるということをしていた。
 その中でDLは#89小西、#55嶋崎、#96大津など今年の核となる選手が見えている状態。だがLBはDL堅守で問題点が見えず、DB陣は大阪教育大学に狙い撃ちされる状況。DBだけでも10名近くが交代でプレー参加していたが、春終盤までおそらくメンバー固定できないかも。

 重厚DLの存在はLBの課題が浮き彫りにならないという難しさもかかえている。一方で勝ち癖をつけるという意味においては試合勝利もそこそこ追求したく、重厚DLは必要、という矛盾。
 一般的にディフェンスはビッグネームが一人や二人存在しても、コンテインの網の一箇所が崩れたら失点に繋がるという性質を持つ。秋本番までに、どのように変わっていくか、成長ストーリーを楽しみにしています。

 今回の攻撃は、ゲインするプレーが限定的なのだが、まだ、春始動直後ということもあるだろう。プレー精度やコンビネーション、ボールキャリア、そしてラインパフォーマンス等々、今春も神戸大学の試合は観戦機会が多くなりそうなので、試合を重ねるごとの変化を期待しています。







04月14日(土) 王子スタジアム 14:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
神戸大学13
甲南大学13
(現地観戦)
 
神戸大学
甲南大学
TD 1Q
1Q
2Q
FL
END 2Q
3Q
RFL
3Q TD
G× 4Q
G×
FG
TD
FG
4Q END
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方









04月21日(土) 王子スタジアム 14:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
関西学院大学101229
明治大学14
(現地観戦)
 
関西学院大学
明治大学
1Q
FL
1Q
P× 2Q
RTD
FL
FG
FG×
TD
2Q END
FG× 3Q
TD
3Q TD
4Q
TD
FG
(S)
END 4Q
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 今年の関西学生DIV1チーム8校の戦力を検討すると、昨年メンバーから選手交代が最も少ないチームが関西学院大学という結果に辿り着く。攻守ともに喪失が少ないので、残り7校から見ると、少々厄介な存在であり、春の段階で頭一つ抜けている。守備だけなら、他にも昨年メンバーが多く残るチームが存在するのが、攻守ともとなると、関西学院大学の充実振りは際立つ。

 ただし、昨年メンバーが多く残ることで緊張感の欠けた春シーズンを送ってしまうと秋は大変。また、昨年同様の試合展開を目論むならば、対戦相手視点に立てば昨年の対策がそのまま使えるというところは有利。

 そして、他7校は、今年のチーム姿が見えていないので、春からチームを形にしなければならないという逼迫がある。そして春の試合ではスカウティングされない、という利点もある。他方でシーズン最後までプレー選択や試合組立に頭を悩ますかもしれないが・・。

 したがって、春シーズンの見所は、関西学院大学がこの状況下で春の時間を何に使っていくか、残り7校はこの戦力差をどのように埋めていくか、というところが春シーズンの大きな見所だと考えている。

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 さて、この試合だが、関西学院大学は攻守ともラインにおいて僅かだがJV構成になっているところは否定できず、主将DL#90梶原筆頭に、QB#18畑、RB#43望月はスタイルのみで欠場、試合を指揮したQBは2年生#11斉藤と#8前田という布陣。

 もっとも、ラインの数名は今年のスターター候補であり、QBもバックアップの一番手なので、今年の秋にはそれなりの戦力になっていないといけない選手ばかりなので、今年の方向性を示す試合にはなっている。

 そしてバックスは、攻撃も守備も昨年リーグ戦終盤の試合でスタータ起用された選手も多く、守備ではLB#41川端、#1池田、#44小野、DB#34高、#14大森、#37鳥内、#23保宗。攻撃ではRB#2野々垣、#39榎本、WR#9梅本、#80南本など。昨年主戦メンバーがこの試合でも名を連ねた。

 したがって、ラインとQBこそ若手器用だが、今年のどこかではこのメンバーで戦うことになるであろうそんなメンバー構成。春スタートの試合から、いろいろと睨んだ選手起用になった。

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 試合は、関西学院大学が3TD・2FG・1Sで29点、明治大学は2TDの14点で、スコア上では関西学院大学勝利になっている。その中身を見れば、課題が浮き彫りになり、昨年のいいところわるいところの傾向を引き継ぎ、そして、来年以降も安泰、と感じさせる、まさに悲喜交々のプレーが繰り広げられた。

 関西学院大学攻撃は第4Q終盤までQB#11斉藤が担当、第4QはQB#8前田による。攻撃スタイルはショットガンセット。
 前半第一シリーズはQB#11斉藤からRB#2野々垣、#39榎本の中央ランSE#9梅本、#13森本のサイドライン際へのショートパスで2回のFD更新、立ち上がりから良いリズムで進んでいたのだが、フィールド中央でのTEパス2回連続失敗でドライブがとまる。

 第2シリーズは合計35ヤードの反則ロスと、RB中央ラン2回ともに明治大学DB#3三春などのソロタックルでシャットアウトされる。このあたりから明治大学ディフェンスの出足が鋭くなって第3シリーズはQBキープやOTプレーがショート、さらにTEパス失敗で迎えた第4Dパントでパントブロック、リターンTDを奪われることになった。

 第2Q序盤の5回目の攻撃ではRB#39榎本と#2野々垣で10ヤードゲインしてFD更新するが、右SEの縦TDパスを明治大学DB#3三春がレシーバー前に割り込んでパスインターセプトを喫する。
 6回目の攻撃は相手陣でのターンオーバーによるゴール前19ヤードからの攻撃だったのだが、ランプレーと反則でロスゲインが続き、FG3点獲得がやっとの状態だった。

 ここまで関西学院大学ランプレーは、RB#2野々垣、#39榎本の中央突破は、明治大学DLLBDBと壁が厚く、最大5ヤード程度まで。中央縦パスもタイミング不一致と、明治大学DL#55金田による再三のパスカットでコースが消えていく。
 この中で、唯一残ったのがサイドライン際へのパスだった。これが第2Q最後残り2分51秒自陣29ヤードからのドライブ原動力となる。

 関西学院大学の得意とするプレーに対して、明治大学ディフェンスがあまりにも無策すぎたという印象を受けるのだが、この時期の東西対決にそれを言うのは酷というもの。冬に再戦する時には、是非とも対応してもらうとしても、QB#11斉藤のパス判断コントロールは、この時期の2年生にしては秀逸。レシーバーはWR#9梅本、#80南本、#13森本など。

 後半は、リターンでフィールドポジションを獲得すると、IR#80南本のミドルヒットと、WR#13へのミラクルTDパスで加点、さらにRB#25によるオープン27ヤードTDランなどで点差を広げていった。

 そして、第4Q終盤、試合の行方は決していたとは言え、QB#8前田によるサイドライン際へのショートパスを繋いだTDドライブも、秀逸。第2Q最後のQB#11斉藤のTDドライブに勝るとも劣らず。2名の2年生QBによる関西学院大学パスドライブの精度の高さは、そのまま今後3年間は心配要らず、ということに繋がるのだろう。

 一方で、RB#2野々垣、#39榎本の中央突破ランが止まっていたが、ライン戦の結果もあるが、明治大学ディフェンス陣の勢い・執念が光っていた。ちなみに、関西学院大学4年生RB望月はスタイルのみで欠場。
 スピードキャリアでは後半出場したRB#25後藤とリターナーで入った#88木戸がファインプレーを披露した。という攻撃ラインズとバックスである

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 そして関西学院大学守備だが、3−4−4のフォーメーションを主体に、OLB2名がシチュエーション毎に上がったり下がったりという構成だった。試合最後まで大きく戦力が変化するようなメンバー交代はなかったと思うが、それ故に、明治大学に時々のロングドライブを許しているシーンについては示しておかなければならないだろう。

 明治大学QBは4年生#2杉浦が第1・3Qを、2年生#15廣瀬が第2・4Qというのが概ねの起用順序になっていた。序盤は、ランプレーでOTやオープンへ展開するプレーを中心に組み立てる。RB#33が8ヤードゲインなどもあるが、CB#14大森、OLB#44小野などのコンテインも速く一進一退が続く。

 第3DショートもしくはFD更新していたシーンを、第3D残り5ヤードと誤判定される不運などもあって第1Qは攻撃の突破口を見出せず。その後、パントブロックのリターンTDで得点は入っているものの、攻撃チームは、ピッチミスやタックルを受けてのファンブルロストにパスインターセプト等で、攻撃のリズムがつかめないまま、第2Q中盤。

 ここから明治大学攻撃ドライブが繋がる。きっかけはQB#15廣瀬から右WR#83神田へのクイックパス9ヤード。RB#99赤津のダイブでFD更新すると、今度はFBがブロッカーとなってTBの中央突破11ヤードとビッグゲインが続いて敵陣29ヤードまで侵攻した。

 このシリーズはオープンへのラン展開にLB#1池田やDBの鋭い出足などでドライブがとまってしまったが、このシリーズ含めて明治大学攻撃のロングドライブは合計3回。
 2回目は第3Q中盤、QB#2杉浦によるシリーズではRB#33高松の28ヤードのビッグゲイン、さらに、RB#25山形の中央6ヤード、QB#2杉浦によるキープスイープ12ヤード、#33高松の中央10ヤードと、ランプレーを絡めたビッグゲインが明治大学に続いてTDドライブとなった。
 重戦車明治大学ランに対して、ずるずる後退する関西学院大学ディフェンスという構図は、若手主体のDL構成ということと3−4というフォーメーションの特性もあるだろう。春序盤の試合で云々いうこともないが、昨年を上回っていたところは、かなりのプレーがLB位置で対応できていたところだろう。
 一方で明治大学RB#33高松のオープンを捲り上げるスピードは、関西学院大学ディフェンス陣をあと少しで抜ける、そんなハイスピードで、第2Q終盤にも同じプレーで19ヤードゲインしていた。

 この第3QのTDドライブで攻撃リズムを掴んだように見えたが、第4Q最初の攻撃でQB交代したのは春の試合の約束事なのだろうか、それとも別の意図があったかわからないが、結果的に簡単に攻撃が終わってしまった1シリーズは、試合勝敗という点では、惜しかった。
 そして3回目のロングドライブは第4Q中盤自陣28ヤードからスタート。WR#1鈴木の縦20ヤード、FBダイブでFD更新、SE#87前山クイックイン12ヤードにQB#2杉浦ドロー13ヤードと、様々なコースでビッグゲインを稼ぐ。最終的には右プレーアクションパスをDBにインタートされるが、力強いドライブだった。

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 この試合は、春の日程が発表された時点で、とても楽しみにしていた試合の一つです。昨年の定期戦は6月のアミノバイタルで行われて関西学院大学22−明治大学14。第4Q終盤の明治大学ロングドライブが無得点となったことで関西学院大学勝利という6月にしては際どい試合だった。そこがきっかけになっている。
 今年は4月開催ということで、明治大学の完成度と、関西学院大学の完成度と選手起用に多くを求めてはいけないと思っていたのだが、実際にはかなりハイレベルな内容になっていて、私的には十分に楽しめた試合だった。ということで明治大学については、今春の試合をもう一つ観戦してみたいが・・。



(了)







04月29日(日) 長浜ドーム 14:30
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
立命館大学14
関西大学10
(現地観戦)
 
立命館大学
関西大学
FG× 1Q
FL
FG× 1Q
2Q FG
TD
END 2Q
3Q TD
FG×
3Q
TD 4Q
G×
END 4Q
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 春の日程が発表された時点で楽しみにしていた試合その2です。

 攻守ともに新規スターター選手が多い立命館大学と、攻守ともにキーマンを卒業で失いながらも、今年のスターター候補に昨年の試合経験豊富なメンバーが揃う関西大学という構図。そして、前週に関西大学が法政大学に勝利(春の試合なので参考程度・・とは言うものの)したという結果を受けての対戦なので、興味倍増となった。

 試合結果は、立命館大学2TD3FG失敗、関西大学1TD1FG1G失敗、関西大学の最終ドライブが無得点となって14−10の立命館大学勝利となった。得点だけ見れば、立命館大学の3FG機会をFG成功あるいはエンドゾーンまでボールを持ち運んでいたら、もっと点差は広がっていたし、関西大学視点に立てば昨年の関大0−45立命と比較すると点差は縮まっている。さらに縦横斜め読みすれば、いろいろな見方・考え方の出来る試合内容だったという点で、戦前に思い描いていた私の興味を満たしてくれるものになった。

 たとえば。立命館大学先発QBは4年生#12荒木。第1Q最初の2回と後半最初と最後の4シリーズを担当し最初のFGトライとなるドライブを成功させた。残りは3年生QB#9山口によるもので2TD+2回のドライブ。
 一方の関西大学は最初の3シリーズをQB#18北川が担当して1回のFGドライブを成功させると、その後は1年生QB#14岸村が試合最後まで関西大学オフェンスを指揮した(ちなみに関大テントで配布されていたメンバー表によるスタートQBは#22前田。実際はQBとしてのプレー機会は、なかった・・と思います)

 1年生ながらも関西大学QB#14岸村の出場機会が多いという見方も出来るのが、U19世界選手権出場メンバーのQB候補であり、代表チームのスタッフを考えれば、この時期に実戦経験をしておきたかった、というのが今回のプレー数の意図するところだろうと思う。おまけとしてリーグ戦でのバックアップQBになるべくのDIV1での経験ということもあっただろうが、メインはU19。なので、次回の万博での試合でもQB#14岸村によるプレー機会は増えるのではないかと考えている。
 今年の関西大学のエースQBは5月後半以降の3試合で登場することになる。(ただし、数年前のQB池井氏のように、秋本番開幕するまでメインQBが明らかにならない可能性も少なからず、ある・・・。)

 また、この試合、両チームとも試合最後まで勝利にこだわった春4月とは思えない熱い試合だったのだが、その中ででも、関西大学ディフェンスは選手交代させていろいろと試みていたのが昨年後半印象に残る。例えばLBでは昨年終盤同様#96澤田をILBに配置したりOLB#45林を動かしてみたり。DBではCBとSのポジションチェンジがあった。
 反対に、昨年メンバーの残るDLだけは、昨年メンバーのまま試合最後まで参戦していたが、春のどこかの試合では次代のDL選手起用もあり得るだろう。なお、立命館大学ディフェンスについては、そこまで詳細を追えていなかったので不明です。

(以下続く予定・・)







05月05日(土) アミノバイタルフィールド 11:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
同志社大学1414
立教大学14
(現地観戦)
 
同志社大学
立教大学
1Q
TD
1Q
2Q G×
G×
END 2Q
3Q
FL
TD
TD
P×
TD 3Q
4Q
4Q FG×
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 お互いに2TDによる14点、うち1TDはディフェンスによる得点と言っても良い敵陣エンドゾーン目前で攻撃権を得たときのもの。攻撃ドライブ距離で言えば立教大学が優勢で、FGキッカー不在?で止む無くギャンブルに挑んだようなシーンがあった上での同点引分となった。

 同志社大学攻撃は、QB#14中沖が最初から最後まで担当した。春序盤という試合の特性なのだろうか、パスプレーはおそらく4回のみ。前半はインターセプトされた1回だけで、後半になって1成功2失敗なのだが、4回のターゲットが、いずれもIR#11足立という徹底振りだった。

 もっとも、ランプレー重視ではあったものの、そのランプレーもショートゲインに終わるシーンが続出する。中央ランはDLの壁に跳ね返され、ピッチやモーションからのオープンランは、横へ流れている段階でロスゲインタックルを受けてしまう、インサイドもアウトサイドも、OLやWRRBのブロッカーが立教大学につぶされ、かわされ、コントーロールされて、ボールキャリアは孤立、そこにタックラーが一直線に向かってくる状態。こうして同志社大学攻撃で唯一ゲインするのがQB#14中沖によるオプションプレー、ハンドオフフェイクの自身キープによるもののみになってしまった。

 同志社大学FD更新なったときのキープレーは、第3Q開始直後のものを除き、いずれもQB#14中沖のキープによる。前半2シリーズ目のFD更新は13ヤードキープラン、後半2シリーズめの47ヤードTDランと、最終シリーズの16ヤードと11ヤードゲイン。
 ちなみに、その他のFD更新シーンだが、第3Q最初のシリーズだけはOLが機能してRB中央突破12ヤードか2回連続(3回目の中央突破でファンブルロスト)、後半2回目のシリーズはWR#11足立へ15ヤードパスヒットと立教大学反則による15ヤード前進、これがTDプレーに続く。

 ただし、上記のように基本的にRBランプレーはゲインできず、パス自体少数となって、攻撃のきっかけが無かった。OLメンバーは主戦力4年生1名が欠場したものの、おそらく今年のベストに近い構成、ただし、若い学年が多い。さらに重量はあっていずれも100k超なので、動けてあたれるようになれば様子は変わってくるに違いない。

 ラインが機能しなかったという点では、同志社大学DLも同様で、立教大学OLにきれいにブロックされてしまってラン走路が空く。RB#30などによる中央ランが確実に1プレー5ヤードゲインできる状態。さらにはオープンへのランプレーもスピードで捲り上げて前進を許している。さらにSE#88などへミドルパスもヒット、これがロングドライブにつながっていた。

 もっとも、5月の早い時期での試合で、特に昨年メンバーが残っているDLは再始動直後という印象、攻守ともにこれから発展していくことは間違いないだろう。
 ただし、攻撃側は中央を突くランプレーを増やして、ラインとRBのコンビネーション確立すべきかも。オープンへのランプレーは逃げる・かわすことが目的となって、どちらかと言えばRB個人技に近い(WRのブロックは必要なので全面的に個人技ではないのだが・・)若いOLとの連携強化のためにも徹底的に中を突きまくる・・そんなシーンがあってもいいかも。

********

 第4Q終盤、同点のまま時間が推移していき、最終的に攻撃権を持っていたのは立教大学だった。そして第4Dを迎えた時点で、おそらく25秒程度は時間が残っていたのではないだろうか。両チームともにタイムアウトを要求せずに時間が流れていく・・と思いながら、私が実際に時計を確認した時点で残り15秒だった。立教大学がタイムアップギリギリまで時間を流すのは当然のこととしても、同志社大学側が流れる時間に付き合うのは、納得できない。

 第4Dを迎えた時点で同志社大学がタイムアウトを要求して時間を止めていれば、3点(あるいは7点)をとられたとしても、リターンからの得点の可能性を残せたはずだ。立教大学FGトライは残り3秒になってから。そこから同志社大学は2回連続でタイムアウト行使する。これが効いたかどうかキックが外れて同点タイムアップとなったのは結果論だろう。
 春だから同点でも良いという考え方もあるだろうが、秋本番で同じようなシーンが巡ってきた時に選手が対応できるように、ここではスタッフ側が実際に時計を止めることを示しても良かったかも。






05月05日(土) アミノバイタルフィールド 13:30
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
関西学院大学10
日本大学1423
(現地観戦)
 
関西学院大学
日本大学
1Q TD
FG
1Q
2Q TD
P×
TD
REND 2Q
3Q
FG×
3Q
4Q
TD
G×
4Q FG
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 関西学院大学を見るというよりは、日本大学を見たかったというのが、この日の東上の目的の一つだった。さらには、関西学院大学を基準にして明治大学と日本大学は如何に、というところだったのだが。後述するように、私の初期の目的については保留。とりあえず明治大学のHPを見ながら、今後の予定を考えることにします。

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 関西学院大学の攻守ラインズは、4月王子での明治大学戦同様に若干JV?かと思うような構成ではあるのだが、前回観戦記にも書いたように、今秋あるいは遅くとも来春にはスターター争いに参加しならなければならない選手ばかり。今秋の選手層という点でも重要な戦力なので、試合勝敗はともかく個々のプレーの中では負けて良い理由にはならない。
 QBは#18畑が先発し、後半を#11斉藤が担当したが、QB#18畑の動きもキレが悪く、DLプレッシャに大きく後方に逃げ回るなど精彩を欠く。前半のFD更新はQB#18畑のスクランブル35ヤードとIR#13森本へのパスヒット12ヤード+日大反則15ヤードの合計2回のみ。後半、日本大学守備側に若干の選手交代があったとは言うものの、後半出場した#11斉藤によるオフェンスのほうが攻撃リズムが良かった。

********

 では、ラインズ含めて選手が揃わないのはライスボウル出場の後遺症というのが実際のところなのだろうか。それとも、秋シーズン本番に向けての壮大な種まきなのだろうか。後者なら心配無用だが、前者なら少々厄介かも。ただし、この部分だけはいくら考えても仕方の無いことなので、見えている部分だけで検討していかなければならない。

 では見えていた部分だが、私が日本大学側で観戦したこともあるのだろうか、特にアミノでは強風だったこともあるが、関西学院大学側の声が聞こえてこない、選手もサイドラインとも。さらには、観客席からの声もほとんど聞こえてこなかったような・・、観客席に元気が無いのはチーム事情を把握してのことか連休疲れか、どちらなのだろう・・・。

 オフェンススタイルは、ショットガンメインに時々セットバックでIフォーメーションもあり、バックスはほぼ固定で試合最初から最後までRB#29飯田、#25後藤、#4米田。WRはSE#88木戸、#9梅本、#81大園、FL#13森本、#84樋之本という布陣。ディフェンスは明治大学戦同様に3−4でセットするが、中央ランプレーでゲインを許す状況が続くと、その後は4−3でのプレー機会も増えていった。

********

 日本大学攻撃は、前半6シリーズ中3TDを奪う猛攻、ランプレーではOLブロックが機能して1プレー10ヤードゲイン、パスはDBの隣へピンポイントパスをヒットさせる強心臓QBとWR渾身のパスキャッチというコラボレーション、QB#10安藤メインにQB#12佐伯がワンポイント起用という試合前半の分担だったが、ランとパスとキープラン含めて勢いがあった。関西学院大学の攻撃リズムとの対比が際立つ。

 関西学院大学キックで試合開始、そのキックはタッチバックとなって、日本大学最初の攻撃は、自陣25ヤードからスタート。(今シーズンからフリーキックでのタッチバックは25ヤードスタートにルール変更なりました)

 日本大学QB#10安藤による第1プレーがTE#80水野への縦パス20ヤードヒット、そして中央ラン突破が8ヤードと10ヤードのゲイン、わずか3プレーで敵陣侵攻する。続くOTプレーはLB対応するものの中央ラン突破がとまらず7ヤード。そして第4Dギャンブルでの中央クイックパスはDB隙間へのピンポイントパスがヒット。怒涛の日本大学攻撃ドライブはその後もランプレーでFD更新すると、右コーナーへのTDパスを決めて日本大学が先制した。

 第2シリーズはパントを蹴っているが第3Dでのランプレーでは7ヤードゲインしていてランプレーが止まる気配は無かった。そしてサイドチェンジした第2Q自陣29ヤードからスタートするも、QB#12佐伯によるキープスクランブル、動作が巧妙でディフェンスが対応できずに18ヤードゲインするとQB#10安藤によるFLへのピンポイントパスが17ヤードヒットと、ミドルゲイン荒稼ぎ状態で敵陣侵攻するのに時間がかからない。その後、キープ8ヤードとキープ10ヤードで敵陣12ヤードに達すると、プレーアクションのスローバック気味のパスでディフェンスを揺さぶって8ヤード、中央ランは止まらずにTDを獲得する。

 勢いに乗る日本大学は、関西学院大学パントキックをブロック、フィールド中央で攻撃権を得ると、右SEへのロングパス。WRとDBの攻防は華麗なステップでDBを振り解いたWRがフリーとなって47ヤードのTDパスキャッチとなった。

********

 一方、関西学院大学得点は、QB#18畑によるスクランブルビッグゲインによる敵陣侵攻チャンスをK#27堀本がロングFGで3点を獲得するも、前半はそこまで。後半、第4Qになってからパントキックとパントリターンのフィールドコントロールによって掴んだ得点チャンスをWRへのロングパス一本で1TDを返した。

 その直後のフリーキック、記録上は連続で関西学院大学の攻撃になっているが、オンサイドキックではなく普通に蹴りこんでいる。キックの弾道が低空飛行となって日本大学の選手に当たり、そのボールがターンして戻ってきたのを確保したことで偶然にも攻撃権を得られたというもの。(狙って蹴った、という考え方も完全には否定できないので、とりあえずは、記憶に留めておこう)

 オンサイドキックを狙わなかったこともそうだが、こういう偶然に掴んだチャンスシーンでは、SEへのロングパスで一発TDを狙うというのが関西学院大学の攻撃パターンだった。だが、春ということかそれとも選手個々の特性なのだろうか、普通にインサイドのランだったあたりにも、何か元気の無さを感じてしまう、というのは考えすぎなのだろうか。

(了)







05月12日(土) エキスポフラッシュF 13:40
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
関西大学
同志社大学
(RTV映像観戦)
 
関西大学
同志社大学
1Q
P×
TD
1Q
2Q
END 2Q
3Q
FG×
3Q
4Q
TD
4Q G×
(RTV映像観戦)
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方



****ツイッターに書いたこと ここから****

 同志社大学のOLが健闘していて、ビッグゲインは、OLブロックでラン走路を確保したものです。立教大学戦でのOLとは別物でした。メモをとりながら観ていてランプレーが多い印象だったので公式スタッツを調べてみたのですが、パスは0回、全てランプレーで、それも中央を突くものが多かったです。

 関西大学の2ポイントPATは、秋本番への布石? あの隊形からプレーを始めたのを見たことがありません。いつもならキック1点狙いに切り替えるのですが・・・

****ツイッターに書いたこと ここまで****







05月12日(土) エキスポフラッシュF 16:20
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
京都大学1720
近畿大学14
(RTV映像観戦)
 
京都大学
近畿大学
TD 1Q
FG
FL
TD 1Q
2Q FG×
2Q END
3Q
RTD
G×
3Q
4Q
TD
FG 4Q
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方






05月13日(日) エキスポフラッシュF 11:20
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
立命館大学16
神戸大学1421
(RTV映像観戦)
 
立命館大学
神戸大学
1Q RFL
FL
FG 1Q
2Q TD
FL
FG 2Q
FG× 3Q
TD
3Q
FG 4Q
TD
FL
G×
TD
4Q END
(RTV映像観戦)
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方



****ツイッターに書いたこと ここから****

 神戸大学も、立命館大学に対してOLブロックとRBによるロングドライブを展開、4月の大教大・甲南大戦のときとはまったく別物のチームになった様子。

 立命館大学K#16佐伯君のロングFG3成功(@13日神戸大学戦)は、見事。長浜ひょうたんボウルが混戦なった要因のひとつでもあったのですが、昨年の調子が戻ってきた様子。

****ツイッターに書いたこと ここまで****







05月13日(日) エキスポフラッシュF 14:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
関西学院大学24
龍谷大学
(RTV映像観戦)
 
関西学院大学
龍谷大学
1Q
FG
1Q
G× 2Q
RTD
2Q END
FL 3Q
TD
TD 3Q
4Q G×
FL
TD
4Q END
(RTV映像観戦)
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方






05月26日(土) 王子スタジアム 12:20
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
神戸大学13
近畿大学1323
(現地観戦)
 
神戸大学
近畿大学
1Q
P×
RTD
1Q TD
2Q
TD
TD
FG×
2Q END
3Q
TD 3Q
4Q FG
G×
4Q END
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 試合は、前半が近畿大学のペースで進み(少なくとも神戸大学ではないという意味で)、後半は神戸大学が主導権を握る、そんな流れで推移している。

 神戸大学については、ランプレーでドライブできるだろうことは前回立命館大学戦映像から感触を得ていたが、この目での確認(少なくとも4月甲南大学戦・大阪教育大学戦では、そんな様子は微塵もなかったので)と、パス精度の確認、そしてディフェンスでは、パスディフェンスとDLLBの連携、そのあたりが観戦ポイントとなっていた。

 近畿大学については、前節京都大学戦映像も観ていない状態での観戦だった。2年前までのDIV1在籍当時とスタッフが交代して1年が経過。昨シーズンDIV2での試合は最終戦以外観戦できていないので、チームから受ける印象がどのように変化したのかの感触も判らないまったく白紙の状態。まずは、そこの確認というところが観戦ポイントだった。

********

 試合前半、神戸大学オフェンスは、どちらかというとパス主体に少々のランプレーを混ぜるオフェンス組み立てを試みた様子。
 だが、開始早々にインターセプトを喫し、第2QにもFBへのパスを強烈タックルを受けてボール浮かしてしまいインタセプトと、攻撃リズムが作り出せない。
 さらに第4Q逆転をかけたドライブでもディフェンス正面に投げ込んでインターセプトと合計3インターセプトという数字が残る。
 ただし、第2Q終盤以降のロングドライブ中にはWR#82岩本、#98久保、#84橋本へのミドルパスヒットもある。この時間帯でのドライブの原動力はRB#9羽星、QB#7林、#30吉田+OLFB#45植田ブロックによるランプレーなのだが、ランプレー途中に挟むパスならば成功率は上がってディフェンス撹乱効果に繋がる、ということなのだろうか、それとも、単純にQBWR連携修復なったということかもしれない。

 神戸大学は第2Q中盤までで、パントブロックとランドライブとパスインタセプトリターンTD(審判のミスホイッスルで途中で止まれてしまったが)で20点差リードを許す展開。
 だが、そこから始まる追撃の4シリーズでは、それまでのパス攻撃パターンを捨てて、得意とするフィールドに持ち込み、試合の主導権を握っている。今年のオフェンスチームは、試合の流れを引き寄せる攻撃パターンがある、というところが頼もしい。

 もっともランロングドライブでのボールキャリアとなっているRBQBの選手層に少し不安があり、怪我なくシーズンを乗り切ることが出来るか。あるいは、早期にバックアップメンバーが台頭してくるか。今年はオフェンス組み立ての方向性は確立しているので、その流れに乗ることができる若い学年選手の台頭を待ちたい。

 ディフェンスは、後述するように若干近畿大学攻撃パターンに救われた感があり、もしもスカウティングが十分になされて弱点を突くことを主眼に置いた攻撃パターンで攻められていれば、違った試合展開もあったかもしれない。
 単独では第4Qロングパスをエンドゾーン目前でキャリアに追いついたDB(S)#27長谷川筆頭に、LBDL個々のファインプレーもあるのだが、今回はとりあえず省略ということで。

********

 近畿大学得点は3TD+1FG=23点。その内の2TDはディフェンスによる得点なるので、攻撃では2シリーズのみ。

 第1QのTDシリーズはRB#28久保が中央9ヤード、ハンドオフフェイクキープQB#16龍野の中央ランで19ヤード前進、最後はRB#28久保が左OTをすり抜けて28ヤードTDランと、インサイドのランディフェンスを突く。
 さらに、第3〜4QのFGシリーズはWR#88金田への22ヤードと35ヤードのロングパスがきっかけになる。このロングパスは試合前半にも何度か試みていて、それがプレー選択のきっかけになったのは想像に難くない。

 このように、1TD1FGにつながるドライブの内訳は、中央ラン突破ドライブとSEへのロングパスという現時点での神戸大学ディフェンスウイークポイントを的確に突いたものになった。
 相手ポイントを見た上でのプレー選択ならば、スカウティングどおりにプレー実行できたという点で、効率が良い。意図した選択でなかったとしても、結果的には、少なくとも私の思惑の中では、取れるべきところで確実に取ったオフェンス、という実績は残る。攻撃バックスは、QBが#16龍野と#7中田でシリーズ毎の交互起用、RBはTB#28久保、#35高石、FB#99荒木、#43神山、WRに#88金田など。

 神戸大学ディフェンス視点に立つと、いずれも触れられたくないところだと思うが、とりあえず、春に経験できることはラッキー、秋に向けての対策を立てる機会を与えてもらった、ということで、当面は次回の龍谷大学戦、そして秋本番に期待しています。

 ということで近畿大学視点のコメントが少な目なのだが、それは、冒頭にも書いたように、京都大学戦映像も見ないままの今季初観戦になってしまったことによる。
 これを執筆している6月1桁日付近では、とりあえず、京都大学戦映像も観ている。現地観戦と映像観戦の2試合を通しての印象は、攻守両面に言えることだが、2年前までのDIV1在籍当時とは、チームやプレーから受ける雰囲気が異なっているように感じている。

 2試合分の近畿大学映像は見直すとして、もう一試合ぐらい現地観戦してみたいという思いが強くなってきたので、今週末の試合を観てから決めようと思います。(0609追記。今週末の試合を観戦しましたが、保留中・・・・)

****ツイッターに書いたこと ここから****

 神戸大学攻撃は、最初、パスも織り交ぜながらのドライブを試みるも、リズムに乗れず。点差が広がった第2Q中盤以降、ランメインに切り替えて流れを引き戻す。合計3回+αのランによるロングドライブは2TDを返すまでだったが、OLRBはいい感じで仕上がってきている印象。

 近畿大学については、今春初観戦ということと京都大学戦映像も見ていないので、別途。今春の観戦予定は、もう、ないのですが、もう一試合、見ておいてほうが良いだろうか。少し悩んできました。

****ツイッターに書いたこと ここまで****






05月26日(土) 王子スタジアム 15:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
関西学院大学101330
関西大学211034
(現地観戦)
 
関西学院大学
関西大学
1Q FL
FG×
FL
FG
TD 1Q
2Q TD
TD
TD
TD
FG× 2Q
3Q
FG
3Q
4Q
TD
RTD
TD
FG
4Q END
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方



****ツイッターに書いたこと ここから****

 関学関大は、私の予想ではロースコアだったのだが、点の取り合いに。秋本番の手の内を少し晒してでも勝ちに行った関大と、止むを得ず引き出しを少し開けた関学、という試合(意味不明?)RB#43望月君今春初登場?でダイナミックな走りを見せ、関大D#もそれに対応と、中身の濃い試合でした。

****ツイッターに書いたこと ここまで****







05月27日(日) 宝ヶ池球技場 11:20
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
龍谷大学1320
同志社大学1020
(現地観戦)
 
同志社大学
龍谷大学
1Q TD
1Q
2Q
TD
FG
TD
2Q END
3Q
3Q FG×
G× 4Q
TD
RFL
G×
TD
4Q FG
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 同志社大学は、前節関西大学戦同様に全攻撃プレーでランを選択、パス機会は0回だった。
 ただし、前回関西大学戦では本当の中央(センターガード付近)をメインのランコースとしてラインFBが走路を確保していたが、今回龍谷大学戦では左右OT付近をランコースとしていたように見える。

 この同志社大学ランコースの選択の違いは、関西大学がDL3人の3−4セットだったのに対して今回龍谷大学ディフェンスは4−3という相手ディフェンスフォメーションに起因するものなのか、単純に、その日の目標をこなしていたのかは、外部から知る手段はない。

 第1シリーズは右OT付近、第3シリーズは左OT、後半は左右OT均等に振り分けたランコース。RBキャリアは、#3植田、#21斎藤、#36井上、そしてQB#14中沖。
 ランプレーオンリーでロングドライブ4回という実績は、今年の同志社大学攻撃の特徴を現していて、ここまでパワーオフェンスに変貌して成果に結び付けている事実がすごい。

 もしもアメリカンフットボール観戦初心者の方が、ランプレーにおけるOLの役割は何??という疑問があるならば、RTV映像で同志社大学のランプレーを見てみることをお勧めします。という完成度になっています。
 この日のOLスターティングメンバーは、#72西田(2年生)、#56岩田(3年生)、#77山口(3年生)、#79足立(2年生)、#61トン光耀(1年生)という新人旧人入り混じった状態。
 ただし、あえて秋の本番に向けてのステップアップのために挙げておくとすれば。FG機会が3回、さらに第4Dギャンブル失敗が1回あり、つまり、第3Dや第4DでFD更新したいとき、本当にランゲインしたいシーンで、相手ディフェンスもここぞという集中力で臨む重要なシーンにおいて、DLLBもろともをコントロールできなかった、ということでもある。のだが。
 裏を返せば、全シリーズでTDにまで持っていけないのは云々、ということを言っているに等しく、理想論に過ぎないのだが、せめて、春なので極限を求めてみました。

 ここまで東西のDIV1チームに対して2分2敗。トップチームの春最終戦慶應義塾大学との定期戦は観戦できませんが期待しています。ところで、春最終戦なので、パスを投げますか??

 なおFG機会3回中成功2回、とくに最後は同点引分にする価千金のに追いつくキック成功となって、キッカー&ホルダーは、前節のイメージを払拭している。


****ツイッターに書いたこと ここから****

 同志社大学攻撃は、この日もパス機会0回でランプレーのみ。OLの絶妙なブロックでランゲインを重ねていました。個人的な見所ポイントとして、龍谷大学スピードと体格あるDLに通用するか、を注目していたのですが、揺らぐところなし、でした。

 龍谷大学攻撃もスピード&サイズで同志社大学DLをコントロール、さらに、時折決まるロングパスで得点を重ねていく展開。

****ツイッターに書いたこと ここまで****






05月27日(日) 宝ヶ池球技場 14:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
立命館大学1832
京都大学1316
(現地観戦)
 
立命館大学
京都大学
1Q
TD
1Q FG×
FL 2Q
TD
FG×
END 2Q
P× 3Q
FG
3Q
4Q
TD
TD
TD
TD
G×
FG 4Q
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方



****ツイッターに書いたこと ここから****

 立命館大学は今シーズン初のほぼベストメンバー。攻撃バックスではQB#12荒木、WR#2宜本、RB#21井上が参戦し、攻守ラインその他のポジションでも昨年主力数名が加わってダブルスコアの勝利。次週は春季最終戦、社会人パナソニックに挑戦@BKCクインスST。

****ツイッターに書いたこと ここまで****







06月02日(土) 王子スタジアム 14:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
神戸大学1435
桃山学院大学
(現地観戦)
 
神戸大学
桃山学院大学
1Q
G×
TD
1Q
TD 2Q
FG×
FG
END 2Q
3Q
TD
TD 3Q
4Q
G×
TD
4Q END
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 神戸大学攻撃は、QB#7林が第3Q終了まで、第4Qを#4が担当。第1シリーズ、第1DでRB#9羽星の中央5ヤードゲインで幸先の良いスタートを切ったかに見えたのだが、つづくパスをインターセプトされてしまう。ランではゲインするものパスで手詰まる先週の傾向は、そのまま引き継がれる、そんな試合になった。

 第2シリーズは左SE#19塩見へのショートパス+セカンドエフォートでFD更新、RB#30吉田とQB#7林の中央ラン突破でFD更新、そして右SE#19塩見へのプレアクションパス15ヤードヒットで敵陣30ヤードに侵攻すると、最後はQB#7キープの中央30ヤードTDランで先制する。

 第3シリーズは、SB#45植田がブロック役に加わったRB#30吉田の中央12ヤード、IR#88水野の縦パス30ヤードとサイドスクリーン10ヤード、パスによる連続FD更新して敵陣10ヤードに達すると最後はRB#30吉田による右OTがTDランとなって実質第1Qに2TD獲得となった。

 ランパスで2TDを獲得、第2Qに入って若干のメンバー交代でもあれば、また違った見方も出来たのだろうが、その後もRB#9羽星、RB#30吉田の中央ランに頼って5ヤード・30ヤードと進めていく。ただし、パスはフリーをキャッチできなかったりなどでランプレーに比べてパスの精度は上がってこなかった。

 後半最初のシリーズは、第1Q最初のシリーズ同様に#7林の24ヤードゲインの後のパスをインターセプトを喫すると、その後の2TD追加シリーズでのパス1回のみ。敵陣40ヤードスタートのシリーズをリードブロックRB#45植田のRB#23木下中央14ヤード筆頭に#9羽星、#7林、#30吉田によるランキャリーでTD追加、さらに、再度の敵陣39ヤードスタートのシリーズ(途中反則10ヤード後退あり)でも#7林の36ヤード、TB11ヤードとOLブロックに任せた中央ランでの得点加算となった。

********

 一方の神戸大学ディフェンスだが、こちらもDLLBはベストメンバーで第3Q終了まで、DBは、第3Q開始早々に若干の交代はあるのだが今春は頻繁に選手交代しているポジションなので例外。

 この観戦記を執筆時点で、公式スタッツを見ていないのだが、桃山学院大学も中央ランで5ヤード近くをコンスタントにゲインを重ねていたので、神戸大学ディフェンス視点にたてばランプレーによる喪失距離は大きいかもしれない。
 例えば第2Q最後の桃山学院大学FGドライブでは、自陣30ヤードから、4+7+4+8+15+16というランゲインが続くが、いずれもOTまでの中央を破られてのもの。途中にパスは2回(1失敗1成功0ヤード)のみ。
 その他のシリーズでも中央1プレー5ヤード進まれているシーンは多い。各シリーズトータルではオープンランのロスゲインがあったりパス失敗(それでもDBを抜かれてフリーなシーンもいくつか)などで、得点やFD更新回数からは桃山学院大学攻撃が進んでいるようには見えていないのだが、実質は、かなりDLコントロールされていた。

********

********

 この試合、カードとしてはDIV1所属の神戸大学とDIV2の桃山学院大学という組み合わせ。さらに、神戸大学は、先週もここ王子スタジアムでトップメンバーのチームが近畿大学と対戦している。なので、私の戦前の思い・目論みは、トップチームメンバーの顔見せはあっても、2週連続フル参戦はなく、どこか途中の時間からメンバー交代があったりするのだろう、と考えながら王子スタジアムへ向かった、のだが。

 実際には、第4Qに入ってようやくQB交代、OLDLも2名ほど交代するにとどまる。攻撃プランも、今年の神戸大学の最も得意とするであろう、立命館大学戦近畿大学戦でも進んだ中央ランを繰り返して、ミドルゲイン荒稼ぎ状態。

 先週の敗戦を受けてこの試合に臨むプランが変わったのか、当初予定通りなのか、知る手段はない。だが、たとえ前者であったとしても、秋本番シーズンを最初から最後まで同じメンバーで戦えることはなく、トップチームに混じって次代の選手がプレー経験を重ねる試合・時間帯があってもよかったかな、とも思ったりもする。あるいは、ベストメンバーで臨まなければならないほど選手層が薄い、ということなのだろうか。

 結果、攻撃は、もっとも得意とするところだけで得点を重ねていくことになってしまった。(ときおり、#19塩見、#88水野、#82岩本などにパスヒットしているので、ランパスのプレー回数や獲得距離に極端な違いは出てこないと思うのだが、パスによるTDドライブが完成しなかったのが残念)

 次回は2週間後に龍谷大学戦。この試合は近畿大学戦同様に余裕のない接戦になるかもしれないが、さて。







06月09日(土) 関西大学G 14:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
関西大学23
早稲田大学1024
(現地観戦)
 
関西大学
早稲田大学
TD 1Q
1Q
2Q TD
FG
TD
2Q END
3Q G×
TD
3Q TD
4Q
FG
FG
FG
4Q END
(作者Aのメモより)
AK-CHART
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06月10日(日) 王子スタジアム 14:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
関西学院大学131430
パナソニック101427
(現地観戦)
 
関西学院大学
パナソニック
1Q FG
FG
1Q
2Q
FG
TD
END 2Q
TD 3Q
FG×
TD 3Q
4Q
TD
TD
TD
RTD
G×
END 4Q
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方






06月16日(土) 王子スタジアム 14:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
神戸大学1428
龍谷大学1322
(現地観戦)
 
神戸大学
龍谷大学
1Q
FL 1Q
2Q P×
TD
TD
FL
G×
2Q FG
3Q
TD
3Q TD
TD 4Q
TD
FL
TD
END 4Q
(作者Aのメモより)
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06月17日(日) エキスポフラッシュF 13:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
近畿大学28
専修大学
(現地観戦)
 
近畿大学
専修大学
1Q
TD
1Q
TD 2Q
2Q END
TD 3Q
FL
FL
3Q
TD 4Q
P×
G×
G×
4Q END
(作者Aのメモより)
AK-CHART
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07月01日(日) 関西大学グラウンド 16:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
関西大学1524
近畿大学15
(現地観戦)
 
関西大学
近畿大学
FG× 1Q
TD
1Q
2Q FG
RTD
TD
2Q END
3Q P×
FG
3Q TD
TD 4Q
FL
4Q END
(作者Aのメモより)
AK-CHART
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07月08日(日) キンチョウスタジアム 16:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
BLUE17
WHITE
(現地観戦)
 
BLUE
WHITE
1Q
1Q TD
FL 2Q
FG
REND 2Q
3Q
FL
G×I
TD
FG×
3Q
4Q
P×
RTD
G×
END 4Q
(作者Aのメモより)
AK-CHART
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