関西高等学校選手権大会 決勝 結果



関西大会 



06月19日(日) 王子スタジアム 13:30
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
大産大附属高校2228
関西学院高等部21
(現地観戦)
 
大産大附属高校
関西学院高等部
1Q
TD
1Q
2Q
G×
TD
END 2Q
TD 3Q
TD
TD
TD 3Q
4Q TD
G×
END 4Q
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 試合は上記スコアのように1TD差での決着となったが、両チーム攻守ともにモメンタムの行き来する観ていてハラハラする面白い試合になった。
 ただし、最後の最後で何故、関西学院側はタイムアウトを使わなかったのだろうか。この部分については、部外者がどうこう言うべきところではないのだが、違った結果にもなっていたかもしれない。

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 先行したのは大産大附属高校。第1Q最初の攻撃は自陣12ヤードから。そしてここでのパワーランプレーがビッグゲインを繰り返した。FB、TBのダイブ中央突破で10ヤードゲインが2回、20ヤードゲインも2回という荒稼ぎ。
 関西学院高等部のDL陣LB陣が大産大附属OLに完璧にコントロールされて成すすべなく転がってしまう状態だった。こうして怒涛のパワープレーで大産大附属が先制する(PATキックは失敗)

 このパワープレーはディフェンス側でも発揮し、関西学院高等部のランゲインは中央突破でマイナスゲインを重ねていく。さらにQBサックでのロスも加わっていく。私のメモでは第1Qの関西学院高等部ランゲイン合計は少しマイナス数値になる。

 こうして攻守勢いのあった大産大附属はLBによるパスインターセプトで敵陣での攻撃権を得た。

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 敵陣25ヤード、大産大附属QB#8スクランブル7ヤード。さらにRBの中央突破2ヤードと少しずつ前進を重ねるのだが、つまり、前回ドライブほど1回での距離が出なくなっていた。
 関西学院LB#41、#49のタックルも見えるようになっていく。そして1ヤードを残した第4Dの中央突破でもノーゲイン。関西学院高等部のディフェンスが食い止めるとともに、このあたりから、攻守/守攻の力関係、特にライン戦が変わっていく。(ただし、大産大オフェンスについて言えば、故意にプレー傾向を変えた可能性も若干残る・・そんなオフェンス。ただし、大産大ディフェンスがコントロールされ始めた第2Q終盤の姿は、第1Qのそれとは全く結びつかないものだった。関西学院高等部OLのブロックに修正が入ったのか、あるいは、ディフェンス全体のウイークポイントを探り当てたか。)

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 第2Q終盤、関西学院高等部攻撃は自陣14ヤードから。RB#5のオープンスイープ。#8のマジックハンドミラクルキャッチの14ヤードパス成功とQB##2のドロー13ヤードゲインと、1プレーでの前進距離が伸びていった。
 こうして関西学院高等部ランドライブは中央もオープンも、止まらなくなり、さらにRB#5の絶妙なカットインもあってエンドゾー手前2ヤードまでリズムに乗った攻撃が続く。最後も中央突破1発でエンドゾーンへ飛び込み、関西学院高等部が逆転に成功した。

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 後半は、大産大附属高校の先行で試合再開。そして、第1Qと同様のパワーオフェンスが、再び炸裂する。第2Qは若干封印気味(大産大視点に立って見ても、関西学院視点に立って見ても、違う意味での封印・・ではあるが)
 再びRB#9などによる1プレー20ヤードが止まらない。OLがDLLBをなぎ倒してRBはDBと向かい合う。ここをステップやスピードでかわしての2TDはいずれもRB#9による。32ヤードのTDランと72ヤードのTDラン。
 さらにPATでもオプションピッチを成功させて2点追加し、キック失敗分を取り戻す。こうして、再び大産大附属の得点は積み重なっていった。

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 しかし、関西学院高等部オフェンスにも手段は残っている。中央縦に突くよりも左右への展開を見せて縦に切り込む、RB#21によるスイープ系のランプレーからのカットインは有効で、左右と縦を巧妙に組み合わせると大産大附属ディフェンスに隙間が生まれる。
 そんな状態で、RB#5カウンター6ヤード、そしてRB#21による3回キャリーは15ヤード、9ヤード、10ヤードのTDランへ繋がった。

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 このように、お互いに攻撃手段は残している状態なので、手詰まり感はない。一方で後半に入って残り時間が少しずつ気になり始めるなかで、追い上げたい関西学院と突き放したい大産大附属の攻防は、攻守/守攻の両面でのフル対決となった。

 ここまでDLがコントロールされて抜けてきたボールキャリアへのタックルがメインだったDB陣だったが、相手パスをインターセプトして攻撃の芽を摘み取る。

 フィールド中央での大産大附属敵陣での攻撃、右サイドへのミドルパスをWRが浮かしてしまい、そこを関西学院DB#22が、空中のボールを奪い取ってインターセプト。続く関西学院高等部QBからの左サイドアウトのショートパスをレシーバー前に割り込んだのが大産大附属DB#23。

 互いに1回ずつのパスインターセプトだったのだが、フィールドポジションの違いがあった。インターセプトリターンで敵陣8ヤードまで侵攻した大産大附属が得点に繋げる。

 しかし、関西学院高等部ランドライブもとまらなくなり1プレーで確実に10ヤードは進む状態は変わらない。自陣33ヤードから始まった攻撃は4分間でFD更新4回。最後も10ヤードTDランでエンドゾーンへ飛び込んだ。

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 この時点で7点差大産大附属がリード、残り時間7分58秒。
 そして大産大附属が中央ランのプレーで5ヤードゲインを繰り返して時間を使いながらのドライブを試みるが、最後はドローを読んだ関西学院DL陣に遮られて攻撃権が移動した。

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 残り時間4分45秒。
 関西学院高等部は自陣23ヤードから攻撃開始。7点差を追いかけるシチュエーション。残りタイムアウトは3回あった。

 手持ちの材料は、同点狙いなら、余裕はあるが、逆転狙いなら限界ギリギリ。どちらを狙っていたのだろうか。
 逆転狙いならば早くプレーを入れて次々に攻撃を仕掛ける。同点狙いならば、4分間でエンドゾーンに到達するところを逆算して、フィールドポジションと残り時間とタイムアウトを配分することになる。

 実際は、ランプレーでフィールドは進めているのだが、時計は回る。そして、プレー終了後から次のプレー開始までも、あまり、時間を気にしている様子は、私は感じられなかった。

 結局、フィールド中央で迎えた第4D残り1ヤードでのギャンブルシーンで、残り試合時間1分少々になっていた。
 さらには、ここのプレー開始までの40秒計も時を刻む。残り数秒になってもフォーメーションセットできずないまま、プレーを開始しようとしてフォルススタートの反則罰退となってしまった。

 このシーン、タイムアウト1回を使って、時計を止めるなり、セット遅れを調整したり、いろいろと組み立てなおす方法はあったと思うのだが・・・  反則で5ヤード下がってから、後半1回目のタイムアウト要求となる。最後の最後でベンチワーク面で同点あるいは逆転を逃してしまった形になのが、少々、惜しい・・・

(了)

(選手名簿を購入し忘れたので背番号だけの記載にしました。御了承願います。)