東西大学王座決定戦 毎日甲子園ボウル



甲子園ボウル 




 パナソニック電工杯第63回毎日甲子園ボウルinNAGAIは、関西学生代表立命館大学と関東学生代表法政大学の対戦となった。

 立命館大学は3年ぶり8回目、法政大学は2年ぶり15回目の出場で、立命館大学と法政大学の対戦は、法政大学QB菅原と立命館大学QB池野を擁した2006年以来3年ぶり6回目となる。
 これまでに甲子園ボウルでの両校の対戦成績は立命館大学の4勝1敗で、星勘定の上では立命館大学がリードしてるが、今回の対戦で白星を重ねるのはどちらになるか。

 なお、長居陸上競技場(長居スタジアム)で行われる甲子園ボウルも、とりあえず今年が最後となって、来年からは再び甲子園の地に戻ることになる。昨年は関西学院大学と日本大学によるinNAGAIで、今年は立命館大学と法政大学による。ここ10年ほどの間の甲子園ボウル出場常連チームがともに変則開催となるNAGAIの地を踏むということも、なにかの縁でしょうか。

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 さて、いつもならば、ここで今年の対戦チームの戦力を紹介して試合展開を考えてみるというのが、ここ10年来の年中行事だったのですが。すみません、はっきり言ってしまうと、判りません、です。
 戦力分析を行った結果どのようになるのか判断がつかない、のではなく、そもそも、今年の法政大学がどうのようなチームなのか、まったく知識を持ち合わせていないためです。立命館大学についてはなんらかのコメントをすることと、いくつかの仮定・可能性を示すことは出来そうですが、それも少ない引き出し段数の中からのものになってしまいます。
 何故このようになってしまったのか、その経緯を説明することで、今回第63回甲子園ボウル展望とさせていただきますこと、御了承ください。

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 関西学生リーグ戦最終戦、神戸ユニバでの関西学院大学と立命館大学の試合について、現時点で観戦記未記載ですが、必ずUPしたいと考えています。この試合、私の友人知人の間での戦前予想では、正直なところ関西学院大学優位の声が大きかったです。私がどのように考えていたかについては具体的な記載は避けますが、以下の流れから類推できるところから外れることはないでしょう。

 シーズン序盤には東へ1時間少々のところへ行こうかと真剣に考えたりしたことがありました。ただシーズン後半戦から少し様子が変わってきていたこと、試合会場で実際に見て感じとれる選手の動きや息遣い、緊張と弛緩のバランスが、試合を重ねるごとに微妙に雰囲気が変わってきていることが、試合会場での空気の振動を通じて伝わってきていました。

 東へ向かうことを思いとどまらせる微妙な空気の振動、変化を感じ取ることが出来たことに対しては、自分で自分をほめたいと思っています(と言うよりも、感度が鈍っていなかったことに対する安堵、というのが正しい)。もしかしたら、ある程度の確率で何かあるかもしれない、何もなくてもそれはそれでOK、あとから振り返ってみても後悔することにはならないだろうという確信が得られたので、西へ1時間未満のところへ向かうことができました。

 この変化を感じ取ることが出来たのは、リーグ戦開幕戦から試合を観続けていたこともありますが、やはり、実際に試合会場でチーム選手サイドラインの行動の端々から空気の振動を通して伝わってきているからだと考えています。実際に現地での空気に触れることがどれだけ大切か、改めて知った次第です。

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 11月後半の3連休。鎌倉方面観光と併せて、関東学生リーグ戦日本大学VS早稲田大学の試合観戦を行いました。ブロック優勝のかかった試合ということと、秋の行楽日和と天気具合からかなり直前に決めた東上です。(この試合の観戦記は、おそらく、落ちてしまいます)
 ちなみに、翌日の法政大学VS明治大学の試合は、天気予報の様子と翌日以降の私事との兼ね合いもあって、当初から観戦しない予定でした。後日CSでのテレビ放送もあるし。3連休最終日の夕刻まで東京にいるのはいかがなものかと、考えてしまったわけです。そしてこの時点では7日に味の素で試合観戦する予定でした。

 そして、この法政大学VS明治大学の試合のテレビ映像で観てしまい、そして、実際に空気の振動を通じて感じた日本大学と、テレビ画面だけで見た法政大学を比較してしまいました。ったわけです。それでも、例年ならば、12月に味の素に行っていたのですが、その週の半ばが少しタイトだったことで、映像で見たものが優先されてしまったということになります。

 テレビ映像からは、息遣いや緊張感は、なかなか伝わってきません。サイドラインでの選手の細かい動きは、映像に収まっていないです。そもそも、このページを開設して以来、言いたかったことの一つが現地観戦の大切さだったのですが、映像の誘惑とそこで満足してしまったことに対して後悔しています。

   その結果、法政大学については全く予備知識がないままの甲子園ボウルとなってしまいました。これからCS放送映像を見てみますが、やはり、サイドラインは映っていないでしょうし、フィールドでの緊張感息遣いは伝わってこないでしょう。

 ちなみに、関東学生所属チームの同一年度の試合を現地観戦せずに甲子園ボウルを迎えたのは、2004年の立命館大学VS法政大学以来となります(その前は2002年)。その時は、オフィシャルのスタッツを見てコメントを書いているようですが、今回はこれも省略します。

 なお、CS等の映像を見た上での事実の羅列ですが、法政大学オフェンスのロンリーセンターからのプレーがいくつかあることと、QB交代が頻繁にあること。パントチームは選手総替えの文字通りのスペシャルチームなので、かなり整備と準備があるかもしれないこと。(立命館大学にとっては第4節で経験があるので同じことは起きないでしょう)そして、機動力のあるディフェンスは要注意です。
 予想される試合展開は、少なくとも序盤は両チームディフェンス健闘のロースコアになるかもしれないが、試合時間が経過していったときにオフェンス優位になることがあるのか、それはどのような方法で??。このあたりのストーリーは考えられません。

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 スカウティングビデオというのがありますが、フォーメーション全般については統計をとれば何か見えてくるのでしょうが、選手の息遣いや集中力、緊張感とかは伝わってくるのでしょうか、フォーメーション統計数値に反映されているのでしょうか。というところに疑問を持ってしまいましたが、この項は別途、考えるとして。

 実際に現地で空気の振動に触れてみないと読み取れないものがある。にもかかわらず、単純に済ませてしまったことに対して後悔しています。

 第63回甲子園ボウルinNAGAI、立命館大学VS法政大学。CS等でリアルタイムの生放送もありますが、現地観戦をお勧めします。