関西大会 準決勝 結果



関西大会 



06月10日(日) 王子スタジアム 11:30
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
大産大附属高校077014
立命館宇治高校7071428
(現地観戦)
 
大産大附属高校
立命館宇治高校
1Q
RFL
TD
1Q
2Q
雷中断
G×
FL
TD
2Q END
TD 3Q
3Q TD
4Q
TD
TD
4Q END
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 大産大附属高校ディフェンスは、スピード溢れる立命館宇治高校の攻撃をFD更新1回でしのいで第4Dパントに追い込んだのだが、しかし、リターナーに痛恨のファンブルロスト。
 エンドゾーン目前にして再び立命館宇治高校の攻撃となり、QB#8谷口からTE#5瀬戸山へのTDパスによって立命館宇治高校が先制した。

 しかし、その後は両チームとも、互いにDLLBの堅守が続いて膠着状態になる。

 立命館宇治高校オフェンスは、フリーフリッカーやOLQBのパワープレーとTE#5瀬戸山へのパスという攻撃を仕掛ける。得意とするスピードプレーを封印したプレー組み立ての時間帯だった。
 一方大産大附属高校オフェンスは、RB#99楠田ダイブやWR#19常包リバース、さらにRB#18岡のスイープなど、得意とするところをふんだんに織り込んだ攻撃が続く。
 しかし、ともにディフェンスの壁を打ち破れない状態が続いた。

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 第1Q終盤、立命館宇治高校がTE#5瀬戸山へのアクロスパスなどで敵陣へ侵攻するものの、5ヤードを残して第4Dを迎えた。ここで、立命館宇治高校はタイムアウトを要請する。

 その少し前から、雨が激しくなり、そして、雷鳴がとどろいて30分の試合中断となった。

 立命館宇治高校タイムアウト終了後から試合再開。敵陣30ヤード付近でFD更新まで4ヤード残した第4D。長期中断明けということもあるが、それ以前にタイムアウトを要請したのだから、やはり、FGではなくプレー選択だった。
 しかし、プレーアクション気味の縦クイックパスは惜しくも失敗に終わる。

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 その後は、大産大附属高校オフェンスRB#99楠田の中央突破ダイブが連続ゲインを重ね、第4DギャンブルもクリアしてFD更新したこともあって、少しずつ大産大附属高校の攻撃にリズムがでてくるようになる。

 それぞれの選手が少しでも前に進みうたいという気持ちの入ったプレーが続いていたのだが、パスキャッチ後の前進途中にファンブル、一度は攻撃権を失ってしまった。

 だが、オフェンス勢いはその後も続き、第2Q終盤のTDドライブにつながっていく。
 そのTDドライブは、QB#10荒木からWR#19常包へのショートパス+ランで19ヤード、WR#8分元へプレーアクションパス11ヤードと、パスヒットがドライブの原動力だった。その後も、RB#18岡インミドル23ヤードで前進、最後は左WR#19常包の右リバースオープンによって同点とした。

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 後半も、大産大附属高校オフェンスの勢いが続く。

 大産大附属高校のオフェンスは、リターン20ヤードと反則15ヤードを加えて敵陣35ヤード地点からスタート。  RB#99楠田ダイブと、QB#10荒木からピッチを受けたRB#18岡によるランフェイクの縦パスがWR#2服部へのTDパスとなり、第3Q開始早々に、大産大附属高校が逆転した。

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 しかし、立命館宇治高校も、#33岡部の26ヤードリターンと1回のFD更新でフィールド中央まで到達、さらに、コントロールパントによって大産大附属高校を自陣深くに追いやる。
 ここで、再びディフェンスDB#27古山、#88等の堅守が続いたことで、立命館宇治高校が絶好のフィールドポジションを確保した。

 大産大附属高校パントによって立命館宇治高校攻撃は敵陣44ヤード付近から。そして、この日始めてRB#20北川のスピードランが抜けた。ハンドオフからの中央突破44ヤードTDランによって、試合は振り出しに戻る。残り時間第3Q残り3分09秒。

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 続く大産大附属高校は、QB#10荒木が落ち着いてフリーのパスターゲットを探してWR#19常包へ11ヤードパスを決め、さらにRB#99楠田のパワーランで8ヤードゲインと、ランパスドライブの可能性を覗かせていた。

 だが、フィールド中央付近での第3D残り2ヤード、大産大附属高校はタイムアウト明けにQB#18岡を起用して中央突破キープを試みたのだが、立命館宇治高校DL#90山村に読まれていて、ノーゲイン。

 それでも続く第4Dパントキックは、見事にコントロールされたキックによって立命館宇治高校を14ヤード地点に追い込むことに成功、フィールドポジションを逆転することは出来た、のだが。

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 立命館宇治高校自陣14ヤードから、RB#20北川のスピードランとTE#5瀬戸山へのプレアクパス、さらに、QB#8谷口キープと、ランパスでヒットが続く。  立命館宇治高校オフェンスにリズムが出てくると、さらに、TE#33岡部へのプレーアクションパス30ヤードで一気に敵陣エンドゾーン目前にまで迫った。

 ここで、大産大附属高校ディフェンスも11ヤードを残した第4Dにまで追い込んだのだが、しかし、立命館宇治高校はタイムアウト後にプレーを選択、そして、TE#33岡部へ縦パス19ヤードのTDパスを決めて1TD差とする。残り時間4分04秒

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 その後大産大附属高校オフェンスは落ち着いていたように見えた。まだ時間はある。ただ、立命館宇治高校ディフェンスの勢いが乗っていたということなのだろう。左横へのクイックパスを立命館宇治高校DBがインタセプトすると、RB#20北川による右オープンスピードラン1プレーで2TD差とする。

 残り時間2分48秒、大産大附属高校は自陣からロングパスを試みたがDB#22にインターセプトされて万事休すとなった。

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 第1Qにターンオーバーをきっかけに立命館宇治高校が得点するが、その後の雷雨明けからは大産大附属高校ペースに。ハーフタイムを挟んでもその傾向は変わらなかった。
 フィールドポジションの僅かな優劣から試合の流れが変わっていくのだが、その潮目の変化を立命館宇治高校が確実に掴んだという試合だった。






06月10日(日) 王子スタジアム 14:15
チーム名1Q2Q3Q4Q合計
関西学院高等部7230737
箕面自由学園高校00707
(現地観戦)
 
関西学院高等部
箕面自由学園高校
TD 1Q
1Q
TD 2Q
TD
TD
FG 2Q
雷中断
3Q
TD
G×
3Q
4Q G×
TD
4Q END
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 関西学院高等部は前半だけで4TD1FGで合計30点を獲得、そのうち3TD1FG23点分が第2Qに挙げた得点である。この第2Qの攻防がそのまま、この試合の行方を決定付けたと言っても過言ではない。

 第2Qの得点も、敵陣30ヤード地点からのドライブと2回のパスインターセプトによるもので、特に、ターンオーバー直後にはいずれもパス1本でTDを上げるという効率の良さと集中力は特筆すべきではある。

 ただし両チームには、この得点差ほどの実力差はないように思う。往々にして、先日のヨコハマボウル日本代表試合にもあったように、第2Qに大量得点が入ってしまうことがある。一瞬の気の萎えとか立ち竦んでしまう瞬間。

 これがなければ、という、仮定の話をしても仕方がないのだが、箕面自由学園高校としては前半の少なくとも2TD分は余分だった。

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 第1Q先攻関西学院高等部は、自陣16ヤードからRB#17松岡のオープンラン、QB#16降梁からWR#84南本へのミドルパスをつなぎ、さらに、RB#17松岡のドローランも加えたランパス怒涛のオフェンスを展開、4回のFD更新を重ねて得点した。

 この時の勢いあるオフェンスドライブが箕面自由学園高校の判断力を一瞬だけ奪ってしまったということなのか、その後、前半は関西学院高等部の一方的な試合となっていく。前半、関学30、箕面自由学園高校0。

 ハーフタイムが終わって、フィールドに選手が入って来たときに雷鳴が届いて30分の中断となった。

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 そして後半は、一転して箕面自由学園高校のペースで試合が進んだ。

 後半第1シリーズは、QB#18井上→右WR#19水澤へ横パスからオープンランでFD更新。その後、自由の女神で完全フリーターゲットが生まれたのだが、パス失敗が惜しかった。

 ここで一度はドライブが止まるものの、しかし、次の関西学院高等部パスをDBインタセプトして完全に流れが変わった。
 QB#18井上からTE#83小山への縦パス+ラン34ヤード、11ヤードと、さらに、第4DでのRB#9松森オープンスイープ8ヤードとミドルゲインを連発して初得点につなげる。
 さらに、オンサイドキックを成功させて再び箕面自由学園高校の攻撃が始まった。

 このシリーズも、RB#21高橋のオープンスイープ29ヤードゲイン等で再びエンドゾーン目前に迫るのだが、第4Dロングのギャンブルパスはエンドゾーン内でDBと交錯、パスキャッチできない。

 ただし、オープンスイープに対して関西学院高等部ディフェンスはなかなか対応できず、第4Q早々にも、箕面自由学園高校はRB#9松森、#21高橋によるミドルゲインを繰り返して敵陣20ヤードまで到達する。
 しかし、ここでも、最後は関西学院高等部ディフェンスDL#51好川サック、#44兵田サック等の堅守を前にして、第4Dギャンブルパスがつながらない。

 第4Q残り時間7分ちょうど。関西学院高等部は自陣20ヤードからのロングドライブを見せる。
 QB#16降梁からRB#17松岡ラン、WR#87池田などへのパスなどを絡めて前進、一方で反則ロスも結構あったので実質は100ヤード以上を進むドライブで、残り時間7分のほとんどを使い切り、勝利へ繋げた。