春の試合をいくつか観戦しての印象としては、今年は各チームともどちらかと言えばオフェンスのほうが充実しており、相対的にディフェンス側の整備が遅れているといるようにみえた。したがって、今年のリーグ戦はいずれの試合も守備戦にはなりにくく、どちらかと言えば、得点の取り合いの試合になるのではないかと考えていえる。 各チームのオフェンススタイルは、立命・関学・関大・同志社・神戸がショットガンからのランパス、近大は少し趣旨が異なるがショットガン隊形重視、大産大・京都はラン中心で全く異質なオフェンスになりそう。ショットガンフォーメーションを採用するチームがほとんどだが、OLの充実度に若干のばらつきはあるものの各チームとも概ねコンビネーションが確立している。 それに対して、ディフェンス側は春の段階でDLLBDB各ポジションの名前の挙がるチームが少ない。春夏を経て新しいメンバーが加わり、さらに秋リーグ戦途中で確立していくことになるだろう。 ところで、ディフェンス側の基本的な守備思想は、ショットガン攻撃のスピード差への対応の違いはあるものの、大きくは変わらない。DLとILBがランを完全にシャットアウトすることが大前提、OLBはランとTEパスを完全ケア。そしてCBはオープンランとサイドライン際のパス(ロングショート)に専念し、DB(S)は縦ロングパスに対応、さらにDB(S)は全てのプレーの最終ストッパーという重責を担っている。 各々のチームに当てはめてみると、DLが充実しているところ、DLILBDB(S)の中央縦線がしっかりしているチームなどなど、各チーム各様という春の状態だったが、本番までにどの程度の底上げがなされているか。 乱打戦になりそうなリーグ戦を制するためには、ディフェンスチームを強化することが最も手っ取り速い。あるいは別の見方をすると、オフェンス側で手の幅が狭いチームは点差を広げられると追いつけなくなるかもしれない。 今年のリーグ戦の行方占うポイントは、ディフェンスの整備状況とオフェンスのプレー組み立て。このあたりになるのではないかと、AK'sでは睨んでいるのですが、皆さんはいかがでしょうか。 (了) |