関西大会 準決勝 結果



関西大会 



06月11日(日) 王子スタジアム 11:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
大産大附属高校01461434
関西学院高等部07007
(現地観戦)
 
大産大附属高校
関西学院高等部
1Q
1Q
2Q TD
TD
TD
END 2Q
TD 3Q
3Q
TD 4Q
G×
TD
4Q END
(作者Aのメモより)
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 久しぶりに、オフェンスラインごり押しによるオフェンスドライブを見た。

 大学ではショットガンオフェンス全盛で、そのおかげで、特にOLの弱体化が顕著になってきている。その結果、QB個人の技量(種々の判断)の占める部分がプレーの成否に大きく影響を及ぼすという、負のスパイラル状態にある。

 先週の高校大会でも北大津高校と立命館宇治高校がフレックスボーン対決を見せていたように、OLが相手のDLをブロックしてランナーの走路を確保、そこを、ボールキャリアが抜けていくという「全員のパワーを終結したオフェンススタイル」に、新鮮さを感じてしまった。

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 大産大附属オフェンス第1シリーズは、セットバックの中央QB#18岡キープとTB#22市川の左オープン、さらにTBランでFD更新する。そして、その後もランプレーが続く。
 だが続く右サイドへのQBカウンターと、右サイドオープンへのランはDL#56小西、LB#34寺澤に対応されて第4Dパント。

 この第1シリーズのランプレーで、ゲインできたのが左サイドで止まったのが右サイドだった。ならば、自陣18ヤードから始まった第2シリーズは左サイドを重点的に攻めることになり、そして、これが見事に決まった。
 QB#18岡キープ、RB#3三木ドローいずれも左OT付近を抜けて10ヤードを超えるビッグゲインとなって敵陣へ侵入、さらに左サイドへのQBキープも22ヤードゲインと続く。大産大附属OLが関西学院DLを完全にコントロールして、左側にランナーの走路を確保したことによる。

 だが、敵陣22ヤードでのFDでの左側が1ヤードに止まったことと、右サイドを突いた第2DでLB#34寺澤にロスタックを見舞われて第4D。
 タイムアウト後、両TEセットバックからのプレアクションパスがQB#18岡からTE#82高田に決まって大産大附属が得点した。

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 大産大附属のキックで試合再開。そして、ここで試合の流れが大産大附属に傾いてしまう出来事が発生する。

 キック1回目はサイドラインを割る。5ヤード下がって蹴りなおしたボールはどちらかと言えばミスキック気味で失速状態だった。
 そして、関西学院リターナーまでボールが届かなかったこともあって、全員が見てしまった。
 ボールが落下して転がっている間に大産大附属側の選手も到着する。そして最終的にボールを確保したのが大産大附属だった。

 敵陣34ヤードで攻撃権を得た大産大附属は、再び、最もゲイン出来る左サイドへのランプレー3回で2個目のTDを挙げた。

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 大産大附属の前半最後のオフェンスシリーズは、残り1分29秒自陣30ヤード付近から。ここで右サイドに絞ったランプレー中心の組み立てとなった。

 左側はランでゲインできることは判った。できれば右側も通したい。そのためのランホールを作ること。通らなくとも右サイドもあると言うことを見せておかないと左側が通らなくなってしまう。右側を第3列DBなどに見せることに主眼を置いたシリーズとなった。

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 大産大附属が7点リードして前半が終了した。

 前半後攻で後半先攻の大産大附属がこの時点でリードしていることの意味は大きい。さらにクォーター10分の試合であり、時間消費ドライブ1回でもかなりの効果がある。大産大附属にとって優位な試合展開ではあった。

 ただし、関西学院オフェンスも連続ミドルゲインで瞬く間に得点する可能性がなくもない。したがって、後半先に得点するのはどちらかという中での試合再開となった。

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 後半。大産大附属自陣42ヤードから右サイドラン0ヤード、左サイドランも滑ってしまい、FD更新まで9ヤードを残した第3Dを迎える。ここで大産大附属は後半始まった直後にもかかわらず1回目のタイムアウトをとった。

 第3D。前半最もゲインしていたのが左サイドのオープンランだったこともあってQBは左へのフェイクを入れた。これで関西学院ディフェンスが左へ大きく流れてしまう。そして、RB#33楠田による中央突破のランプレーが突き抜けた。47ヤードのゲインとなって敵陣10ヤードに到達すると、最後はTE#11藤本へのプレーアクションパスで3個目のTDとなった。

 さらに、第3Q終盤、ランで時間消費しながらロングドライブを行い、サイドが変わった第4Q最初のプレーで得点して試合を決めた。

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 第1Q、関西学院の得点ドライブは自陣20ヤードから始まる。

 ショットガンからの#22ハンドオフランとロールアウトからのミドルパス、ショットガンのHBカウンターなどが、1回10ヤード以上のゲインになっていた。
 そして最後もQB#11尾崎右ロールした右WR#88和田へのTDパスがCBを振り切って決まる。関西学院が先制した。  この関西学院ショットガンオフェンスに対して、大産大附属ディフェンスが本当に有効だったのかどうか。

 その後の関西学院オフェンス機会は第2Qと第3Qではそれぞれわずかに1回ずつ。
 第2Qはパス失敗とロールアウトにLB#2のQBサックで大きくロス、第3Qではエクスチェンジミスで1プレーを無駄にしたことでFD更新まで至らず。

 そして3TD差となった第4Qになってから再びQB#11尾崎からWR#88和田へのミドルパスをヒットさせるなど、第1Q同様のオフェンスの一端を覗かせた。
 だが、得点差を追いかけるためのプレー選択が絞られてしまったこともあって、LB#41十亀、DL#58井上、LB#2服部の厳しいプレッシャーを抜けることが出来なかった。

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 この試合の流れを決めた大きなポイントは、第2Qのキックオフで大産大附属がボールを確保し、そこで得点できたこと、さらに第3Q最初のシリーズでの第3D、タイムアウト後のプレーでロングゲインして得点に至ったこと、この2点だろう。

 大産大附属OLが関西学院DLをコントロールして大産大附属オフェンスが優位にはあった。ただし、関西学院オフェンス全般と大産大附属ディフェンス全般との力関係、本当の姿は、この試合では見えていない。






06月11日(日) 王子スタジアム 13:30
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
関西大倉高校067720
立命館宇治高校037717
(現地観戦)
 
関西大倉高校
立命館宇治高校
1Q
FL
G×
1Q
TD 2Q
FG
2Q END
3Q
TD
3Q TD
4Q
TD
TD
END 4Q
(作者Aのメモより)
詳細テーブル


 

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