関西学生 Div.1−2入れ替え戦



関西学生1   関西学生2b   関西学生2b 



 



12月10日 (土)  長居球技場  11:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
龍谷大学 300710
大阪産業大学 060612
(現地観戦)
 
龍谷大学
大阪産業大学
1Q
FG 1Q
2Q FG
FG
FL
END 2Q
3Q
3Q
4Q FG
FG×
FG
TD
4Q END
(作者Aのメモより)
詳細テーブル


 前半のスコアは、龍谷大学3、大阪産業大学6。そして第4Q突入時点でも僅かに6点差であり、ワンチャンスのビッグプレーか、もしくは、チームスタッフ選手による試合のコントロールによって試合展開が変わる可能性があった。だが、得点で終始リードしていて大阪産業大学がそのまま逃げ切って4年ぶりのDIV1昇格を果たした。


 試合序盤は、両チームオフェンスとも相手の様子見を兼ねて決め手を欠く状態だった。ただ龍谷大学QB#12善元からTE#4北山への縦ミドル26ヤードがディフェンスの隙間にヒット、これで優位なフィールドポジションを得た龍谷大学がFGで先制する。

 一方の大阪産業大学は第1Q終盤からRB#29安井の中央〜OT付近のランが前進できるようになり、この連続キャリーとWR#82前田サイドパス10ヤード1本を挟んで敵陣へ進攻し、FGへつないだ。

 さらに龍谷大学のWR#9中川へのパスをDBが前に割り込んでパスインターセプト、敵陣スタートとなった大阪産業大学が再びFGを決めて試合を逆転した。

 一方の龍谷大学オフェンスは、TE#4北山への縦ミドルパスがLB裏DB前にフリーで決まってミドルゲインになる。ただ、その他のラン・パスでは大阪産業大学ディフェンスのプレッシャーを受けてファンブルやインターセプトのターンオーバーを喫してしまい、ドライブがつながらなかった。

 試合後半も前半と展開は変わらず、大阪産業大学DL#79河西、龍谷大学LB#44西、#45末元の堅守で攻撃側は相手の様子の探りあいが続いた。
 ただ、大阪産業大学は、龍谷大学の反則10ヤード・5ヤードロスの積み重ねとスペシャルチームのキック処理によってフィールドポジションを得ると、RB#29安井と#30田儀のショートゲインをつないでFG3点を追加した。

 第4Q突入時点で得点差はわずかに6点。第3Qの大阪産業大学オフェンスが敵陣スタートだったこともあって、大阪産業大学側にたてば、このシリーズはFGでなくTD7点を得ておきたかった所だが、龍谷大学DB#42高橋、#21宇津等が最後の一線を死守してFGに止めている。

 6点差では、ワンチャンス・1個のビッグプレーで試合の行方はどのようにでも変わる状態だった。

 第4Q龍谷大学オフェンスはQB#12善元がパスをつないだ。パスターゲットはWR#18斉藤、TE#4北山、WR#9中川。パスコースは序盤から唯一ヒットしていたLB裏DB前。自陣35ヤードからこの日初めてのFD連続更新ドライブで敵陣15ヤードまで到達する。
 だが大阪産業大学DL#79河西のロスタックルなどを受けて大きくロス、第4Dで飛距離40ヤード超のFGを狙ったが右へ外れてしまう。
 一方大阪産業大学はRB#29安井と#30田儀の中央ランが12、10、40ヤードと大きくゲイン、この試合4個目のFGを決めると同時に得点差を9点としてセーフティーリードを確保した。

 残り4分22秒、龍谷大学自陣42ヤードからTE#4北山、WR#9中川へのパス成否を繰り返しながらのドライブは、2回の第4Dギャンブルを突破してTDにまで結びつけたが、得点差はまだ2点。残り時間2分31秒。

 ここで龍谷大学はオンサイドキックによる攻撃権奪取ではなく、通常のフリーキックによって大阪産業大学に攻撃権を渡す。
 ディフェンスがFD更新なくパントを蹴らせるという狙いで、タイムアウト2回行使して時計を止めつつ、大阪産業大学ランゲインを2回計7ヤードに止めていた。
 だが第3Dのランを止められず大阪産業大学にFD更新を許してしまうと同時に、攻撃権を奪い取る手段もなくなってしまった。






12月10日 (土)  長居球技場  13:40
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
神戸大学 0014620
京都産業大学 0170017
(現地観戦)
 
神戸大学
京都産業大学
1Q
1Q
2Q
TD
FL
TD
FL
FG
G×
END 2Q
TD 3Q
FG×
TD 3Q
4Q
FL
G×
FG
FL
FG 4Q
(作者Aのメモより)
詳細テーブル


 京都産業大学オフェンスはQB#3横山によるIからのランパス、一方の神戸大学はリーグ戦最終戦同様にQB#7多和と#4大原の併用による攻撃スタイルとなった。

 第1Qはお互いにパントの蹴りあいになるのだが、この時間帯は京都産業大学OLが神戸大学DLを押し込んでいたことと、京都産業大学第2シリーズのRB#22森田の中央突破40ヤードゲイン1回分だけ京都産業大学が優位なポジションにあった。
 そして第2Q、サイドチェンジ直後の神戸大学パントに対して京都産業大学が20ヤードのリターンによって、エンドゾーン直前に達する。
 その第2D、QB#3横山から左コーナーサイドライン際でDBを抜いたWR#14宮沢へのTDパスが成功、京都産業大学が先制するとともに、神戸大学攻守の歯車が少しずつ乱れ始める。

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 続く神戸大学オフェンス自陣での第2D、右横パスキャッチ後にディフェンスの鋭いタックルを受けてファンブルロスト。京都産業大学は再び得点のチャンスに前回同様左コーナーへのTDパスで得点を挙げる。
 神戸大学は次の攻撃でもQBサックでファンブル、京都産業大学にボールを奪われFG3点につながった。

 時間にしてわずか5分の間に2TD1FG17失点となったDIV1神戸大学、第2Q前半で京都産業大学が大量リードを奪う展開はおそらく誰も想像していなかっただろう。

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 だが、ここで神戸大学ベンチが冷静だったこともあって試合は再び落ち着いていくことになる。

 17点差を追いかける神戸大学オフェンスは、OLが京都産業大学DLに押し込まれる状況は変わらないが、QBからWR#19福田、#25矢野川、TE#43三輪へ短いパスをつなげ、さらに、パス攻撃中のディフェンスホールディングでFD更新を繰り返した。
 このシリーズは第4D1ヤードのギャンブル失敗で攻撃権が移動するが、約4分間ボールを保有していたこともあって、試合の流れが変わった

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 前半の京都産業大学は、得点こそ17点を挙げているのだが、いずれも敵陣スタートの攻撃であり、さらにオフェンスのFD更新回数は前半1回のみ(TDパス含めて2回)。
 神戸大学ディフェンスDL#57中西による3回連続のロスタックルを筆頭に、LB#6阿部、#5清水などがランパスに対応、京都産業大学RB#44日野の中央突破などいずれもショートゲインに止まっていて、どちらかと言えば手詰まり状態にあった。

 一方の神戸大学オフェンスはQB#7多和、#4大原からWR#19福田、#25矢野川、TE#43三輪へのパスがつながりそうな兆候が見えていた。中央のランプレーはOLが押し込まれていることもあって散発ゲインに留まっているが、攻撃手段としては可能性を残していた。

 このように攻撃手段的には神戸大学優位だが、入れ替え戦という特殊な試合であり、後半の時間経過によっては京都産業大学が完全優位の位置に立つ可能性が残る。逃げ切りたい京都産業大学と、一刻も早く得点を入れたい神戸大学という構図で第3Qへ突入した。

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 後半、先攻神戸大学自陣23ヤード、RB#1中井が左オープンをスピードで捲り上げて77ヤードのTDランを決めた。恐らくハーフタイムで準備していただろうプレーが得点につながったことで神戸大学は幸先の良い後半スタートになったに違いない。

 その後はドライブで敵陣侵攻も飛距離約30ヤードのFGを外したが、次のシリーズではRB#29中桐、#1中井、およびQBによる左右へのオープンスイーが連続ミドルゲインとなって、ディフェンスを振り回しながらのドライブの末にTDへとつなげた。さらにTE#43三輪への2ポイントパスも決まって第3Q残り9秒、得点差を3点に縮めた。

 京都産業大学オフェンスは、QB#3横山のサイドパスがスローバック気味に決まったミドルゲインが1回あったが、全体的には前半同様、神戸大学DL#57中西、LB#5清水、DB#17黒川、#25矢野川、#22梶原のランパス対応の壁に遮られて、京都産業大学オフェンスがコントロールされるという力関係は変わらなかった。

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 第4Q突入時点で、京都産業大学が3点リードしているのは確かだが、オフェンス手詰まり感は拭えない。したがって、神戸大学が得点できれば立場は逆転できるだろうが、試合時間も徐々に減っていく。時間との勝負となった。

 第4Q残り9分07秒。神戸大学自陣からのQBキープ中央突破は20ヤードゲインも、フィールド中央でファンブルロストターンオーバー。

 残り7分52秒。神戸大学自陣20ヤードからのドライブは、インターフェア・フェイスマスクの反則に助けられて敵陣侵攻も、第4D1ヤードギャンブルが失敗となって、残り時間3分を切ったところで京都産業大学に攻撃権を渡すことになる。

 神戸大学ディフェンスもFD更新を許さず攻撃権を奪還したが、残り1分49秒、神戸大学自陣39ヤードスタートとなった。
 このシリーズはQBからWR#25矢野川へ2回のロングパス(37ヤード・11ヤード)を通して敵陣12ヤードへ。残り時間1分34秒。
 ここからはパス連続失敗と京都産業大学タイムアウトによって時計が回らなかったのだが、結果的にはこれが最後に効いたことになる。神戸大学#43三輪がFGを決めて、残り時間1分11秒、17−17の同点となる。

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 入れ替え戦で第4Qを終了して同点の場合は、タイブレーク方式のオーバータイムで決着をつけるというルールになっている。

 神戸大学のオンサイドキックを京都産業大学がボールを確保したのはフィールド中央だった。残り時間1分05秒。残りタイムアウトはともに1回。

 京都産業大学としては時間消費してタイブレークに持ち込む方法もあったが、オーバータイムを避けたかったのも知れない。オフェンスは積極的に攻めて中央突破ランが10ヤードゲインした。だが、そこで痛恨のファンブルロスト、攻撃権が神戸大学に移動してしまった。残り0分57秒。

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 神戸大学自陣43ヤードスタートもフォルス罰退と左ミドルパスインターフェアで敵陣少し入ったところでFD更新。
 その後も、不正名前パス罰退とWR#25矢野川へのミドルパスで一進一退、時間消費はされたがフィールドポジションは大きくは変化しなかった。
 残り時間20秒で敵陣35ヤード地点でFD更新。2回のパス失敗と9ヤードパスで神戸大学最後のタイムアウト行使したのが残り時間1秒だった。

 ホルダー位置敵陣33ヤード付近、K#43三輪のFGキックは失速気味ながらも右垂直バーに当たった。ここまでは私も目視で確認できたのだが、その後は遠くて見えませんでした。落下したボールは水平バーを越えたのだろう、審判の両手が上がって神戸大学の逆転勝利となった。






11月27日(日) 長居球技場  11:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
大阪産業大学 707014
南山大学 00000
 


 



11月27日(日) 長居球技場  13:40
TEAM1Q2Q3Q4Q合計OT合計
京都産業大学 033713316
金沢大学 760013013