11月21日 (日)  浅中公園大垣市総合グランド  13:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
南山大学00000
中京大学00707
(現地観戦)
 
南山大学
中京大学
1Q
1Q
2Q
2Q END
3Q TD
G×
3Q
4Q FG×
FG×
G×
4Q END
(作者Aのメモより)
詳細テーブル


 今年の東海学生は名城大学・中京大学・南山大学が5勝1敗の同率優勝となり3校によるプレーオフとなった。関西学生DUIV1でも1996年に関京立3校優勝によるプレーオフトーナメントが実施されたがそれと同じ仕組みである。

 プレーオフ1回戦では南山大学が名城大学を17−7で勝利し、1回戦シードの中京大学と入れ替え戦出場校決定戦をかけたプレーオフ決勝戦である。

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 コイントスにより中京大学が後半行使を選択、中京大学キックオフで試合がはじまった。そのキックオフは意図したか不明だがゴロキックとなり、しかも南山大学第1列目の選手に当たる。フリーボールになって両校入り乱れたのだが、南山大学がボールを確保してフィールド中央から南山大学オフェンスが始まった。

 オフェンススタイルはこれまでと同様のQB#17菅本、RB#1伊藤、#30大野をTBに配置するIフォーメーションが基本で、そのRB#1伊藤の中央ラン6ヤードのあとに、プレーアクションパスがWR#9近藤へ14ヤードのヒットと、オフェンスは好調にスタートしたように見えたのだが。

 FD更新後はRB中央突破にDL#83細田がノーゲインタックル、第2Dのプレーアクションパスではレシーバーフリーだったが微妙にコントロールとあわずに失敗。第3Dではショットガンでのパス狙いだったが、DL#52畠山がQBの背中側から迫ってQBサックとなって、攻撃権放棄のパントとなった。

 パンターは#13金井。このパントキックは横風の影響分も計算に入れた素晴らしいコントロールキックとなって、中京大学オフェンススタート地点は自陣2ヤードとなった。

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 対する中京大学オフェンススタイルはQB#18熊崎の後ろにRB#6村田、#44鈴木とTBというRBを3人並べたパワーI中心となった。RB#6村田がパワー系、RB#44鈴木がスピード系という役割分担だったが、QB#18熊崎とのボールの受け渡しが巧妙で、誰がボールキャリアなのか見失ってしまいそうになる。

 巧妙なハンドオフに加えて中央オープンのプレーの組み合わせも面白く、1プレー5ヤード以上のランゲインにフェイスマスクの反則ロス分も加わって4回のFD更新となる。ただ、このドライブが最終的に止まったのも中京大学反則ロスが2回のランプレーで挽回できなかったことによる。

 なお、前半のその他の中京大学オフェンスシリーズ3回は、南山大学P#13金井のコントロールされたパントキックもあって自陣深いところからのオフェンススタートとなり、いずれもFD更新なしに終わっている。

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 逆にこのパントキックによって南山大学は絶好なフィールドポジションをキープ、敵陣地で試合を行っていたことになるのだが。

 南山大学第3シリーズは敵陣43ヤードからRB#1伊藤のランにQB#17菅本キープランが加わるというラン中心の組み立て。特にQBキープがこの試合初登場ということもあって2回のFD更新のきっかけになっているのだが、RB#1伊藤、#30大野の中央オープンへのランプレーには中京大学ディフェンスがほぼ完璧に対応されてしまい、ショートゲインに留まった。

 さらにQBキープランも、徐々にLB#1妹尾、DL#83細田による連続タックルを受けるようになってドライブが止まってしまう。

 そして敵陣29ヤードから始まった第4シリーズでは、残り時間1分21秒ということもあったのだろうかパス中心に組み立てるのだが、スクリーンパスをDLカット、ポスト中央TDパスをDB#24西村カットと、FD更新にも至らなかった。

 なお、この第3、第4シリーズはいずれも敵陣30ヤード付近ボールオンのパントを蹴っている。特に第4シリーズは残り時間0分58秒だった。パントフォーメーションから何か仕掛けてもよかったのではないか、というのは試合終了後にお会いしたある方が言われていたことですが、そのように思います。

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 試合前半は中京大学オフェンス第1シリーズでロングドライブなったが、その後は南山大学パントキックによって自陣深いところに追い詰められ、さらに南山大学DB#4加藤の好タックルが続いて、中京大学攻撃は封じ込められている。

 しかし南山大学オフェンスもランパスとも押し込まれ気味で苦労している様子があった。特にランプレーは完璧にマークされていて普通にやっていては突破できそうもない雰囲気が漂う。さらにフィールドポジションの優位を得点に結びつけることが出来なかったことが、もしかしたらプレッシャーになったかもしれない。

 得点上は0−0の同点なのだが、どちらかが何かのきっかけでチャンスを得たら、一気に傾き始めるような可能性を秘めている、危うい均衡状態だった。

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 そして後半開始。南山大学キック。リターナーは中京大学#44鈴木。

 南山大学カバーチームのタックルをかわして左へ抜けると、そのまま広い空間をスピードでまくりあげる。そして50ヤード超のキックオフリターンとなり、中京大学は敵陣17ヤードからの攻撃開始というチャンスをつかんだ。

 そしてQBキープ9ヤードゲインの後に、RB#44鈴木の左オープンランはLBが追い付いた地点でTDとなり後半開始直後に中京大学が待望の先制点を挙げた。

 中京大学次のシリーズは自陣29ヤードスタートだったが、2回連続パス失敗などでで簡単に第4Dとなる。そしてパントフォーメーション。パンターは#24西村。
 第3Q開始直後の自陣だったので、普通に考えればどちらかと言えば無謀なのだが、しかし、スナップボールを受けた時点で目の前の風景を判断したのだろう、右側が大きく空いていたことを確認してそのままキープラン。これが20ヤードゲインとなって中京大学がFD更新した。

 中京大学のこのシリーズは最終的には第4Dギャンブルが届かずに攻撃権は移動するのだが、スペシャルプレー成功の効果もあって試合の主導権は完全に中京大学が握ることになった。

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 一方の南山大学オフェンスは、前半と同様のQB#17菅本とRB#1伊藤、#30大野のランパスという組み立てだが、試合時間が経過するにつれてオフェンスが全く進まなくなってしまう。中京大学ディフェンス陣がRBのランプレーを完璧にマーク、DB#24西村の好タックルもあって、後半の3シリーズはFD更新すら不可能という完全に手詰まり状態に陥った。

 また南山大学ディフェンスは中京大学パワーIによるRB#6村田、#44鈴木のランプレーで3シリーズ連続のロングドライブを許している。ただ最終的にはギャンブル失敗やFGトライに終わらせており、ディフェンスとしてはドライブされつつも最後はしっかりと対応という役割は果たしている

 オフェンスに考える時間整備する時間を与えたとも言えるが、ただオフェンス側としては追い上げのシチュエーションであり、プレーも順調には進んでいなかったこともあって、焦りが生まれたかもしれない。
 この日は不用意なパスをインターセプトされることなくもなかったのだが、ラン手詰まりを打破する「次の手段」が登場することもなかった。
 残り時間1分39秒から始まった自陣20ヤードからの最終シリーズは、時間と距離を考えたらパスに頼らざるを得いのだが、1回のFD更新にとどまってしまった。

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 この試合の得点は、第3Q開始直後のキックオフリターンがロングゲインになったことによる得点のみで、中京大学ディフェンスはもちろんのこと南山大学ディフェンスも中京大学のランドライブに苦労しつつも最終的には抑え込んでいる。

 南山大学の攻撃が全くゲインでできなかったことがすべてだが、追い上げるシチュエーションで勢いがなかった。

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 この結果、東海学生の代表校として中京大学が28日の関西学生DIV1入れ替え戦出場校決定戦の出場が決定した。


11月28日(日)11:00〜 長居球技場 中京大学VS甲南大学
11月28日(日)13:40〜 長居球技場 金沢大学VS京都産業大学




10月23日(土) 港サッカー場 13:30
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計 勝敗
南山大学 0 14 0 7 21 4-1-0
中京大学 3 7 0 0 10 4-1-0
(現地観戦)
 
南山大学
中京大学
1Q
1Q FG
TD 2Q
TD
TD
2Q END
3Q
3Q
TD 4Q
G×
G×
END 4Q
(作者Aのメモより)
詳細テーブル


 中京大学はここまでで4戦全勝、対する南山大学は前節名城大学に敗れて3勝1敗というのがリーグ戦これまでの成績である。南山大学としてはこの試合に勝利してリーグ優勝の可能性を残したいところであり、中京大学としては名城大学との全勝対決に持ち込みたいという東海学生リーグの優勝の行方を左右する一戦である。

 コイントスで前半レシーブとなった南山大学はリターナー#1の好リターンで敵陣スタートとなったが、QB#18宮川による最初のシリーズはラン3回でFD更新にいたらずにパント、一方の中京大学もホールディング罰退もあってこちらもFDなしのパントと、静かな立ち上がりとなる。

 南山大学第2シリーズはプレーアクションのランパスを試みた。左インへのパスは惜しくも落球するが、次のRB#30大野のドロー中央突破ランが33ヤードのビッグゲインになってフィールド中央へ到達する。だが、次ののプレーアクションパスを中京大学LB#1妹尾にインターセプトされてしまった。

 中京大学オフェンスはQB#18熊崎とRB#44鈴木、#6村田によるどちらかと言えばパワースタイルのランで組み立てている。そして、このインターセプトからつかんだチャンスを得点に結びつけた。
 中央オープンともランによるゲインは1回平均4〜5ヤードという状況で、第4Dショートのギャンブルも成功と力強いドライブなのだが、南山大学ディフェンスはゲインを許しながらも傾向と対策を掴みかけようかという様子が伺える。
 中京大学は敵陣25ヤードのFDでRB#44鈴木の左オープン8ヤードゲインで再びFD更新目前に迫ったのだが、続くRB#44鈴木のカウンター中央突破に対してディフェンスが対応してノーゲイン、第3Dは右コーナーへの初めてのミドルパスを投じるが距離が合わず、FGの3点にとどまった。

 先制された南山大学だったが、第3シリーズは自陣からRB#1伊藤、#30大野による中央オープンラン中心の組み立て、最長でも7ヤード程度のショートゲインの連続だがこれが止まらなかった。
 中京大学のランがパワー系なのに対して、南山大学RB#30大野、#1伊藤のランは腰の強い走りでタックルをかわす・すり抜けるというバランスのいい走りを見せている。
 これでショートゲインを繰り返していたが、左オープンへのランが抜けて24ヤードゲイン、エンドゾーンまで11ヤードに到達するとした。最後はRB#1伊藤の右オープンパワースイープランで逆転のTDとなった。

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 中京大学オフェンスはラン主体のオフェンス組み立てが続くが、これに対して南山大学ディフェンスDB#25常川、#4加藤が的確にタックルできるようになってくる。

 中京大学前半最終シリーズは南山大学レイトヒットもあって自陣19ヤードから5回のFD更新によるランドライブがTDへと結びつくのだが、RB#44鈴木にLB#55尾崎、DL#91宮島が対応、RB#6村田へのスクリーンパスにDB#34鈴木が対応など、オフェンス側から見るとギリギリの攻防という状態で、徐々に南山大学ディフェンス優位になっていく。

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 南山大学の前半最終シリーズは自陣38ヤード、この日も時々だがショットガンを採用しており、ここでもQB#18宮川から左サイドへのショートパスが(TE#8?)ヒットした。
 キャッチ位置は8ヤード前進あたりだったのだが、ここでレシーバーがディフェンスタックルを振りほどくとそのままライン際を約60ヤード独走してゴール前ポジション4ヤード位置まで到達する。
 最後はRB#30大野が右オープンを絶妙のダウンフィールドブロックもあって逆転のTDをあげた。

 第2Qは両チーム得点を加えて一転二転していた。最終的に南山大学リードで前半を終えることができたのは、このパスキャッチ後のランが止まらなかったことにある。両チームハーフタイムの明暗になったかもしれない。

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 後半、中京大学オフェンスは徐々にパス主体へとシフトしていった。第1シリーズは自陣30ヤードからWR#81鈴木などへの10ヤードパスを2本連続で決めて2回のFD更新するが、南山大学ディフェンスの対応切り替えの早さもすばらしく、FD更新後はRB#44鈴木などをターゲットとした短いパスに対してDB#25常川のパスカット、スクリーンパスにLB#55尾崎が反応してパントに追い込んでいる。

 さらに次の中京大学オフェンスシリーズが第3Qの半ばからということもあってなのか、ロングパス・ミドルパスで距離を得ようとするががレシーバー陣と合わない。その第3DではショットガンからのRB#6村田へのショベルパスとプレー的には面白い選択だったのだが、南山大学DLが残っていてドライブが止まってしまった。

 一方の南山大学オフェンスはRB#30大野と#1伊藤による地上戦を挑む展開は変わらないのだが、後半は特にRB#1伊藤の右OGOT付近の中央突破ランプレーが面白いように決まった。
 これで第2シリーズ自陣33ヤードからのランドライブが全く止まることなく、ドローやスクリーンなども織り交ぜて4回のFD更新の末にTD7点を獲得、得点差を11点に広げた。得点差が広がったことも大きいがこのシリーズで6分以上を消費している。

 残り時間10分00秒。中京大学はキックオフリターンでRB#44鈴木へのリバースによって敵陣スタートとなるが、ランパスとも南山大学堅守を破ることができずに完全に手詰まり状態に陥ってしまった。

 一方の南山大学は次のシリーズでもラン主体で約4分20秒を消費する。

 残り時間4分20秒。中京大学オフェンススタートは自陣27ヤード。中京大学パス中心のオフェンス組み立てに対して南山大学ディフェンスもパスキャッチは許すもロングゲインされないような守備隊形。  ただし、この残り時間で残りタイムアウト2回ならば、ギリギリだが2TDを獲得する可能性も僅かに残っていた。すべてのパスがフィールド中央へのパスとなってしまい、前進はするものの時間も流れてしまったのが惜しい。

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 南山大学ディフェンスは、前節名城大学戦同様に中京大学オフェンスに対して柔軟に対応していてゲインを許すことはあってもいつかは止まる安定感がある。ディフェンス主導で試合を組み立てるという点では名城大学・中京大学とは異なる印象の試合展開だった。
 オフェンスはQBに#18宮川を起用したがランパスのコンビネーションは前節のQB#17菅本と変わらずに同じようなテンポで試合を組み立てられている。
 オフェンスとして確実に前進するプレーとしてはRB#30大野と#1伊藤だけというのが手狭な印象を受ける。パスはQBWRとも精度が悪いが、個人の技量に依存しないことと、両RBの走りを生かしてオフェンスプレー幅を広げるためには、ショットガンであってもなくてもパスは絶対に必要になってくる。

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 一方の中京大学オフェンスはQB#18熊崎、RB#44鈴木、RB#6村田というバックス陣によるランパスマルチという組み立て方だった。ディフェンスにもLB#1妹尾、LB#5江南、DB#13水野など反応のいい選手が多い。この試合では攻守とも押し込まれた状態から流れを引き戻すサプライズドがなかったのが惜しい。ただ攻守ともにアスリート揃いであり最終名城大学戦は面白い試合になりそうだ。





10月11日(月) 浅中公園大垣市総合グランド 13:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計勝敗
名城大学14007215-0-0
南山大学700073-1-0
(現地観戦)
 
名城大学
南山大学
1Q TD
TD
TD
1Q
P× 2Q
2Q END
3Q
3Q
4Q
TD
END 4Q
(作者Aのメモより)
詳細テーブル


 コイントスの結果南山大学レシーブで試合が始まる。自陣20ヤード南山大学はQB#17菅本によるショットガンでセット、その第1プレーでいきなりあわやインターセプトと肝を冷やした。だがその後は、17ヤードパスとラフィングザパサー等で敵陣へ入ると、さらにショットガンから#10戸田のハンドオフラン18ヤード、ミドルゲインを連発してエンドゾーン前12ヤード。WR#26へのTDパスは反則取消になってしまったが、RB#1伊藤へのショットガンスクリーンパスが20ヤードのTDパスとなって南山大学が先行した。

 対する続く名城大学は自陣46ヤードとほぼフィールド中央付近でスタート、ここからRB#3瀬川の中央突破ランを繰り返し、27+8+10ヤードとショートミドルゲインにつながる。エンドゾーン前9ヤードに到達、名城大学オフェンスも敵陣侵攻を果たす。
 ただここからのランプレー4回に対して南山大学LB#41山田、#55尾崎が死守、さらに第4Dギャンブルもエンドゾーンまで1ヤードを残して止まったかに思えたのだが、南山大学にフェイスマスクの反則。結局第4DリピートをRB#3瀬川の中央突破ランで名城大学が同点に追いついた。

 続く南山大学自陣でのショットガンパスを名城大学LB#42増谷がインターセプト、敵陣21ヤードスタートとなった名城大学は再びランと反則で前進してエンドゾーンまで10ヤード。
 そして再び南山大学ディフェンスの堅守。RB#3瀬川のランにDB#22谷口が反応して4ヤードまで、外へのパスをDBカット、QBキープも5ヤードに止めた(この第3DQBキープ中に名城大学に反則があった??)。だが名城大学は第4D残り1ヤードを再びRB#3瀬川が押し込んで14−7と逆転した。

 追撃する南山大学第3シリーズは自陣19ヤードスタート。ショットガンをやめてセットバックからRB#30大野の5ヤード、QB#17菅本キープ24ヤード等中央からOT付近のランプレーは名城大学3−4ディフェンスに対して効果的にゲインする。だがパス精度が悪く、結局2シリーズ連続のパスインターセプトを喫してしまった。

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 両チーム立ち上がりからミドルゲインの連発でハイスコアのゲームになるかと思えたのだが、第2Q以降は、南山大学ディフェンスの堅守と南山大学オフェンスのテンポが悪いことで、少しずつ落ち着いた試合に変わって行く。

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 第2Q名城大学RB#3瀬川のランプレーに対して南山大学LB#55尾崎、またQB#11金岡からの縦ロングパスにはDB#4加藤カットとディフェンスは固い。特にランプレーのキャリアが#3中心と明確になった第2Q中盤以降は5ヤード程度のゲインはあるものの、DB#13金井、#4加藤、LB#55尾崎などがほぼ対応できた。第2Q最後の名城大学20ヤードからRB#3瀬川によるロングドライブを行っているが、フィールド中央で1ヤードを残してパントに追い込んでおり、南山大学ディフェンスと名城大学オフェンスはイーブンの攻防を繰り広げている。

 一方の南山大学オフェンスはRB#1伊藤、#10戸田のドロー系の中央ランプレーとQB#17菅本キープのオープンランがゲインする。ただしミドルゲインでFD更新というシーンに限って誰かがホールディングの反則をしていて結局実質ロスになってしまうのいが惜しい。さらにパスを2シリーズ連続インターセプトされてしまい、自らがテンポを乱してしまっている状態だった。

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 そして、この膠着状態は第4Qの半ばまで続くことになる。

 南山大学オフェンスはショットガンパスからショットガンドローとセットバックからのランプレー中心のオフェンスに切り替えてRB#1伊藤、#30大野のドロー中央突破やQBキープがゲインするが、ホールディングで取消という状況が続く。自陣20ヤード付近から敵陣へ入るところまではドライブするのだが、その間にスタミナ切れになるのか先を急ぐのか分からないが反則ロスが続く。

 一方の名城大学はRB#3瀬川、UBのランプレを多用し、これに南山大学ディフェンスが完璧に対応する。RB#40松下ランやQBキープなども加わったが、LB#25常川、DL#77加賀がしっかりと対応、さらにQB#11金岡からのパスにDB#13金井がパスカット、さらにDB#4加藤のインターセプトなどで、南山大学ディフェンスは名城大学オフェンスを封じ込めていたのだが。

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 第3Q最後から始まった南山大学オフェンスシリーズ、フィールド中央に到達しながらホールディングロス計2回で第2D30ヤードと追い詰められてしまい攻撃権を放棄。

 名城大学自陣20ヤード、残り8分04秒。
 RB#3瀬川の中央突破ランプレーは相変わらずでドライブしつつも、ディフェンスも対応できている状態だった。ただランドライブによって時間が流れることが気になったのか、あるいは、オフェンス手詰まりがディフェンスに焦りを生んだか、それとも辛抱のスタミナ切れか、アンスポーツマンライクコンダクトの反則を審判に採られてしまった。これで名城大学はエンドゾーン前8ヤードに到達すると最後はWR#81加藤のモーションランで試合を決めるTDを挙げた。

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 南山大学オフェンスはショットガンからのランパスにノーマルなセットバックからのランパスを加えた多種多彩なプレー選択を繰り返した。実際ゲインしそうだったのはランプレーの方だが、そのランを出すためにはパスも必要ということなので、このスタイルの狙いは十分と言える。

 ただし反則がなければ。ホールディングの反則ロスが連続したのは惜しかった。ドライブするとホールディングを連発するようになるのは関西DIV2でも見たことがある。また2本のインターセプトはいずれも相手正面へのパスであってパス精度が悪すぎた。第4Q最終シリーズは短いパスを緻密につないで自陣からのロングドライブとなっているが、残り時間と得点差からディフェンスの狙いが違うのでパス成功は参考程度に見るべきか。

 一方のディフェンスはLBDBにすばやい反応・勢い・ボールへの執着等色々な面でアスリートが揃う。この試合を均衡状態のまま第4Qにまで持ち込んだのは紛れもなく南山大学ディフェンスの活躍による。

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 名城大学オフェンスはRB#3瀬川の中央突破ランに固執した。確かにこれである程度のゲインをしていたのだからいいのだろう。ただオフェンスプレーのバリエーションという点ではもう少し種類があってもいいのではないかと思うのだが、たったの1試合観戦しただけではプレーバリエーション云々は言えない。時折見せるロングパスはこの日はWRと息が合わなかった。今年のチームでの試合をもう少し観戦してみたいのだが。。




東海学生AF連盟 



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