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先攻の産大附属QB#11宮城によるオフェンスは、RB#1山上の中央突破ランでFD1回更新するがその後が続かず、攻撃権は関西学院へ移動した。 その関西学院オフェンスは自陣21ヤード付近からQB#19三原がショートレンジのクイックパスを展開、ターゲットはWR#8萬代、#20太田へのパスが決まってドライブする。さらに、産大附属のレイトヒットがらみで大きく前進し、第4D残り4ヤードのパントシーンでも産大附属による交替違反の反則でFD更新とラッキーなところもあった。その後も#20太田、#83榊原へのクイックパスでゲインを重ねて、最後はエンド前15ヤードから右WR#84徳井へのインに切れ込むTDパスが決まって関西学院が先制した。 そして試合は関西学院のキックオフで再開するのだが、そのリターン中に産大附属がファンブルロスト。これを関西学院がカバーして敵陣22ヤードからの攻撃権を得る。試合開始直後から勢いは関西学院へと大きく傾いた。のだが。 試合序盤の重要なシーンで産大附属ディフェンスが粘った。関西学院大学QB#19三原のクイックパスは弾道が低いこともあって、そこをLB#2大橋が狙ったかのようにパスインターセプト、試合の流れをイーブンへ引き戻すことに成功する。 続く産大附属2回目のオフェンスは、前シリーズと変わってカウンター系のプレーを中心に組み立ててきた。QB#11宮城からRB#1山上のカウンターで11ヤード、WR#82小城のリバースで30ヤードと左右に大きく振り回してビッグゲインを繰り返しす。ディフェンスが一瞬だけ止まる隙間を縫って大きなゲインを繰り返す。RB#1山上のカットランで9ヤード前進し、最後は#10森本が左オープンを抜ける18ヤードのTDランによって同点とした。 しかし、この後は両チームともディフェンス優位の試合展開になっていった。関西学院オフェンスは低いパスをDL#90前田にカットされ、ドロップバックにはDL#90前田サックを受け、プレーアクションパスも逆リードになってしまうなど。 一方の、産大附属もカウンタープレーだけはゲインするが、OLが圧倒するほどでもなく中央突破ランはショートに留まる。パスもDL#58水嶋,#59池辺、LB#36川田のプレッシャーが厳しかったりで正確さを欠き、DB#34磯野にパスインターセプトされるなど、両チームともディフェンスと比較するとオフェンスの力強さはなかった。 そんな状態のまま時間が経過していった第2Q残り1分13秒から始まった関西学院自陣31ヤードからのシリーズ。ここはショートパスが久しぶりに連続で決まって敵陣へ到達、さらにこの日初めてのQB#19三原キープが15ヤードと敵陣30ヤードに。しかし、次のQBをディフェンスに狙われてファンブルロストとなってしまった。 ******** 後半は関西学院先攻で再開したが、その第1プレーのクイックパスをLB#38安本がインターセプトしてターンオーバー、産大附属が敵陣45ヤードからの攻撃とチャンスを掴んだ。 産大附属QB#10森本によるオフェンスは、しかし、簡単に第4Dにまで追いこまれる手詰まり状態だった。ここのギャンブルプレーで左WR#82小城へクイックパスが成功してかろうじてつなげると、ゴール前26ヤードからRB#38安本に左OTカウンターランで一気にエンドゾーンにまで走り抜けた。 1TD7点をリードされた関西学院だったが、こちらはフィールド中央付近からショートパスによるドライブがつながる。プレーヤーの間を縫う低い弾道だが、WR#7大西、#8萬代、TE#84徳井へ1回10ヤードぐらいのパスがと次々に決まって敵陣2ヤード、ここから4回の攻撃権を得る。しかし、関西学院もここで止まってしまう。 第1プレーの中央突破ランをDLLBに思いきり押し戻されてノーゲイン。ここからの3連続パスをDL#19平岡、#27谷原、#7大亀のパスカットによって得点を奪えない。第4Qにも自陣から再びパスドライブで敵陣深くまで到達するのだが、17ヤードのTDパスをDB#6尾上にインターセプトされてエンドゾーンに届かない。 産大附属は第4Qの2シリーズとも自陣2ヤード付近からのオフェンスだった。ファンブルなど絶対に許されないポジションだったが、QB#10森本が落ち着いてボールコントロールを行い、ともに自らのキーププレーによってレッドゾーンからの脱出に成功するとともに、時間消費オフェンスによって逃げきった。 ******** 産大附属オフェンスは苦しいながらも少ないチャンスを確実にモノにしたという試合だった。ドライブが続かないので派手さ・力強さという印象は少ない。しかし、後半2回あった自陣2ヤードからのシリーズを確実にしのいだシーンは、ディフェンスがエンド前2ヤードの攻防を4回連続シャットアウトにしたことと合わせて、攻守ともポイントをはずさない堅実さはある。 関西学院オフェンスはノーマルセットからのショートパスがWRの粋な動きと合わさって面白いドライブにつながっている。結果としては昨春から産大附属高校戦で惜敗が続くが、秋の対戦が今から楽しみである。 |
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