東西大学王座決定戦 毎日甲子園ボウル



甲子園ボウル 



12月21日(日) 阪神甲子園球場 14:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
立命館大学1413171761
法政大学00066
(現地観戦)
 
立命館大学
法政大学
1Q
RFL
FG×
TD
TD 1Q
2Q
TD
P×
FG×
TD
2Q PEND
FG 3Q
TD
G×
TD
FG×
3Q
4Q TD
FG
TD
FG×
TD
4Q END
(作者Aのメモより)


年間最優秀選手:高田 鉄男(立命館)
甲子園ボウル最優秀選手:岸野 公彦(立命館)
敢闘選手:丸田 泰裕(法政大)



 第58回甲子園ボウルは立命館大学と法政大学による5年ぶり3回目の対決となった。コイントスで選択権を得た立命館大学は後半行使をチョイス、法政大学の先攻となった。立命館大学のキックオフ/法政大学のリターンだったが立命館大学カバーチームのスピードが早く、数ヤード戻すに留まった。

 法政大学自陣21ヤード、注目の第1プレーはアンバランス体型にセットした。この体型は、OLを通常よりも右サイドに多く配置する一種のパワープレーのフォーメーションである。そしてQB#4永浦からピッチを受けたRB#29伊藤は予定通り右サイドを狙った。しかしパワープレーの隙間を突っ込んできたDL#56飾磨のタックルで4ヤードに止まる。
 第2DはRB#20小沼ダイブ中央突破、第3DはQBキープ中央突破だったがいずれも立命館大学ラインに押し戻されてノーゲイン、法政大学パントとなった。
 だがパントキックされたボールがバウンドしている途中に立命館大学の選手が触れてしまい、最終的にボールを確保した法政大学に再び攻撃権が渡った。

 敵陣26ヤードという絶好のフィールドポジションだった。そして、この法政大学第1プレーは面白かった。右WR#8山崎のリバースプレーで左オープンへのラン、この途中に#8山崎から左コーナーへのミドルパスが投じられた。
 通常のディフェンスならば、リバースによるオープンランと判断するとLBDB陣はランカバーのために前に上がってくる。ここで左奥のレシーバーが一瞬フリーになる可能性がある。つまりこのパスはDBマークから逃れたレシーバーへのミドルパスという狙いだった。そして敵陣深いところだったのでパスが決まればそのままTDも可能である。

 しかし、立命館大学DB#13三宅はパスカバーレシーバーマークを外さなかった。投じられたパスボールも若干ショート気味だったこともあって、DBカットに終わった。

 法政大学は、第2D中央ランプレーがノーゲインに終わると、第3DではRB#20丸田のオープンラン・スピード競争を挑んだ。だが立命館大学LBも同等以上のスピードがあり、併走のままLB#5西にタックルされてノーゲインに終わった。

 このシリーズは最終的には飛距離約40ヤードのFGキックが外れて無得点に終わっている。

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 立命館大学リターンチームのチョンボによって試合開始直後に法政大学オフェンスの6プレー+2キックを見ることが出来た。ただし、ランプレーはほとんどゲインできない状態で、中央はディフェンスの壁が厚く、オープンのスピード競争もイーブンとあってまくり上げられない。アンバランスのパワープレーもあまり効果がなかった。

 第2Qの法政大学オフェンスシリーズは、#29伊藤のキックオフリターン45ヤードや、立命館大学パントのミスキックとパントブロックによって、計3シリーズが敵陣スタートとなった。さらにショートパスや立命館大学の反則等で敵陣20ヤード地点に達することも2回。しかしこのフィールドポジションも得点に至らない。ここから立命館大学のディフェンスにランパスとも止められてしまった。

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 法政大学オフェンスもアンバランスのパワープレーとかカウンターランとか、いろいろと準備しているのは判るのだが、RB#29伊藤、#20小沼のスピードに対して立命館大学スピードが上回りDB#34長田、#4高橋がボールキャリアに一直線で飛び込んでいく。ランだけで切り崩すことはほぼ不可能となっていった。

 唯一ゲインするのが、WR#8山崎、#82蔵重、あるいは、RBをターゲットとしたショートパスだけだった。さらに第1Qのリバースフェイクのパスもあわやという面白いプレーだった。だたオフェンスの指向が、ラン主体に組み立てているために最終的にはこのランを止められてパントに追いこまれてしまっている。第1Dのショートパスが決まってFD更新まで1ヤードだが、ここから2連続ランプレーをシャットアウトされるというシリーズが何回かあった。

 「ランプレーを囮にしてショートパスを通す」というスタイルならば、もう少し展開が変わっただろうと思う。

 結局、法政大学前半のFD更新回数は3回(1回は立命館大学の反則)、後半も3回(注:公式発表では前後半計7回です。私のメモでは1回分記載モレです)第4QにRB#20丸田のオープンランで一矢を報いるに留まってしまった。

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 立命館大学オフェンスは、第1シリーズでRB#21岸野へのサイドパスからのラン30ヤード、TE#89栗山へのパス21ヤード等でビッグゲインドライブを敢行、最後はRB#21岸野の中央ランプレーで先制した。

 だが、この日のショットガンオフェンスはパスコントロールが定まらない時間が続いている。特に試合前半は絶不調で、レシーバーとのタイミングが合わない。そして、パス不調ならばラン主体でということなのだろうか、ショットガンフォーメーションからRB#21岸野、#22佃、#44斎藤によるランプレー中心に組み立てていた。
 またゴール前オフェンスでは、#90平井、#92紀平、#99八木がラインとバックスに加わったパワーフォーメーションを展開、バックスもツルーI(RBが縦に3人)とかノーマルT(RBが横に3人)というパワープレーを試みている。

 試合後半になると、ようやくWR#11木下、#84河瀬へのミドルパスが各1本程度成功していたが、「パスが次々にヒット」するショットガンではなかった。
 また、スペシャルチームも、パントキックをブロックされたり、ビッグリターンされたりと、散々だったのだが、このあたりはライスボウルまでにしっかりと修正されてくることだろう。

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