関西学生アメリカンフットボール Div.2 Aブロック



入れ替え戦  目次へ 



    
    
関西大学 大阪大学 龍谷大学 佛教大学 天理大学 桃山学院大 勝敗分 順位
関西大学 ****
****

48-00

38-35

70-07

58-08

74-00
5-0-0
大阪大学
00-48
****
****

06-24

33-13

08-15

06-00
2-3-0
龍谷大学
35-38

24-06
****
****

61-00

53-13

38-09
4-1-0
佛教大学
07-70

13-33

00-61
****
****

27-29

00-64
0-5-0
天理大学
08-58

15-08

13-53

29-27
****
****

14-13
3-2-0
桃山学院大学
00-74

00-06

09-38

64-00

13-14
****
****
1-4-0


(試合結果は、関西学生アメリカンフットボール連盟 0798-67-9793 より)



10月12日(土) 長居球技場 12:00
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計 勝敗
関西大学



38 4-0-0
龍谷大学



35 3-1-0
(知人からのメール)
 





8月31日(土) 阪急西宮球技場 14:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計勝敗
大阪大学000880-1-0
天理大学00150151-0-0
(現地観戦)
 
大阪大学
天理大学
1Q
FG× 1Q
2Q
FG×
FL 2Q
(RFL) 3Q
TD
TD
3Q
4Q
TD
FL
G×
4Q END
(作者Aのメモより)


 大阪大学QB#12岡本、天理大学QB#5河野ともパスをほとんど投じないランオフェンスを展開した。天理大学は第1シリーズの第2DにTB#11のオープンプレーが決まった以外は効果的なゲインが出来ない。一方の大阪大学は、ショートヤードをラインの力勝負で優位に立ったRB中央突破ダイブで稼ぎ、OL#50成相などがブロッカーとして参加するオープンプレーで大きくゲインする。ランでゲインできる分だけ大阪大学が試合を支配していたと言ってもいい。

 だが前半を0−0で終えることになったのは、大阪大学オフェンスがドライブしながら敵陣エンドゾーンが見える頃になるとホールディングなどの反則で後退、さらにFGもポールに当てたりで2回の得点機を逸したことによる。

 ハーフタイムを経て、試合再開。ここから一気に天理大学側へ傾く。

 キックオフのボールを大阪大学がリターン中に自陣でファンブルロスト、天理大学は敵陣28ヤード付近からの攻撃権を得るというチャンスを掴た。天理大学QB#5河野は前半と同じようにランプレーを中心にオフェンスを組み立てていくのであろう左オープンをキープして前進を試みたが、ここで負傷退場してしまった。

 そして次に出てきたQB#37山下の最初のプレーは、パスだった。スクリーン気味の浮かしパスはWR#1山添がしっかりとキャッチして25ヤードゲイン。さらに左WR#9江見へのクイックパスでTDを奪い、PAT・トライフォーポイントでキック体型からボールホルダーが右パスで2点を追加した。
 次のシリーズでもQB#37山下からWR#10石川への縦パス、RB#33浅井へのスクリーンパスで一気にリードを広げた。

 大阪大学にすれば、自軍のオフェンスから始まるシリーズだったはずがディフェンススタートになり、ランニングQBの負傷で交替で登場したQBにパスを投げられ、PATでは無警戒なのも仕方がない2点を決められる。ほとんど悪夢のような時間だったかもしれない。


 それでも大阪大学は第3〜4Qにかけて天理大学ディフェンスのパスインターフェアなどをきっかけにしてQB#12岡本のキーププレーでTDを獲得、2ポイントも成功させて追い上げにかかる。この時点で残り6分46秒。続く天理大学オフェンスは連続パス3回連続失敗で時計が回らないまま第4Dパントシーンを迎える。パスインターフェアをきっかけに僅かだが大阪大学にモメンタムが傾いてきた。

 前半から天理大学パンターは、自軍ラインのブロックが機能しないこともあってギリギリのところで蹴らされていて苦しい状態だったのだが、とうとうここで大阪大学がパントブロック、拾い上げたボールを大阪大学側はエンドゾーンへ持ち込んだ(あるいはエンド前残り数ヤード)、かに見えた。

 しかしパントシーンで大阪大学にイリーガルブロッキング(?:正しい名称なのか不明。および、反則の具体的内容も私の知識不足により不明)の反則罰退15ヤードを課せられ、再び天理大学の攻撃が続き大阪大学ディフェンスはここから5分間の時間消費を許してしまった。
【2002年09月04日02:30追記】
【正しい反則名称は「イリーガルバッティング」で、その反則内容は「手や腕でボールを故意に打ったり、故意にその方向を変えたりすること」です。パントブロックの際にこのような行為があったという判定のようです。】(ありがとうございました)

 大阪大学は敵陣40ヤードからの攻撃権を得たのは残り1分56秒、時間的にはまだ余裕はあったが3連続パス失敗、ギャンブルでQBキープ右OTはゲインできなかった。

********

 思ってもみなかったことの連続で勢いが止まり、思考停止期間中に得点を奪われてしまった。パスディフェンスでも完全に後手に回ってしまい、そして、一度は同点になったと思った瞬間の取り消しも、大阪大学にはマイナスに働いてしまった。モメンタムの行き来で試合の行方が決まってしまったという点でアメリカンフットボールらしい試合だった。

 両校の総合力的には力の差を感じなかったが、それでも大阪大学はDiv2上位の常連、一方の天理大学は今年Div2復帰を果たしたばかりというカードに、アメリカンフットボールに絶対はないということを改めて気付かされた試合である。

 リーグ戦が始まったばかりである。このような試合を今年何試合観ることが出来るか。三強とか強豪とかの冠が付いている大学でも隙間を探せば必ず在る。




8月31日(土) 阪急西宮球技場 16:30
TEAM1Q2Q3Q4Q合計勝敗
関西大学23271410741-0-0
桃山学院大学000000-1-0
(現地観戦)
 


 桃山学院大学キックオフ、そして、関西大学リターナー#17大谷の超快速リターンTDで試合が始まった。

 しかしその後しばらくは両チームとも膠着状態が続き、関西大学は2回パント、桃山学院大学は自陣20ヤード付近からQB#5村上のキープなどで50ヤードドライブを見せて面白い試合になる予感もあったが、敵陣でファンブルロストしてしまう。
 さらに桃山学院大学自陣でのパントでスナップボールを後逸してセイフティーを奪われたあたりから一方的な試合になってしまった。
 桃山学院大学は、前半自陣でファンブルロストを繰り返して意気消沈だったが、ハーフタイムを挟んで登場してきた攻守両チームとも、前半戦はなかったかのように完全復帰してきた。モチベーションは高いチームなのであろう、第1Qにはも互角に渡り合えた時間もあったし、サイズの大きい選手も揃っている。今後に期待の出来るチームである。