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コイントスに結果、大阪産業大学先攻で試合が始まった。大阪産業大学自陣17ヤード、QB#5藺牟田とUB#40瀬川、TB#2磯脇によるIフォーメーションからのオプションプレーでFD更新する。さらに前進するべくFD更新後はパスを試みるが、ここが止まった。TからのHBへの横パスはDBの上がりが早くノーゲイン、右へのクイックパスをLB#49にあわやインターセプトというシーンにあって攻撃権が交替した。 続く関西大学のオフェンスは自陣43ヤード付近。QB#8丸山からTB#22中西への左右ピッチプレーで計14ヤード、そしてショットガンフォーメーションからQBスクランブルで一気にエンドゾーン前5ヤードに到達して関西大学に先制のチャンスが訪れる。 しかし、ここは大阪産業大学ディフェンスも粘って、キープにLB#7河合のタックル、TB#22中西の中央突破も全員で止め、3レシーバーの内へのクイックパスもDBがカットとなって、第4D2ヤードの攻防にまでもつれ込んだ。関西大学はここでTDにこだわってギャンブルプレーを選択する。 QB#8丸山による右オープンキープはDB#8森崎の突っ込みよくエンドゾーン手前でタックルされる。QBは崩れ落ちる瞬間にボールを手放した。バウンドしたボールを関西大学選手がエンドゾーンで抑えて先制TDかとなったが、しかし、審判はQBがボール手放したのを前パスと判断、パス失敗となってTDは取り消された。 一度は喜んだ関西大学ベンチだったが、取り消されたことによるショックは少なからずあったはず、この後に微妙に影響しそうなシーンではあった。のだが。 大阪産業大学はTDを逃れた格好だが、同時に自陣2ヤードからのオフェンスを強いられることになった。しかしRB#2磯脇による中央突破やオープンへのスピード競争で15ヤード前進する。さらに#2の中央突破に関西大学スピアリングの反則で前進、WR#21植木へのプレーアクションパス2回で敵陣エンドゾーン前14ヤードというQB#5藺牟田らしいテンポの良い攻撃が続いた。しかし、ここからロスタックルとパス失敗で第4D残り5ヤード、敵陣91ヤード、大阪産業大学もタイムアウト後に選択したプレーはFGではなくギャンブルだった。しかし、QBキープによる中央突破が届かなかった。 両チームとも敵陣深くまで攻め入りながら得点できないという攻防を1回ずつ繰り広げた。結果はどちらも無得点だったが、どちらかと言うと両チームともオフェンス優位の展開という印象の攻防だった。 続く関西大学は自陣9ヤードから、DB#21植木の鋭い突っ込みでRB#22中西のオープンプレーをし止めることもあったが、フレックス体型からのQB中央突破33ヤードで大きく前進、敵陣に入るとフレックス体型からWR#17大谷によるリバースやRB#22中西のオプションプレーでTDを獲得、さらに次のシリーズもフレックスボーンで大阪産業大学ディフェンスを左右に大きく振りまわしてRB#22中西、QB#8丸山のオープンランにRB#3松田の中央突破ランで1回10ヤード近くのゲインを積み重ねて2個目のTDを挙げる。 大阪産業大学ディフェンスは人数不足で関西大学フレックスボーンからのランプレーをコンテインできない。DB#21植木がボールキャリアに思いきり突っ込んでいくのだがかわされてしまうのは仕方がない。そして、最後まで左右に大きく振り回されて惑わされ続けることになった。 一方の大阪産業大学オフェンスも第2Q中盤自陣33ヤード付近からのオフェンスシリーズをRB#2磯脇とQB#5藺牟田によるオプションプレーで1回10ヤードのゲインを稼ぎ出してこちらもTDへと結びつける。両チームオフェンス大爆発の大乱打線の様相を呈しながら前半が終了した。 ******** 前半を終わって大阪産業大学7−17関西大学。乱打線の可能性を残しつつも得点差10点は後半にどちらが先に得点するかによって勝負の行方が決まってしまいそうな微妙なポジションである。 それと大阪産業大学のパスオフェンスが前半で全く姿を見せてくれなかったことが不安材料であった。QB#5藺牟田のミドルパスがテンポよく決まったのは第2シリーズのWR#21植木へのパスのみで、第3シリーズは横パス5ヤードもその後はパス失敗が続いてパント、TDシリーズもWR#21植木への8ヤードパス1回のみで、リーグ戦終盤に見せてくれたWR#88中村、#89高橋へのミドルパスを全然見せていない。ケガとかの何かの制約があるのかと考えてしまうほど不思議ではあった。そして後半開始。 ******** 関西大学はリターナー#17大谷が隙間を縫った約40ヤードのゲインによって敵陣30ヤードからのオフェンス開始となった。そしてRB#22中西などのランプレーだけでエンドゾーンに到達、第3Q52秒。どちらが先に得点を挙げるかがポイントだったはずの後半の先制点を関西大学があっさりと挙げることになった。 17点差をリードされた大阪産業大学は絶体絶命のピンチに追いこまれる。自陣34ヤード、QB#5藺牟田はミドルパスのためにドロップバック、しかしディフェンスに追われてボールを投げ捨てた。これをインテンショナル・グランディング(サックを避けるための故意のパス失敗)の反則で17ヤード後退とロスオブダウン、#2磯脇へのピッチやスクリーンパスでもポジションを挽回できなかった。 一方の関西大学オフェンスはその後も確実にゲインと得点を積み重ねてリードを広げていく。結局パントを蹴ったのは第4Q最後のシリーズのみで6TD1FG1G失敗という結果を残した。 大阪産業大学も第3Q第2シリーズにはQB#5藺牟田と#2磯脇のコンビネーションでTDへとつなげている。プレー数が少ないながらランプレーでも確実にゲイン出来るのだが、途中にパスプレーを入れるとパス失敗でダウン更新すら危ぶまれる状態に追い詰められてしまう。 これがふっ切れたのが第4Q残り4分25秒、自陣16ヤードからのシリーズだった。WR#88中村による外へのミドルパス20ヤードが決まり、RB#2磯脇へのロングパス26ヤード、WR#88中村への右クイック9ヤードとこの日始めての矢のような連続パス成功となってエンドゾーン前5ヤードに達することが出来た。しかし、関西大学ディフェンスの壁を前に無得点のままこの試合を終えることになってしまった。 ******** 大阪産業大学リーグ戦終盤のパスオフェンスドライブを見ている者としては、この日のオフェンスプレーには納得いかないものが残る。この試合でも終盤にはWR#88中村へのパスが飛んでいることから負傷というのでもないのだろう、それなら何故最初からパスメインに据えなかったのだろうか。 QBキープとRB#2磯脇のランプレーも出ていたが、勝敗結果がリーグ戦とは少し趣の違う試合となれば、なりふり構わずというプレーを見たかった。おそらくターニングポイントは最初のギャンブル失敗プレーなのだろう、QB#5藺牟田の伸びるパスを見たかった。 ディフェンスも関西大学の左右へ大きく振りまわすプレースタイルに、フル学年で構成されるDLLBが最後まで追いつけなかった。 ******** 関西大学の入れ替え戦を2年間見てきた。過去には2001年の同志社大学戦、2000年の近畿大学戦とも序盤にリードを奪うのだが勝利ムードになるのかそこで攻守のポテンシャルが落ち着いてしまう。そして終盤に逆転されるという試合が繰り広げられてきたが、今年は最初から最後までしっかりと試合をしていたのが勝因だろう。来シーズンは久し振りのDIV1だが、健闘を期待します。 |
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京都産業大学先攻で始まった試合だったが自陣35ヤード付近でのドロップバックパス(スクリーン)をDL#56須永がインターセプトして、同志社大学がいきなりの先制のチャンスを得る。 絶好のチャンスに敵陣22ヤードからQB#8水野からWR#83要へのインパス12ヤードなどでエンドゾーン前11ヤード。ここからパス2回失敗で結局同志社大学はFGによる3点を先制した。 仕切直しとなった京都産業大学QB#15吉田によるオフェンスは、自陣28ヤード付近からRB#22山本のオープンプレー、#36高橋の中央突破が3回計30ヤードと大きくゲインできる。このシリーズは敵陣28ヤード付近での第4D3ヤードを残してパントとなるが、ランオフェンスはこのあとも大きなゲイン繰り返すことができる。 そして自陣36ヤードからの次のオフェンスシリーズで再び#32近藤、#22山本の中央・オープンへのランに、QBキープなどで1回5ヤード以上のゲインを繰り返して再び敵陣へ侵攻して飛距離33ヤードのFGへと繋げた。 一方の同志社大学も#1永富のオープンラン20ヤード、左WR#80への25ヤードパスとランパスで切り崩して55ヤードのドライブをTDに結びつける。 そして京都産業大学も負けじと自陣25ヤードからのランドライブでRB陣のキャリーが止まらない。そして前半3回目の敵陣到達38ヤード地点。前半残り時間1分3秒だった。 ここで最低でもFGあわよくばTDで逆転していれば試合の行方は判らなかった。しかし実際はここからスパイク1回含めて3回パス失敗インターセプトによるターンオーバーとなってしまう。DBと競い合ったパス失敗もあるが、どちらかと言うとQBとレシーバーが合っていないほうが多かった。 ******** 前半を終わって10−3というロースコアの展開だが、両チームオフェンス優位で試合が展開していった。ただし、この得点差はパスオフェンスでわずかだが同志社大学が安定していることによる。RB#1永富、#91長谷川による地上戦にWR#82久世、#83要、#80という空中戦でディフェンスの的を絞らせなかった。 ******** 後半、同志社大学はパントの蹴り合いで獲得した優位なフィールドポジションをFGに結びつけてリードを広げた。一方で京都産業大学は第1,2プレーのランプレーを止められて第3Qの2シリーズはFD更新できないまま時間が経過していく。 そして第3Q終盤から始まった京都産業大学オフェンスシリーズもフィールド中央付近でFD更新できないまま第4Dを迎えた。しかしPにはいつものP#18山路ではなく、#10松本がセット、そしてセンタースナップしたボールを持ってスクランブルFD更新というギャンブルプレーで試合の流れを引き込むことに成功する。 その後に第4D残り2ヤードのギャンブルも繋げてドライブを敢行し、最後はRB#22山本の連続キャリーなどでTDへとつなげた。この時点で第4Q残り8分14秒3点差。 京都産業大学次のシリーズは自陣20ヤード。パスはゲイン0ヤードと2連続パス失敗で攻撃権放棄。 そして残り4分5秒からのシリーズは自陣からパスドライブでフィールド中央まで達するが、FD更新後の第1プレーのパスプレーを失敗するとあとが続かない。 同志社大学は残り2分6秒で攻撃権を得る。時間消費して逃げ切り濃厚のシーンだったが、京都産業大学のタイムアウトはともかく、ランキャリーがサイドラインを割り第3Dをパス失敗で時計が回らない。 京都産業大学は自陣26ヤード付近ながら残り時間1分40秒で攻撃権を得るが、パス3連続失敗と第4DギャンブルにはパスにQBサックを浴びて万事休すとなった。 |