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大産大附属高校自陣22ヤードから始まった最初のオフェンスシリーズ、QB#18岡から左WR#84中林へクイックパス8ヤードとパスインターフェアでFDを更新すると、その第2Dに左WR#84中林へのサイドライン際への縦パス50ヤードが決まる。スピードと巧妙な走路取りでCBを置き去りにしたWR#84中林と、強肩のQB#18岡のコラボレーションが作り上げた見事なコーナーパスだった。その後、RB#99太田の中央突破で第1Q2分49秒に先制点を挙げた。 次のシリーズもWR#84中林へまったく同じコースの約60ヤードパスとRB#99太田のTDランで追加点を挙げる。さらに、RB#99太田へのスクリーンパス30ヤードとWR#84中林へ同じコース3回目のパスが投じられて第1Q11分58秒に事実上とどめのTDを奪った。 一方の同志社国際高校QB#11村上によるオフェンスはオプションを基本で組み立てるが、RB#2會田のオープンランは大産大附属CB#24大亀などに読まれてほとんどゲインしない。しかし、QB#11のUBフェイクのキープなどの中央だけはかろうじてゲインする。これで敵陣へ入るのだが、外へのクイックパスやオープンランを絡めると続かない。 第2Q最後のシリーズは、QB中央突破やTE#16永井、TE#87奥野への中央縦パスクイック10ヤードなどでドライブしたが、Wリバースでオープンへ展開した途端に止まってしまった。 第3Qになると、大産大附属はフィールド中央付近からRB#1山下、#99太田の中央突破だけのドライブで加点し、第4Qになるとフィールド中央付近で第4Dギャンブルを選択する余裕を見せた。一方の同志社国際も大産大附属ディフェンスのウイークポイントである中央付近をQB#11村上の中央突破ランとTE#16永井へのクイックパスで突き上げるがFGで3点を返すのが精一杯だった。 ******** この試合は第1QのQB#18岡−左WR#84中林の50ヤード超コーナーパス3本で決まったと言ってもいい。後半になると、パスコースが中央へのポストパターンに、パスターゲットもWR#82小城になったが、ある意味では余裕の現れともとれる。 ディフェンスは、ランで中央突破を許したりクイックパスによるショートゲインを奪われるなど、関学高等部戦と同様のシーンが続いたが、大勢に影響を及ぼさなかった。 ******** 同志社国際ディフェンスはDL#62藤井、#65赤堀がQBサックを時々決めて大産大附属の攻撃を寸断させようとするのだが、「3回に1回ロングパスが決まればいい」という余裕のある大産大附属の攻撃には効果が薄かった。後半になるとDB#20徳田,#19荒井によるレシーバーカバー、パスカットシーンも見られるようになったが、パスコースに依るところがあるかもしれない。 同志社国際オフェンスでゲイン出来たのは、QB#11村上とRB#7石川の中央突破ランカウンターオプションのみで、オープンへのオプションは必ず一人は残っている大産大附属CBに完璧にマークされてしまっていて再三のロスゲインも仕方がない。 |