東西大学王座決定戦 毎日甲子園ボウル



甲子園ボウル 



立命館大学の戦績  
7戦 7勝  

○ 72− 0 同志社大学
○ 69− 7 大阪産業大学
○ 59− 7 神戸大学
○ 59− 0 甲南大学
○ 31− 3 京都大学
○ 48− 6 近畿大学
○ 48−14 関西学院大学

早稲田大学の戦績  
8戦 6勝2敗

○ 31− 0 慶應義塾大学
● 28−31 帝京大学
○ 48− 6 筑波大学
● 30−31 専修大学
○ 41−24 日本体育大学
○ 21−16 東海大学
○ 26−24 法政大学
○ 45−17 専修大学


立命館大学
1試合平均

早稲田大学
1試合平均
立命館大学 (**)
早稲田大学 (**)
55.1 5.29 点数 33.8 18.9
7.43 0.71 TD 4.25 2.38
1.43 0.14 FG試行回数 1.00 0.75
1.14 0.29 FG成功回数 1.00 0.75
20.0 8.24 FD 17.9 18.9
282 87.6 パス獲得距離 100 162
26.0 23.6 パス試投 12.9 25.9
17.4 9.29 パス成功 6.00 14.3
0.57 1.43 インターセプト 1.00 0.88
165 30.1 ラン獲得距離 288 180
27.0 27.6 ラン回数 41.0 36.3
447 118 攻撃獲得距離 389 342
53.0 51.3 攻撃回数 53.8 62.0
38.1 24.4 反則罰退距離 20.9 26.9
5.14 4.86 反則回数 3.25 3.75
0.71 1.00 ファンブル回数 1.00 0.75
0.57 0.29 ファンブル喪失回数 0.50 0.25
1.14 1.72 TO回数 1.50 1.13
0.55 0.20 第3D成功率 0.49 0.42
8.29 13.3 第3D回数 9.38 11.9
4.57 2.70 第3D成功 4.63 5.00
1.00 0.00 第4D成功率 0.72 0.47
0.43 1.43 第4D回数 1.38 2.63
0.43 0.00 第4D成功 1.00 1.25
23:08 24:52 ボール所有時間 23:12 24:48

TO回数=ターンオーバー回数=ファンブルロスト+被パスインターセプト

関西学生アメリカンフットボール連盟関東大学アメリカンフットボール連盟の各試合結果スタッツから私が集計。
立命館大学のFG試行回数と成功回数については連盟スタッツ数値をそのまま採用した。
早稲田大学のボール所有時間は関東大学選手権決勝を48分に換算して算出した。


 今年の甲子園ボウルは、立命館大学VS早稲田大学というフレッシュな顔合わせとなった。立命館大学は、4年ぶり3回目、一方の早稲田大学は甲子園ボウル初出場である。
 ところで今春の関西学生アメリカンフットボールの試合でDIV1校が始めて登場したのが4月19日の関西学院大学−早稲田大学の交流試合だった。久しぶりの交流戦とともに早稲田大学の関西遠征という点でも話題になった試合でもある。その早稲田大学がリーグ戦と関東大学選手権を経て再び関西のアメリカンフットボールシーズンの締めくくりに登場することになった。

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 ところで、私が今年の早稲田大学の試合を観戦したのはこの春の試合のみである。また秋リーグ戦中盤に関東へ観戦に行ける機会があったのだが、いくつかの理由により失礼させていただいたという経緯がある。

 例年なら関東大学選手権決勝戦を観戦して甲子園ボウルの試合予想をしている。関東遠征する理由は、HPに掲載するためというのも一つには違いないが、それよりも私自身が準備無し・データ無しで試合を観戦してしまうのが、許せないのである。

 しかし、今年は埼玉出張を諦めざるを得なかった。それは、関西学生リーグ戦最終節の土曜夜に突然襲ってきた歯痛が原因である。その夜は七転八倒し、翌日曜日の関西学院大学立命館大学戦だけは這うようにして出かけたのだが、その第1試合は失礼させていただいた。

 私事の関係もあって鎮痛剤でごまかしながら、奥歯を2本同時に抜くという大手術をおこなったのがその金曜日、そして土曜日に西宮球技場での関西学生アメリカンフットボール最終戦の一つ前の試合と、西宮スタジアムでのアメリカンフットボール最終戦を観戦したが、術後の痛みを恐れて埼玉往復をする勢いが出なかった。
 もっとも西宮球技場の最終戦を観戦していたら、その勢いで埼玉まで遠征できたかもしれない。と他責にしておこう。

 以上が作者Aの闘病日誌である(^^)と、そんなことはどうでもよくて。久しぶりに両校リーグ戦のスタッツ比較を行ってみた。もちろん対戦相手は違うので数字の詳細を追ってみても意味は少ないのだが、各チームの面影は数値に反映されていることだろう。

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 春の試合での早稲田大学の印象だが、QB波木率いるオフェンスは、#34長岡がRBWRへとめまぐるしくポジションを変えてオフェンスのキーマンの役割を果たし、さらにUB神の中央突破ラン(ダイブ)でゲインするという展開だった。さらにQB波木のオプションキープ、および、ロールからのランパスと攻撃の手数は多い。春の段階でのパスターゲットは、WR#3河井、#82小林、#80津田で、長短様々なパスが飛んでいった。OLが少しでも時間を稼ぐことができれば、このランパス多彩なオフェンスを繰り広げることが出来るそうだが。

 一方のディフェンスは、DL#93豊田、LB#50下地、#47関谷のスピードある詰めが目に付いた。積極的なブリッツなど攻撃的な守備という印象がある。

 今秋の早稲田大学は、リーグ戦で2敗を喫しながら甲子園にまでたどり着くことが出来た。黒星は序盤の帝京大学戦と、接戦になった専修大学戦である。しかし、その後は日本体育大学戦第4Qの逆転劇、関東大学選手権準決勝法政大学戦でのロングFGによる逆転劇と、シーズンが深まるにつれて勢いに乗ってきている。

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 立命館大学は今シーズン関西学生リーグ戦を7戦圧勝で勝ちあがってきた。QB高田によるショットガンオフェンスがほぼ完成し、OL陣の完璧なブロックのもとでRB#32礒谷、#39野本によるハンドオフプレーやショベルパス、そしてWR#11木下、#19冷水、#8西川への長短様々なパスが飛んでいく。1試合平均55得点=Q平均14点2TDという脅威のオフェンスに仕上がった。

 リーグ戦最終戦でQB高田が負傷して#16椙田が登場してきたが遜色ないオフェンスを披露している。スポーツ新聞などによるとQB高田が骨折とのことで、この試合はQB椙田がフルタイム出場となる可能性もあるが、前回と同じように冷静にプレーできるだけの力量はありそうだ。

 ディフェンス陣もDL#56平井、#90飾磨、#92紀平、LB#99八木、#5西、#47宮口がボールキャリアめがけて突っ込んでくるスピードそしてコンテインするコース取りもベストである。LBDB間へのクイックパスには若干弱いところがあるが。

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 さてこの試合だが早稲田大学ディフェンスについて知識がないのでなんとも言えないところだが、早稲田大学DLLBがOLとどのような攻防を繰り広げるか、そしてQBに手がかかるか。そしてランプレーパスプレーのボールキャリアのスピードについていけるか。春の時点では攻撃的なディフェンス陣だったが立命館大学オフェンスとの攻防は楽しみなポイントである。

 一方の早稲田大学オフェンスQB波木によるオフェンスは何をキープレーとして仕掛けてくるか、シーズンリーグ戦ではUB神の中央突破ダイブプレーをメインに据えている印象がある。このプレーでゲインするためには早稲田大学OLがDLと一瞬だけ台頭の勝負をすればいい。ラインとボールキャリアのコンビネーションは完璧だろう、あとはタイミングの問題だけである。
 このUBダイブプレーが出ると、あとはQBとTBによるオプションプレーによるオープンへの攻撃やフェイクプレーもある程度のゲインが見こめる。ただし、ディフェンスの突っ込みスピードから判断すると、ボールの持ちすぎは大きなロスタックルを見まわれるかもしれない。
 そしてWRTETBへのクイックパスが立命館大学ウィークポイントのショート〜ミドルレンジへ飛べば、さらにオプションQBならば大きくロールしてからのパスというプレーもあるだろう。

 ボールの持ちすぎとプレー数を限定してしまうことがなければ、早稲田大学オフェンスドライブのシーンも多くなりそうだ。ただし立命館大学のスピードに慣れるのにどれだけの時間を要するか、ここだけは実際に対戦してみないと判らない。

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 世間的(関西的)には立命館大学優位の声が多い。それはリーグ戦7戦での圧勝の試合をイヤと言うほど見せ付けられてきているからだろう。しかし、立命館大学QB負傷というアクシデントはバックアップQBがしっかりしているとは言っても、もしも怪我をすればという不安が付きまとう。

 一方で早稲田大学は、黒星を喫しながらその後の接戦をモノにして勝ちあがってきたというチームの勢いがある。さらに今春に2回の関西遠征を行っていることで何かしらの感触を掴んでいるに違いない。今年3回目の関西遠征である甲子園ボウルで「これが今年の早稲田大学」というものを見せてくれることだろう。

 立命館大学VS早稲田大学というフレッシュな顔合わせである。何が起きるかはやってみないと判らないことが多い。第57回甲子園ボウル:12月15日(日)13時試合開始。