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日本大学QB#11吉田のショットガンに対して東京大学QB#8関によるRB#32足立、#33安藤によるIフォーメーションオフェンスだったが、序盤はパントの応酬となった。 そして東京大学の攻撃で日本大学がパスインターセプトしたところから流れが少し日本大学に傾いた。 自陣40ヤード付近からのシリーズで、ショットガンからのQBスクランブルが10ヤード、25ヤードとロングゲインとなる。さらにHB#30成島へのクイックパスなどでテンポ良くなったのだが、敵陣25ヤードからのWR#80堀川へのミドルパスをインターセプトされた。 そして東京大学は自陣1ヤードから2プレーでTDを決める。RB右オープンを簡単に抜けて42ヤードゲイン、そして、プレーアクションパスがWR#18樫村へフリーで抜けてTDパスとなった。 さらに、東京大学は日本大学の浮かせたショートパスをラインがカットしてDL#95小山のインターセプトによって敵陣23ヤードというポジションを獲得すると左TE#34黛への縦パスでCBを振りきってTD加点、さらにフィールド中央から#32足立、#33安藤によるショートミドルの中央突破だけで、TDドライブとした。 前半だけで3TDを奪われた日本大学だったがインターセプトからのTDはともかくも、前半ですらRBのランがまったく止まらなかったディフェンスは少し厳しい。 後半もこの流れが変わることなく、TE#34黛へのパスと、RBの中央突破だけでドライブを重ね、LB#25飛内のパスインターセプトリターンTDなどで、東京大学が大量リードしていった。 日本大学ショットガンオフェンスが炸裂したのは、第4Q後半に東京大学がディフェンスメンバーを変えたあたりからになる。ここから2TDを奪うことになるのだが、QBにプレッシャーがかからなくなるとレシーバーへのコントロールが定まっていった。 1個目のTDドライブは自陣27ヤードから。QBスクランブルとWR#22野際、#25大矢へのミドルパスというショットガンらしいテンポで敵陣25ヤードまで侵攻すると、最後は左エンドゾーン内へのTDパスをTE#25大矢がジャンピングミラクルキャッチ、これぞショットガンというシリーズだった。 さらに、30ヤードから2回目のショットガンTDドライブした。3回目も自陣7ヤードから敵陣30ヤードまで侵攻したがインターセプトされて得点にはつながらなかった。 ******** QB吉田のコントロール云々の話もあるが、それ以前に昔の日本大学の試合展開とは明らか違っていた。 ショットガンオフェンスはリードされている状態から追い上げるには不向きなオフェンスである。この日のように相手チームが得点を先行すると、入れ違い覚悟のブリッツなど積極的かつ大胆なディフェンスを仕掛けることが出来る。その結果で日本大学に得点されても、まだリードしていればなおさらのことだ。 ショットガンフォーメーションでは、QBがOLと離れて位置しなければならない。弱い立場のQBを守るためにOLが存在するのだが、そのOLをカバーするのがショットガンチームにおけるディフェンスの役目であろう。「LBブリッツを入れた時に、QBスクランブルやHBへのパスがロングゲインになってしまう可能性もある。それは困るから積極的なディフェンスを企てられない・・・」 しかし、これは試合が均衡している状態で言えることであって、ショットガンに対抗する側が大量リードした時点でこのロジックは成立しなくなる。今は、オフェンスよりもディフェンスの課題のほうが大きいかもしれない。 |
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法政大学QB#17桑野率いるオフェンスは第1シリーズフレックス体形からUB#36白木の中央突破で侵攻開始、右WR#25久米へのパスでFD更新したが、第1シリーズはそこまで。 一方の中央大学もQB#15村井からRBの中央突破によるスタイルは法政大学と同じなのだが、試合最後まで法政大学ディフェンスにシャットアウトされてしまった。 中央大学RB#21飯島、#10蛯原、#1高木の中央突破に対して、法政大学ディフェンスDL#97小林、#78西川らがOLを浴びせ倒し、LB#43塚野がキャリアにタックルする。ランホールがまったく空かなかった。それに対して中央大学はパスを試みるのだが、それもDLに追われて時間に余裕がない。WRへの真横へのクイックパスですらDLにカットされる状態で、結局前半計2回のFD更新に留まり有効な攻撃手段が見出せないまま後半を迎えることになった。 法政大学自陣42ヤードからの第3シリーズは、QB#17桑野とUB#36白木のフェイクプレーで中央大学ディフェンスを撹乱した。QBキープでいきなり10ヤードゲインすると今度はUB3ヤード、次はUBフェイクのQBキープで6ヤード、フレックス体形からのHB#39伊藤の中央突破でFD更新する。 さらに昨年から本格的に採用した(?)ノーマルT左HBのカウンターで敵陣15ヤードに到達すると、最後は再びUBフェイクのQBキープがTDランとなって法政大学が先制した。 後半、中央大学オフェンスで再開、法政大学のフェイスマスクやRB#21のカウンターで2連続のFD更新しチャンスを掴みかけたが、ここからパスへと切り替えるとDL#97小林らの2連続カットにあって、そこまで。ランもパスも法政大学ディフェンスに対して効果がなく、攻撃手段のきっかけする掴めない。 法政大学の後半最初の攻撃は自陣44ヤードからで、UB#36白木の中央突破がそのまま56ヤードのTDランとなって追加点を挙げた。 法政大学と中央大学の攻守の関係は最後まで変わらずで、法政大学は第4Qに同様のプレーで1TD1FGを決めた。 ******** 法政大学オフェンスのキープレーはQB#17桑野とUB#36白木のオプションで、OLがそれに見合ったホールを作る。中央大学ディフェンスは全く対応できなかった。ただパスはWR#9山岸がメインターゲットなのだが、パスで効果的にゲインしたプレーがなかった。第2Qと第4QのFGトライは、エンド前20ヤード付近からのパス失敗による。 ディフェンスはまず第一に守備範囲が広い。#43塚野、#42中井や#45塚野などLBDBにはスピードがあってさらに反応もいい。相手RBのカウンター気味のランにも半身倒して手にかけていた。そしてDLにはサイズも加わりスクリーンパスやサイドパスをジャンプして再三カットしていた。 今年の法政大学はディフェンスがロースコアゲームに持ちこんでおいて、それにオフェンスがどこまで得点できるかというチームのようだ。ただし、パスオフェンス&パスディフェンスについては未知のところもあるので、それは、次の機会に。 |