3月24日(土) 大阪DM 14:30
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
関西学院大学666725
プリンストン大学3714327
(現地観戦)
 


 



4月15日(日) 阪急西宮球技場 14:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
関西学院大学20771448
同志社大学027615
(現地観戦)
 


 関西学院大学は、コイントスの結果、後半行使の選択をした。昨今のリーグ戦では「前半レシーブ」を選択するケースが多い。それだけに、この日の選択は、風向きを優先したか、太陽の方向を考えたのか、いろいろと思いを巡らせたキックオフシーンだった。

 同志社大学はQB#7前川による中央突破を試みるも関西学院大学DLに押し戻されてノーゲインのままパント。

 関西学院大学は前回プリンストン大学戦と同様にQB#16尾崎を起用して、敵陣34ヤードからのFD。RB#3大谷の左OTで10ヤード前進するとQB#16尾崎ピッチフェイクのキープラン20ヤード、最後は#33杉原が中央を飛び込んで簡単に先制TDを奪った。

 続く敵陣20ヤードからの第2シリーズもUBへの横パス失敗の後に、WR#86東畠への右奥完全フリーTDパスを決めた。
 さらに、フィールド中央からの第3シリーズもQBオプションフェイクからのキープラン、RBへの横パス、サックされながらもWR#86東畠へのピンポイントパスが成功、最後はRB#3大谷の中央突破TDとオフェンスは絶好調だった。

 関西学院大学オフェンスバックス陣の豊富な人材と多彩なプレー種類と完成度といい、さらにOLの壁といい、すでに昨秋シーズンのレベルにあると行っても過言ではないだろう。

 一方のディフェンス陣も同志社大学前半8回の攻撃をFD更新1回のみと完封した。DL3人・LB4人の布陣で、DL#58西村と#60弘中がQBを追いかけまわしていた。主将&DL#90石田との3人DLだけで勝負が決まってしまうDL陣も学生トップレベルにある。
 DLだけで相手が潰れてしまうのでLBDBの欠点が見えにくかったのだが、第2Q中盤にはDLメンバーが交代していく。その後もいろいろな選手が登場して経験を重ねていた。


 同志社大学は攻守ともライン戦で完敗だった。OLはQBに時間を与えず、DLはQBに手が届かず。ラインなのであたりに行かないことはないだろうから、あたれないのだろう。この試合の行く末としては早い段階で決まってしまった。

 このようにラインで圧倒される苦しい展開ながらも、オフェンスはRB#31、#34小川のIからの中央突破にWR#81布施へのパスというランパスマルチの取り組みを垣間見ることができた。
 第3Qには、関西学院大学の自陣でのファンブルロストで掴んだチャンスをQBキープで確実にTDにつなげ、さらに第4QにはWR#81布施への右縦パス90ヤードで点を重ねた。

 一方のディフェンスだが、こちらは関西学院大学にFD更新を積み重ねられてしまった。フェイク動作に簡単につられたりもしたが、春序盤の出来事である。今後の課題ということで。




4月28日(土) 阪急西宮球技場 14:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
甲南大学70007
神戸大学07007
(現地観戦)
 


 甲南大学は最初のシリーズ、QB#11仲田のオプションキープが独走TDランとなって先制した。

 しかし、この日の甲南大学オフェンスはここまで。神戸大学LBDBが試合に慣れてくると二度とロングゲインをさせてもらえなかった。
 もっともこの日の甲南大学オフェンスバックス陣は、昨シーズン活躍したRBWR陣の登場がなく絶対的に人数不足だった。意図した事があるのか、それとも本当に非常事態なのか、今日の段階では判らない。

 甲南大学ディフェンスは、神戸大学の雑なパスに助けられて大きくは露呈しなかったが、WRをフリーにしてしまうパスデイフェンスが少し気掛かり。


 神戸大学オフェンスはQB#12林によるランパスオフェンスを披露して、なんとなく今シーズンの雰囲気が掴めた。もっとも、UBには#30上原、#20藤村、#4西澤、#29坂東、TBには#33大崎、#16吉野が入れ替わりで登場しメンバーが固定されてない。さらに、QB含めて「切れ」のあるランナーが見当たらなかった。

 パスもTE#87萩原、WR#7竹山、#9今里などがクイックパスターゲット・ディープターゲットの候補なのが判った。しかし、QBとのタイミングが合わなかったりと、正確性を欠くことも多かった。TDパスやフリーフリッカーなどヒットしたパスもあるのだが、偶然成功したようにしか見えない。まま、春の段階で完璧では面白くないし、楽しみにしています。

 神戸大学ディフェンスは、昨年からメンバー交代があったはずだが、序盤から大型DLとLBの「前へ」のパワーでRBの中央突破を封じ込めていた。また、DB#3辻、他のスピードで甲南大学RB#2油井他フレックス体形からのオープンランを包み込んだ。一昨年から続く神戸大学ディフェンスの意気込みは今年も健在である。


 この試合を見る限りでは、甲南大学の攻守の「売り」が見えにくかっただけに、神戸大学のほうが優勢という印象だ。しかし、春の第1試合、ここがスタートポイントである。秋、第1節にある両校の対決までにどのような変貌を遂げるのだろうか。




5月6日(日) 長居球技場 13:30
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
近畿大学738321
筑波大学00077
(現地観戦)
 


 近畿大学QBは前半がQB#14大峠によるオフェンスで、UB#30光山、TB#39大坪と#99杉田によるIフォーメーションからは中央突破ダイブ主体のランプレーを、また、Tフォーメーションからはパス攻撃を繰り広げた。第3シリーズ自陣5ヤードからのドライブでは執拗に中央を突いて、小刻みなゲインを重ねる。ライン戦で圧倒的に優位に立った近畿大学怒涛のシリーズだった。しかし、最後はFG3点のみ。

 さらに、相手のパスをインターセプトして掴んだ敵陣残り25ヤードからのオフェンスシリーズはFG失敗と、チャンスをモノに出来ないまま、前半が終了した。

 後半、QB#3安倍に交代してオプションも混ぜて、フィールド中央からのラン主体の小刻みなドライブを敢行し、最後は第4DギャンブルでどうにかTDを獲得する。


 ところで、前半のFG成功ドライブには約7分、後半フィールド中央からのTDドライブにも約6分を費やしている。これが昨年あたりからの近畿大学オフェンスの特徴である。

 時計を止めないで時間を消費する小刻みなランを主体にした攻撃ならば、1試合の得点は小得点になりやすい。したがって、得点すべきチャンスは確実にモノにしなければならない。
 FG2回中1回成功は論外で2TDにすべきである。第4Dギャンブル後のTD成功も、第4Dにまでもつれた時点で「×」である。スタートは、ここだろう。そして。

 昨年同様に、WRの完璧なダウンフィールドブロックなど、オフェンス各ポジションとも基本的なところは、ほぼ押さえられているように伺える。しかし、秋までにどれだけ上乗せするかがポイントであろう。教科書的な動きは、相手からも予測できると言うことであり、同じタイミングのピッチや、同じフォーメーションからの同じプレーなんか、すぐにタイミングが合ってしまう。
 中央突破ダイブだけでゲインを重ねていたが、それは、筑波大学が修正できなかったからと受け止めるべきである。

 ドロップバックしてRBへのピッチフェイクのパスとか、パスのかぶりを入れてRBへトスとか・・・予測に反した動き・素直でないプレーを見てみたい。得点差を付けられた中盤以降にディフェンスから逃げながらの苦し紛れではなく、試合最初からノーマルとフェイクを交互に相手ディフェンスを積極的に騙す爽快感・・。基本がしっかりしてるから出来ると思うのだが。

 そしてプレー幅を広げるためのパスターゲットも、WR#88松永、#27鋒山、TE#4小村と人材はあるだけに、パスの機会を増やしてランパスフェイク入り乱れれば、これほど強力なオフェンスは無い。

 ディフェンスDB陣の少しの不安も、パスオフェンスの比重を増やすことで解消、LB#9甲斐、#10東、#43伊賀波はすでに関西最強と、攻守とも完璧になる下地はある。


 次回は神戸大学戦、その次は、専修大学との定期戦。大枚はたいて等々力まで観戦に行こうか・・。




5月12日(土) 西京極陸上競技場 15:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
立命館大学017101441
京都大学30003
(現地観戦)
 


 立命館大学レシーブで試合が開始。QB#18高田によるオフェンスはショットガンだった。フィールドに散らばったレシーバーを見る余裕があるのは、京都大学DLに比べて10k以上重いサイズのOLの壁による。最初のシリーズはWR#11へのクイック、TE#96加藤へロングが失敗に終わりパント。

 続く京都大学はQB#16今西が登場。フィールド中央からのドライブは、TとIからのモーションを繰り返しながらオプションキープとピッチで小刻みにゲインを積み重ねた。RB#31畑、#25関根のオープンを主体に第4Dギャンブル1回を挟んでFG成功へつなげた。しかし、京都大学オフェンスの活躍シーンはここまで。この後、第4Q最後のドライブ直前までFD更新1回のみ(私のメモによる)と完封された。

 QB#16今西のオプションは相手Dをギリギリまで引きつけてからのピッチで最初のシリーズは「華麗なオプション」だった。しかし、すぐに立命館大学ディフェンスにタイミングを掴まれてしまい、その後は全くゲイン出来なかった。
 ただQB今西のオフェンスは、オプション一辺倒ではなくパスもある。パスターゲットWR#22青木、TE#86由良へのクイックパスはある程度はヒットした。しかし、ミドルレンジ以上のパスは、ラインが圧倒されていて余裕が無く苦しい体勢からのパス失敗が続いた。

 ランはオープンが主で、中央突破が少なかった。ラインが圧倒されていたからなのだろうか?
 私の印象では、オプション攻撃には、相手をかわす・避ける・逃げるというイメージがある。もちろん、これでゲイン出来るのなら構わないし、スルスルとかわしていくのを観るのも楽しい。しかし、春の京都大学には中央突破による真正面からの力勝負が似合っている。

 一方の立命館大学攻撃はQB#18高田によるショットガンで、パスターゲットは#39磯谷へのショベルパスとバックパス、WR#11、TE#96加藤はロングターゲットと役割分担が明確だった。それでも京都大学ディフェンスは振り回された。

 京都大学の敗因はOLDLとも圧倒されてしまったことによる。もう一つ挙げるならば、パントの飛距離が短いことか。リターンさせないようにサイドライン方向へキックしているのは判った。しかし、距離が出ないために立命館大学のFDは40ヤード付近からとなった。これも得点機会を与え続けた一因だろう。20ヤード付近からのスタートに抑え込めば、いくつかのシリーズは無得点に終わったかもしれない。


 しかし、得点差がそのまま両校の力の差を現してはいない。なぜなら、両校でこの試合の位置付けが異なっているように見えたからだ。京都大学は#19稲葉、#18金沢、#3とQB4人起用などいろいろと試みていたのに対して、立命館大学は最後まで全力投球だった。春は一から新たに作り上げなければならない京都大学に対し、例年以上にサイズと技が残っていた立命館大学という力関係でもあった。

 それでも、春のスタート時点で、両校の間で差があるのは明らかである。京都大学は秋までにこれを埋めることができるだろうか。もちろん、追い越さなければ優勝はないのだが。2ヵ月後の平成ボウル、ワンランクアップした姿を見せてください。


 立命館大学は、全力投球での快勝である。同じ様なプレーだけでの大量得点だったが、ひねらなくても得点できてしまったというところか。この戦い方で圧勝できる相手があるのが事実だが、関西学院大学にこの戦法が通じるだろうか。今年の秋も、また、「善戦」で終わってしまわないだろうか。


 今年の関西学院大学と立命館大学は、春からレベルが高い。20日の西宮STは、きっと面白い試合になるはず。なので、観戦をお勧めします。キックオフは14時45分。


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 以上が5月12日の観戦記です。某王国迎賓館に投稿された「たけちゃん」さんと同じ様な内容になってますが、偶然、です(^^)

 12日、西京極から阪急に乗って四条河原町着。鴨川沿いを散策北上して京阪三条から地下鉄で京都駅着。そして駅ビルへ。あの異様な風貌は、年に数回(宝が池球技場観戦後の数回)しか見る機会がないので、今も飽きることがありません。

 で、ビルの中のあるところでパチパチとキー入力してたのですが、バッテリー切れ。

「最近、バッテリーなくなんの早くない?」

 13日、某所のSBコーヒー。私としてはDコーヒーのほうが机・椅子ともキー入力には最適な高さなんですが、「禁煙じゃないとイヤだ」と言うKに従って、SB。そして、たったの1時間で、またも、バッテリー切れ。

「なんなんだ? 隣のVAIOはまだまだ元気なのに。こっちはHDないしカタログ上は8時間なのに・・ブチブチ・・そー言えば、充電するときにLED灯いてないしなぁ。 3年と半年か・・」

というわけで、SHARP・TELIOSバッテリーをお買い上げになったAK家でした。これが観戦記UPが遅れた言い訳です(^^)
 



5月19日(土) 阪急西宮ST 13:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
同志社大学7613834
大阪産業大学00066
(現地観戦)
 


 大阪産業大学レシーブで試合開始。QB#5藺牟田のオフェンスはFD1回更新したがパント。ここでフォールスタートの反則。

 一方の同志社大学はQB#7前川によるキープドローから1回FD更新するも、オープンランを大阪産業大学DB#12俊原、#21植木に遮られてパント、両チームとも立ち上がりは平凡だった。

 同志社大学は2回目の攻撃でWR#83要へのポストパスがDBを置き去りにして、かつ、レシーバーのマジックハンドで先制の50ヤードTDパスとなる。ただ、言葉は悪いが「偶然」という感じもしたTDシーンだった。

 しかし、第2Q以降の同志社大学オフェンスは圧巻だった。UB#31山田、TB#1山下、#34小川の中央突破が面白いように決まる。1回で最低でも5ヤードは確実にゲインした。OL#51、OL#58が見事に走路を開拓するためで、RBは開いた空間を走ればいいだけだった。(と言うのも少しは語弊があるが)。

 第2Q自陣20ヤードから小刻みな中央突破を重ねてのロングドライブでTDを、第3Qには#34小川の中央突破50ヤードTDラン、#1山下へのスクリーンパスとダウンフィールドブックで65ヤードTDランと中央は確実にゲインした。

 第4Q、自陣32ヤードからはパスを試みる。しかし、ボールがレシーバーの頭の上を通過していくだけで効果的なゲインはなかったものの、大阪産業大学のパーソナルファウル2回と、#1山下のオープンランで5個目のTDとなった。

 ところで、同志社大学はTD後のPATに2回2ポイントを狙った(おそらく、3回、だと思いますが、見逃してしまったのでわかりません。オフィシャルのスタッツで確認してください。)。この日の試合展開では2ポイントの必要性は全くなかった。だから、ゴール前3ヤードをどのように攻めるか、1点でも多く獲るにはの意識の現れなのだろう。必ずどこかで役に立つはず。

 この日の同志社大学オフェンスは、中央は確実にゲインした。あとは、パスの精度を高めることと、オープンへの展開でDBとのスピード競争に打ち勝つことだ。
 一方で、ディフェンスについてはよくわからなかたというのが正直なところだが、第4Qにはミドルレンジでのパスが隙間にヒットしてドライブされた。

 ところで、4月の関西学院大学戦では、今日のような力強い中央ランプレーが無かったが、その理由をどこに求めればいいのだろうか。もう一度同志社大学の試合を観て確認するほうが確実かもしれない。


 大阪産業大学は、自滅したように見える。イリーガルフォーメーション、ファンブルロスト、ディレイオブゲーム、フォールスタートにパーソナルファウル、などなど反則のオンパレードだった。オフェンスもディフェンスもあと少しでナイスプレーになるのに・・という、詰めの甘さを感じる。あと一歩なんだが、この一歩の差が大きい。




5月19日(土) 阪急西宮ST 15:45
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
神戸大学07007
近畿大学0307037
(現地観戦)
 


 近大・神戸・近大・神戸とFD更新のないパントが続いた。両チームともオフェンスをディフェンスが上回った。低得点の息の詰るディフェンシブな試合になるのかというまま時間が経過した。

 この流れを断ち切ったのは、実は神戸大学ディフェンスだった。近畿大学QBのサックされながらの不用意なパスをDLがインターセプト。神戸大学が敵陣24ヤードでFDとなった。

 ここで近畿大学ディフェンスがワンランクヒートアップ。LBがQBを追いまわして−14ヤード、スクリーンパスをLB#9甲斐が止めて、最後はフォールスタートの反則。ディフェンスが陣地を挽回してFGすら狙えずのパントに終わらせた。

 一方の近畿大学オフェンスは、自陣26ヤードからエンド前に到達しながらFGどまり。神戸大学のファンブルロストで手にしたエンド前17ヤードも、再びFGのみ。たったの6点は、1TDでしっかり逆転されると思ったら神戸大学TB#29坂東がフィールド中央から右往左往のカットで近畿大学LBDBをかわしての一発逆転50ヤードのTD&PATとなった。

 しかし、この日の近畿大学オフェンスは、徐々にいろいろな技を披露し始めた。逆転された直後には、左FL#99の右オープンランが56ヤードTDラン、さらにその次は、QB#3安倍が右へのピッチフェイクを入れて左WR#88松永への21ヤードTDパス、そしてTD3個目もWR#88松永への2連続パスによる。
 RB#99杉田のオープン、#39大坪の中央突破にパスも決まっての心地よい近畿大学オフェンスは、何年ぶりだろうか。

 ただ、課題がないわけでもない。残り1ヤードを確実にゲイン出来ない。第3Q結局はTDになったがエンド前6ヤードから4回の中央突破を要した。第4Qには第4Dギャンブルで1ヤードを進めなかった。1ヤードはOLの作った穴を抜けるのではなくOLの作った山を飛び越えるジャンプが必要だろう。

 この日の殊勲は近畿大学ディフェンス、それも再三のサックを記録したLB#9甲斐他、最強LB陣によるモメンタムの確保にある。
 そして、もう一つ挙げるなら、P/K#87行田のキック力である。キックオフやパントでは飛距離と滞空時間の長いキックがある。カバーチームもスピードがあって、神戸大学のリターンを20ヤード付近までに留めた。さらに、FG機会を確実に3点ゲットする。スナップが時々乱れるのだが冷静なキック力は大きな戦力である。


 一方の神戸大学だが、立ち上がりこそは試合になったものの、近畿大学の勢いの前にモメンタムを奪い戻すことは出来なかった。だがQB#12林とRB陣でオプションオフェンスを試みるも、近畿大学LB陣の強烈な突っ込みを前に、ほとんど何も出来なかった。  ところで、神戸大学は故障者が多かった。1プレー終わるたびにと、一人担架に乗る状態で、試合後半は、正規のメンバーではなかったかもしれない。この試合は終わったこととしても、ケガ人の多いことが秋本番に影響がなければいいのだが。



5月20日(日) 阪急西宮ST 12:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
京都大学033713
甲南大学00303
(現地観戦)
 


 スコア上は京都大学の勝利だが、試合内容では完全に甲南大学が勝っていた。思いもしなかったような差で決着が着く可能性もあったのだが。

 京都大学レシーブで試合開始。QB#16今西による攻撃は右WR#9仲田へのクイックパス、TB#25関根のオプションと中央突破でゲインできずパント。

 一方の甲南大学は自陣19ヤード付近からQB#11仲田によるフレックスボーン。HB#2油井へのピッチオープンランとパスで、またたく間のFD連続3回更新でエンド前22ヤード。WR#3前田へのミドルパス失敗、中央ラン失敗などでFGトライ、これが右へ逸れる。

 次の京都大学攻撃は、パスのためのドロップバックもDLに押されまくって苦しい体勢のまま、簡単にパント、次のシリーズは苦し紛れのパスをインターセプトされるなど、良いところが全く無かった。

 京都大学攻撃を完璧に圧倒した甲南大学だったが、オフェンスは得点機をことごとく逃す。インターセプトで掴んだ敵陣28ヤードも第4DまでもつれこんでFG失敗。フィールド中央からのドライブ第4D1ヤードを残してFG失敗。FG失敗以前に、第4DFGトライに追いこまれてしまった時点で、そのシリーズの決着はついている。

 結局第2Q最後に京都大学が自陣20ヤードからのドライブでFG3点を獲得した。このシリーズだけオフェンスは進んだ。RB#25関根、#8高見のオープンと、WR#1灰井へのクイックパスと。

 後半。

 甲南大学最初のパントを、京都大学がリターンTDかと思われたが反則で敵陣15ヤードに戻された。これをFGで確実に加点して6点差。

 この日の展開なら京都大学の6点リードなど、ないに等しい。

 そして、甲南大学は自陣16ヤードから再びロングドライブ。WR#3前田へのミドルパスがDBの隙間に2回ヒット。さらに芸術的なドローがRB#2油井に決まってのミドルゲインでエンド前9ヤードまで到達。しかし、またも、FG3点に終わってしまった。

 甲南大学オフェンスはその後も、あと少しが噛み合わない。敵陣まで侵攻したが第4D残り3ヤード。P#11仲田が登場してもフェイク見え見え。しかし、ここでディレイオブゲームを避けるためにタイムアウトが必要になる。そして京都大学に完璧に対応されてしまった。
 自陣25ヤードからこの日4回目のミドルレンジドライブも最後はインターセプトとなる。

 京都大学は、第2Qに続き、第4Q最後にWR#8、#9へのパスでFD更新2回。残り時間0秒で甲南大学のパスインターフェアを誘い出した。最後の5ヤードをRB#25関根が左オープンを走りきって2家桁得点とする。

 京都大学は攻守ともラインが完全にめくられてしまった。甲南大学ラインが大きいという印象はないのだが、京都大学ラインも背丈はあるが、幅がなかった。ただ、春の京都大学を、そのまま受け止めていいのだろうかと逆の不安がある。
 第2Q、4Qの得点機だけは、完璧に甲南大学を制していた。この理由が何なのか、全く判らない。その時だけ現在の最強メンバーで2ミニッツの練習をしたのか、この2回だけ偶然にゲイン出来たのか。
 甲南大学の攻撃がゴール前に近づくと止まってしまうのは、その時だけ・・・・?全てのシーンで全てのポジションの選手を把握しながらの観戦などできないだけに、「不明」です。

 甲南大学は、オフェンスの詰めの甘さがすべてだった。それでも4月の神戸大学戦よりは形になってきた。5勝目の相手をどこにターゲットを絞るか判らないが、秋本番のワンランク以上のステップアップを期待します。





5月20日(日) 阪急西宮ST 14:45
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
関西学院大学700714
立命館大学03003
(現地観戦)
 


 スコア的には第1試合の京都大学−甲南大学と同じだが、試合内容は秋リーグ戦かと思わせるほどの高度で緻密なプレーの連続だった。テレビ地上波で中継がないのは許すとしても、CSにも無視されてしまったのは残念。録画すれば永久保存版にしてしまうような試合だった。

 立命館大学はQB#7高田によるショットガンオフェンスを展開、関西学院大学DLはQBにプレッシャーをかけながら、ダウンフィールドではWRとDBの交錯。そこへピンポイントパスが通るか、それとも、インターセプトかの緊張の連続。そして、ときどき仕掛けるRBへのショベルパスがディフェンスを混乱させた。

 一方の関西学院大学オフェンスも、QB#16尾崎によるブーツレッグ・ロールのミドルレンジへの華麗なパスがWR#81山本、#89榊原、#86東畠、#27松山へ連続ヒットする。そして、RB#2三井、#3大谷のドローにQBキープ。立命館大学DLがQBにかけるプレッシャーを寸前でかわしてしまう判断力は見事だった。

 両チームとも、完成度の高い攻撃手段を有して、ボールがハデに空中を飛んでフィールドを右へ左へ。それでもスコア上は14−3。エンドゾーンを死守したディフェンスの健闘が判っていただけると思う。

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 関西学院大学がコイントスで後半行使を選択、立命館大学のレシーブで始まった。

 立命館大学はQB#7高田によるショットガンフォーメーションからRB#39磯谷によるドロー、RB#32野本へのショベルパス、RB#44斎藤ドローとラン主体だったのが面白かった。1回更新するがパント。

 関西学院大学は自陣15ヤードから、QB#16尾崎による攻撃。しかし、#2三井の中央突破とQBスクランブルがゲインできずに簡単にパントと、パントの応酬で幕が開いた。

 そして、最初に華麗なパスを披露したのはQB#16尾崎だった。自陣からスタートした攻撃は、WR#89榊原へのプレーアクションでFD更新、WR#81山本へのパスは逆リードで失敗だったが、スクランブルとWR#27松山へのピンポイントでゲインを重ねてエンド前10ヤードに到達して先制TDへとつなげた。

 さらに、LB#9矢野のインターセプトで掴んだチャンスに再び敵陣侵攻するが、ラン2回とスクリーンがゲインできなかった。FGも失敗。立命館大学ディフェンスは、時々QBスクランブルを許すものの、RBにはしっかり対応していた。

 第2Q後半になって、ようやく立命館大学QB#7高田のパスが通り始めた。WR#96加藤へのピンポイントで敵陣侵攻1回目はFG失敗。再び、WR#96加藤へのミドルパスを連発し、第2Q終了と同時にFG3点をゲットした。


 しかし、試合後半は、いい面も悪い面も関西学院大学しか目立たなかった。

 立命館大学後半のオフェンスシリーズは、最後の1回を除き4シリーズでFD更新1回のみ。パス成功はショートレンジだけで、ロングパスは関西学院大学DBレシーバーマークが完璧で、あわやインターセプトのシーンが何回か。抜かれればTD確実のロングパスもDB#22田尻などが再三のカットを見せた。前半はパスを許した関西学院大学デイフェンスだったが、後半にはしっかり対応していた。

 関西学院大学オフェンスはQB#16尾崎からのWR#86へのロングパスや、QBスクランブルが立て続けに決まる。関西学院大学にふさわしい「華」のあるオフェンスを披露する一方で、ファンブルロストやインターセプト、FGでホールドできずと、こちらもハデだった。

 このまま時間が経過して、最後に立命館大学が慌てた。

 第4Q残り3分10数秒、得点は7−3。立命館大学オフェンスが自陣12ヤードで第4D残り10ヤード。ここで、ギャンブルを選択した。

 ショットガンと残り時間と得点差を考えればパントでも良かったのだが。確かにパスは通っていなかったし、関西学院大学に渡して残り時間があるかなど、選択を躊躇させることも多かったが。

 第4Dギャンブル。投げた先にはレシーバーがいなかった。

 そして、関西学院大学がトドメのTDパスを決めて逃げきった。

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 関西学院大学は、日本大学との定期戦をはさんで神戸ボウルで社会人の雄・松下電工と対戦する。2001年度シーズンの目標を「ライスボウル初制覇」に置くならば、格好の試験場となる。QB尾崎の華麗なランパスと、重量級のDLがどこまで通用するか。
 松下電工は、グリーンボウル決勝戦からの連戦になるが、学生相手に無様な敗戦は善しとはしないだろう。

 立命館大学は、東海大学との定期戦を残すとは言え、事実上は、秋までの夏眠に入る。さて、今回の関西学院大学との勝負をどのように分析するのだろうか。そして、秋には、何を追加してくるだろうか。ディフェンス面は、パスディフェンスの強化あたりが課題だろうが、大きな問題ではない。

 問題はオフェンス面。ディープターゲットをWR#96加藤一人ではマークされてしまうので、#19冷水や#11など1人以上の追加は当然として、ランでのゲイン、ランフェイクのパス、第3のRBあたりが加わると楽しいのだが。秋、同じスタイルでの登場は、ない、でしょうね。

 それと、時間の使い方が大きな課題だろう。ショットガンオフェンスでありながら、あのギャンブルは解せない。昨秋の京都大学戦、第4Q残り6分から逆転ドライブでのタイムアウトコールなどとあわせて、戦術面の向上がないと、「パワーの立命館/総合力の関西学院」の呼称は変わらない。


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 立命館大学ショットガンの挑戦を受けた形の関西学院大学のパスディフェンスだったが、特にDBのレシーバーカバーが、予想以上にガッチリしていた。昨年はパスディフェンスが課題だったが、「立命館大学ショットガン採用」で過去の資料を引っ張り出してきたか。それとも、今年のDBの持ち味なのだろうか。

 ところで、昨年の関西学院大学パスディフェンス不調には、ある種の寂しさを感じていた。昔なら、まずは、パスディフェンスの強化から取り組むのが関西学院大学のスタイルだったはず。それは、必ず甲子園でショットガンの強敵に立ち向かわなければならなかったからだ。

 それなのに、昨年はパスディフェンス強化の優先順位は低かったようだ。

 昨秋のリーグ戦、関西学院大学−甲南大学開始前のフィールドの「赤と青」の彩りを見てると、そんな時の流れを感じていた。そんなことを考えていたら、甲南大学がショットガンを披露してくれた。私の頭の中がぐしゃぐしゃになった瞬間・・・・でした。

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 今年、立命館大学がショットガンを採用したのは、昨年のKGパスディフェンス難に端を発している、なんてことは、ないでしょうね。イヤですよ、そんなの。





6月3日(日) 西宮球技場 14:40
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
関西学院大学1421211470
日本大学700714
(現地観戦)
 


 コイントスで日本大学がレシーブを選択して試合開始。自陣20ヤードからの日本大学オフェンスは、もちろんショットガン。QB#11吉田からHB#30成島、WR#80堀川などにボールが飛ぶ。
 しかし、QBボールにはスピードがあるがコントロールが悪い。レシーバーの間や頭上を飛び越えていくことが多かった。

 一方の関西学院大学QB#16尾崎によるオフェンスは序盤からロングゲインを連発した。フィールド中央からの第一シリーズでは、RB#33杉原の中央突破、WR#27松山がパスキャッチ後にDBをかわして約20ヤード、QB右パスフェイクから左オープンキープでも20ヤードと、簡単にエンド前5ヤードに到達し先制した。

 さらに、次のシリーズもフィールド中央から、RB#30岡村へのプレーアクションパス、RB#33杉原へのパスからそのまま走りきって追加点を挙げた。
 日本大学のラインはOLDLを兼任で、関西学院大学相手には少々無理がある。DL#78佐々木が健闘して1回はパントに追いこむも、全般的に日本大学DLが圧倒されていた。さらに、QBのフェイクに惑わされてしまったことなどで、ビッグゲインを連続で奪われた。


 日本大学ショットガンオフェンスも、QBとレシーバーのコンビネーションが決まればゲインはできる。自陣20ヤードからの3回目のオフェンスシリーズでは、TE#25大矢へのクイックパスとHB#30成島ダイレクトスナップからの中央突破を2回ずつ、最後は右WR#80堀川がDBを抜いての30ヤードTDパスが決まった。

 同様に、第4QのTDも自陣20ヤードからFDを積み重ねての得点であり、決まればゲインはできる。バックフィールド陣は豊富だし、課題はQBパスコントロールとサック時の判断だろうが、経験をつめば解決するだろう。


 試合は、第2QにQB#16尾崎がキープでTD3個目を奪うと#10山田に交替した。QB#10山田も負けず劣らずのパフォーマンスを披露し、前半だけで合計5TD1パントと圧倒した。結局試合になったのは第2Q中盤までで、以降は関西学院大学の攻守ともに大きくメンバー交替があった。

 日本大学ショットガンオフェンスは、経験を積めば秋には充分に形になりそうだった。ディフェンスはフェイク動作に簡単に引っかかってしまったのが心配だが、これも秋に期待ということで。
 ここ数年、春の段階では試合をするのがやっとの状態の日本大学だが、秋には、きっちり仕上げて、関東大学選手権に進出している。今年は、同じブロックに法政大学や東京大学など強敵がひしめくが、しっかりと勝ちあがってくるはず。






6月10日(日) 等々力硬式野球場 11:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
同志社大学3140724
慶応義塾大学00066
(現地観戦)
 


 



6月10日(日) 等々力硬式野球場 13:30
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
近畿大学707014
専修大学773724
(現地観戦)
 


 近畿大学オフェンスはQB#3安倍が最初から最後まで担当する。もっともFD更新回数は前半2回・後半1回の合計3回、得点は自陣18ヤードからの右#88へのTDパスと、#81のキックオフリターンTDであってオフェンスがドライブしたシーンはなかった。

 理由があってQBを交替させることが出来なかったのかもしれないが、それでも、策がないまま時間を消費しただけという印象が残った。スタッフ選手ともに流れを変える修正役となるオフェンスリーダーが存在していないかのようだった。

 専修大学はQB#9佐藤から、TB#22清水のランパス、WR#7久野、TE#85大野へのパスと多彩なオフェンスを展開した。近畿大学ディフェンスは完全な対応は出来なかったが、それでも第4Q終盤まで2TD1FGに抑えこんだのは健闘と言えるだろう。

 ところで近畿大学ディフェンスは、DB(SF)に#10東を起用し、#9甲斐と#43伊賀並をILBとした。オフィシャルHPによると5月26日追手門学院大学戦でもこの布陣を採用しているようだ。「春だけの緊急回避策」と推測するが、外野で見ているだけでは判らない。

 LBとして#9甲斐、#10東、#43伊賀並の3人を並べるとDLと合わせた壁の厚みが格段に増える。オプション含めオープンへの展開は包み込みやすいからロングゲインされないし、#9甲斐がブリッツを入れてもまだ2人が残る。こんな布陣は他大学を含めても10年に一度あるかの出来事だ。

 関西を代表するアスリート3人をすべてLBに据えるのは一見贅沢だが、今年の近畿大学は10年に一度のここをスタートにチームを組み立てればすっきりすると私は考えていた。
 まず、点を取られる心配がない(というのは言い過ぎだが)。飛距離のあるパントキックで相手にロングドライブを要求する。そこに立ちはだかるDLLB陣。そして、確実にFGを成功させるキッカーが存在する。
 だから課題は、好不調の波が大きいオフェンスを如何に安定させるか、あるいは不調のときにどのように切りかえるか、になる。



 近畿大学は、秋にどのような姿で登場してくるか。プレーコール含めたオフェンスすべての面での臨機応変な対応ができるかがカギになりそう。選手・スタッフのステップアップとコラボレーションを期待します。




6月10日(日) 横浜ST 13:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
京都大学770721
東京大学070714
(日本テレビ中継より)
 


 



6月17日(日) 神戸ユニバー記念陸上競技場 13:30
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
関西学院大学1070017
松下電工7140324
(現地観戦)
 


 関西学院大学リターンで試合開始、QB#16尾崎による攻撃が自陣26ヤードから始まる。TB#2三井の中央突破、横パス後の第3D、DBを振り切ったWR#27松山へ60ヤードのパスが決まってTD、関西学院大学が先制した。
(関学先制のTDを東畠選手へのTDパスと記しましたが、正しくは#27松山選手へのTDパスでした。お詫びします。)

 次のシリーズもロールからWR#86東畠へ45ヤードのパスを絡めてFG3点、さらにランパスでの1TDと、松下電工が目覚める前の速攻17点ゲットだった。

 一方の松下電工も自陣28ヤードからの最初のシリーズ、QB#18高橋からRB#5石井、#1小林、#31樫野の中央ランとTE#88門脇、WR#80塚崎へのタイミングパスで小刻みなゲインを積み重ねる得意なパターンでTDをした。

 関西学院大学は、第2Q終盤にも自陣からWR#81山本へのロールパス26ヤードをきっかけにして、タイムアウトとスパイクを駆使しながら自陣からのドライブを行う。だがエンド前13ヤードに到達しながらイリーガルFとFSの反則で計10ヤード後退。残り時間16秒、QB#16尾崎のスクリーン気味のパスを松下電工DL#95角田にインターセプトされ、そのまま逆転のリターンTDを許した。

 松下電工ディフェンスが慣れてくると、関西学院大学オフェンスが徐々に静まっていった。OLが全体的に押され、またDL#43脇坂他のQB急襲も増えてくる。QBは逃げるのに手一杯でレシーバーを探してのロールパスをする余裕が無くなっていった。


 第3Q、関西学院大学はドロー中心のオフェンスに切り替えた。一度目はRB#2三井のドロー2回の後のパスをLB#47杉本にインターセプトされる。
 それでも次のシリーズ再びドローを中心に展開し、いつプレーアクションパスになるかのハラハラドキドキでフィールド中央からエンド前5ヤードに到達した。しかし、今回もLB#43脇坂のサックをかわしながら投じたパスをDL#97小田にインターセプトされてしまった。

 その後は両チームとも一進一退が続く。しかし、時間が経過するにつれてライン戦での優劣がはっきりしてくる。松下電工オフェンスがRB陣による中央突破を主体にした攻撃を仕掛けていれば、関西学院大学ディフェンスは崩壊していただろう。

 さすがの松下電工、学生相手には貫禄&余裕の勝利という内容だった。一方の関西学院大学は攻守とも社会人パワーを前にして出来うる限りのギリギリの戦いを挑んだが壁は厚かった。社会人を相手にするには「ラインのパワーとサイズ」ということになりそうだが、冬までに克服できるか???





6月23日(土) 西宮球技場 13:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
関西学院大学0170017
関西大学307616
(現地観戦)
 


 西宮球技場に到着したのは第3Q開始早々なので、前半に何があって後半のこのような展開に至ったのかは不明です。

 関西学院大学オフェンスは#16尾崎が最後までQBをつとめ、OLもほぼ一線級を起用した。ただし、バックフィールド陣はRB#31や、日本大学戦で活躍したRB#7など来年以降のエース候補の登場となる。ディフェンスもラインはDL#90石田、#58西村、#95今東など主要メンバーによる。

 一方の関西大学はQB#8丸山、RB#21石野によるオフェンスを展開した。第3Qフィールド中央から左DBの後ろに抜けたWR#5堤へのパスが通ってそのままTD。
 さらに、第4Qには関西学院大学オフェンスにランパスドライブされながらも、DB#19生田がミドルパスをインターセプト、そのまま80ヤードをリターンしてTDとなった。PATキックが成功していれば同点だったが、雨のためかボールをホールドできず失敗に終わる。

 関西大学についてはあまり知識がないのだが、QB#8丸山のオフェンスはオプションありパスありで面白そうだ。もっとも、QBは他にも#12月野、#13一ツ橋が控えているので秋リーグ戦は誰を主戦に据えることになるのだろうか。
 もうひとつ、Pとしての#8丸山の高さと距離のあるパントは魅力だ。さらに、カバーチームにもスピードがあって関西学院大学は10ヤードリターンするのがやっとの状態だった。


 一方の関西学院大学は後半無得点に終わる。雨が激しくなるにつれてQB#16尾崎のハンドリングが悪くなり、細かいファンブルやパスの構えでボールが落ちるなど、らしくないミスを連発した。この日は、ファンブルがディフェンスのタイミングを狂わせてロングゲインにつなげることが出来たが、こんなラッキーな相手ばかりではないことを昨年の甲子園で体験したはず。「雨に強い関西学院大学」での秋再登場を期待します。


 関西大学は昨年の引き分けに続く惜敗だが、これを本当に喜んでいいことなのだろうか?DIV1秋のリーグ戦での対戦ならば1点差で終わってなかったに違いない。この場でのふさわしい表現が見つからないのだが、DIV1に戻って対等の立場にならないと関関戦での小差敗退が続くかもしれない。

****************

 13時に家を出ても14時には着くから第2Qから観れるし、ま、いっか(^^)とお気楽に考えていたのは試合開始時間を13時30分と思いこんでいたからです。

 阪急に乗って何気なくケータイで自分のところにアクセス、13時開始だと知って、さてどうしよう。
 到着した頃には前半が終わってるはず、試合の大勢は決まってるかもしれない、行くのやめて岡本のSBでほっこりしようか、でも昨年の関関戦は最後までもつれたし、前半終わったら入場料いらないかもしれないし・・・・と思いめぐらせている間に西宮北口着。

 ハーフタイムを迎えたのが歩道橋の上。そして雨脚が強くなってきた。「用意の傘」を持つ習慣がない作者(A)は、ここで再び考え込む。
 今から15分のハーフタイム、少し遠いがローソンはある、前半終わってから入場するのだからその分で傘代は出ると細かい計算をしながら、ローソン往復して球技場入り口。

以下チケット売り場での会話
A:「今日の入場料、いくらだっけ?」(翻訳すると、「もう、いいでしょ?」)
*:「600円です」
A:(5000円札を差し出す)(翻訳すると、「それは知ってる。そういう意味じゃなくて・・」)
*:「100円ありませんか?」
A:「あります。ちょっと待ってね。」(翻訳すると、「未来のアナタに投資。来年はこんなところに座っていたらアカンで。」)
*:「はい、チケットとお釣。ありがといございます。」
A:(^^)

 ということなので、第3Qからの観戦です。傘をさしながらと途中からということで、まともな観戦メモもなく、印象としての観戦記でした。



6月24日(日) 西宮球技場 11:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
大産大付属高校20002
立命館宇治高校00707
(現地観戦)
 


 天候は晴れだったが、昨日から朝方までの雨によってグラウンドはグチャグチャだった。これが大産大附属高校に災いした。

 大産大附属高校レシーブで試合開始。自陣32ヤードからの第一シリーズ、QB#18岡から左WR#84中林へのタイミングパス15ヤードでフィールド中央へ到達、第4Dギャンブル1ヤードもクリアして敵陣へ侵攻した。しかし、水で濡れたボールでスナップが狂い、ファンブル。ボールは大産大附属高校が獲得したがQBが負傷退場する。そのままベンチから姿を消してしまい、以降最後までQB#10森本が指揮することになった。

 このシリーズをパントで終えた大産大附属高校は次の立命館宇治高校オフェンスを3回で止めてパントに追いこむ。ここでスナップが悪くセイフティー2点を獲得するがQB負傷退場の代償としては、あまりにも少なすぎた。

 QB交替した大産大附属高校はTB#1光山にボールを集中して中央やオープンへの展開を試みる。左サイドへのオープンランはOLやTEWRのブロックもあってゲインし、第2Q早々には敵陣深くまで攻め入ることができた。しかし、反則でチャンスを逸する。その後は、立命館宇治高校DLも動きに対応できるようになり、DL#91清水、#63西村などによって止められた。

 一方のQB#12池野による立命館宇治高校の攻撃もUB#30山村、TB#22佃とも大きなゲインができず、ミドルパスも水に濡れたボールの影響か距離が伸びずに2インターセプトされたり、自陣からのパントを繰り返した。


 しかし、後半開始早々に立命館宇治高校RB#22佃が、右オープンから突然のカットで切り上がってDBをかわしての45ヤードのTDランで逆転する。その次のシリーズ、#22佃の同じプレーは反則でTD取り消しとなったが、前半には一度も無かったWR#13赤司へのロングパスが3回(30ヤード×、25ヤード○、3回目はキャッチ後エンド前1ヤードに到達もファンブルロスト)など、前半と後半で全く違うチームになってしまった。

 大産大附属高校はLB#43山田、DB#26井上の健闘でオフェンスの得点を待ったが、第3Q中盤にはRB#1光山も負傷退場してしまう。
 ここで大産大附属高校の次の手が#2塚口、#99太田、#36大橋によるノーマルT。敵陣40ヤード付近から6回連続HB#36大橋の逆サイドパワーランでエンド前15ヤードの第4D1ヤード。再びのノーマルTキャリア#36大橋が逆サイドを切りあがるもファンブルロストでチャンスを逸した。

 ここから両チーム時計をみながら決勝の得点を得るべくの攻防になるのだが、大産大附属高校はIに戻してしまってパント、立命館宇治高校もロングパスを成功させながらもファンブルロストで決勝点を挙げられないまま残り1分36秒、大産大附属高校は自陣3ヤードからの最後の攻撃へと追い詰められた。そして、#1光山ランやシングルバック3レシーバーも相手に読まれてギャンブル失敗。

 残り1分弱、立命館宇治高校は敵陣13ヤードで攻撃権を獲得した。ここで、大産大附属高校2回のタイムアウト行使と立命館宇治高校ファンブル1回と3連続ニーダウンによって、大産大学附属高校に再び9秒間の攻撃権が回ってきた。しかし、ここまでだった。


 大産大学附属高校は本格的なパス攻撃が組み込めなかった様子だが、ノーマルTは効果的だったように思う。Tからのバリエーションが在ればもう少し違った展開もの可能性も在ったかもしれない。ラインは攻守とも立命館宇治高校に比べてサイズが一回り小さいなかで健闘していた。

 立命館宇治高校は何よりオフェンスが前半と後半で全く違ったチームになったのにびっくりした。最後の時計の使い方だけは今後の課題ということで。

 この両チームは7月8日西宮STで再戦する。そして、秋、関西大会でも必ず対戦することになるだろう。時間が許す限り高校フットボールも追跡して行きたい。




6月30日(土) 阪急西宮ST 15:30
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
大阪府高校選抜141002044
兵庫県高校選抜60006
(現地観戦)
 


 オフェンスは大阪府選抜が大産大附属ユニットと豊中高校ユニット、兵庫県選抜は、関西学院ユニットと、六甲高校ユニットと混成ユニットが登場する。一方のディフェンスは両チームとも2(?)ユニットのローテーションだった。

 大産大附属ユニットには大阪学芸QB#10出原が参加した。高校大会でQBが負傷したためなのだろうが、RBへのピッチタイミング含め産大オフェンスに見事に溶け込んで先制TDを挙げた。
 豊中ユニットではQB#9多和からWR#87和田・WR#19福原へのパスが印象的。WRに残り何ヤードでFDという意識があるのだろおう、キャッチ後の最後の一伸びがあった。そして、K#48大黒(関西大倉)のロングFG成功は見事だった。

 大阪オフェンスと兵庫ディフェンスを比較すると、サイズ的には大産大ユニットは少しだけ抜けていたが豊中ユニットは大差がない。兵庫ディフェンスLB#60井上(宝塚東)等が活躍するのだ、全体的には大阪ペースで試合が進む。

 一方の兵庫オフェンスと大阪ディフェンスは、OLに比べてサイズの大きい選手が立ちふさがったためか余裕のある攻撃を展開できなかった。関西学院ユニットではQB#16のロールパスが尾崎の姿に重なった。





6月30日(土) 阪急西宮ST 18:30
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
関西学生0702229
関東学生00000
(現地観戦)
 


 関東選抜はQB#9佐藤(専修大)QB#17中村(日体大)QB#6並木(早稲田大)の3ユニット、関西選抜はQB#11仲田(甲南大)QB#16尾崎(関学)の2ユニット、ディフェンスは両チームとも2(?)ユニットのローテーションだった。

 試合は、関東側が第2QになってQB#6並木TE#25大矢(日大)のコンビネーションパスに活路を見い出した。そして、自陣10ヤードから80ヤードドライブする。しかし、最後はDL#73山中、DL#55西村、LB#99中島(すべて立命館)3人同時に襲いかかられてマイナスゲイン、FGもホールドできずに失敗に終わる。

 一方の関西側はドライブして何度か敵陣へ入りこむのだが、LB#28飛内のサック、RBのファンブルロスト、FG失敗などで、チャンスをモノに出来ない。結局得点を挙げたのは#1青木(京大)#89榊原(関学)へのミドルパス連続からの第2Q残り23秒#2三井のTDランだった。

 試合は第4Qになって大きく動いた。

 関西選抜は#80伊藤(神戸大)のビッグリターンでエンド前8ヤードからのFDというチャンスをつかむ。そして、QB#16尾崎ーTE#96加藤へのTDパスから2PAT成功・オンサイドキック成功からTD・#80伊藤パントリターンTDという怒濤の22点ゲットで試合を決めた。


 関東オフェンスで光ったのは#6並木だろう。TE#25大矢(日大)とのこの日だけのホットラインは圧巻だった。ディフェンスの隙間へ次々にヒットしたが、混成チームとは言え関西ディフェンスが全く対応できなかった。
 6月の等々力遠征でみた専修大学バックス陣QB#9佐藤RB/WR#22清水には少し期待していたのだが、残念ながらこの日は不発だった。このあたりは混成チームのマイナス面なのだろう。

 関東ディフェンスではLB#28飛内他の「突っ込み」が印象に残る。関西QB#11仲田・#16尾崎に大きなロスを強いて調子付かせなかったのがロースコアゲームで展開していった理由だろう。

 関西は、#80伊藤(神戸大)のビッグリターンで勝利をもぎ取った。昨シーズンは活躍するシーンが少なかったなかった伊藤だが、最終学年となった今年はきっと一暴れしてくれることだろう。秋の神戸大学の楽しみが一つ増えた。
 近畿大学#10東はLB#9甲斐(近畿大学)とILBを組んで登場した。この日は混成チームということもありLB#9甲斐のブリッツが見られなかったのが少し物足りない。


 ところで、「オールスター特別ルール」というのがあって、LBDBのブリッツ、K・Pへ過度のチャージのが禁止されている(正式なルールを文書で見たことがないので、「限度」は不明です。)試合を見た方なら、第4DパントやFGシーンで、ラインが通常の試合ほど真剣に当たっていないのに気付くだろう。

 この特別ルールの主旨は、単独チームでは大黒柱であって簡単には「替え」の効かないポジションであるQBとK・Pの保護が目的である。混成チームでは充分に練習する時間が無くてシステム的に未熟なところがあるので、ルール上でQB・K・Pを保護している。

 第4Q、関西TD後のPATで、ホルダーがボールをホールド出来なかった。普通の試合ならディフェンス側もホルダーめがけて突っ込んで来るのだが、特別ルールのためか、攻守とも積極的には当たっていなかった。
 一方でホルダーは普通の試合で覚えてしまった無意識の動きで2点を得るべくエンドゾーンへ飛び込むのだが、これは仕方の無いことだろう。
 関東側はこのプレー直後と、次のTD時に審判へ確認していた様子だが、納得できる結論に達したのだろうか?PATでキックをフェイクにした2ポイントが許されるなら、第4Dパントシーンでのパンターのスクランブルも許されるのだろうか???

 PATでキックを諦めた時点でボールデッド、パント時スナップを後逸してもPのスクランブル禁止などルール上の調整が必要かもしれない。





7月7日(土) 西宮ST 18:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
関学・スタンフォード7001724
京大・オレゴン州立037010
(現地観戦)
 


 関西学院大学と京都大学の平成ボウルは、94年以来7年ぶりとなった。

 今春の関西学院大学は3月大阪DMでのプリンストン大学との交流戦を皮切りに序盤から絶好調ぶりを披露、立命館大学もなかば圧倒して神戸ボウルでは社会人松下電工に挑戦した。
 一方の京都大学は立命館大学戦での惨敗、甲南大学戦での辛勝と良いところが無いままの時間経過だが、それでも試合毎に何かが成長しているのを見て取ることが出来た。平成ボウルを見なければ秋の京都大学は予想できないと考えた人も多かったのだはないだろうか。


 コイントスで選択権を得た京都大学は後半行使をコールする。この時点で正直なところ接戦になる予感がした。常識なら劣勢の京都大学が前半レシーブをコールすべきだろう。だが、本当に前半行使を選択していれば、京都大学の弱気がスタジアム全体に伝わっていたに違いない。「後半までもつれさせる」意思が伝わってきたコイントスシーンだった。

 関西学院大学はいつもと同じQB#16尾崎によるオフェンス。しかし、最初のプレーRB#2三井のドローが−2ヤード。WR#89榊原、#81山本へのパスは10ヤード近くゲインするのだが、ランは京都大学にほとんど完璧に止められた。

 京都大学QB#16今西によるオフェンスフォーメーションは、シングルバック・両TE・左2レシーバー。シングルバックからのRB#31畑の中央突破2回とIからのUB#31畑の中央突破は、ともにゲインなくのパントに終わったが、この日のテーマはパス?を思わせるスタートだった。

 関西学院大学第2シリーズに対して京都大学LBDBがアグレッシブな対応を見せた。#2三井のラン、クイックパスにLBDB一人一人がしっかりと止めに入った。一発ロングゲインは許さないというディフェンスの執念を感じた。

 それでも、5ヤードずつぐらいは前進するされてしまいWR#89榊原、WR#81#山本のパスなどでエンド前2ヤードからの第2D。
 QB#16尾崎中央突破フェイクに京都大学ディフェンスは見事に釣られた。QB右オープンラン。本来なら独走TDシーンだがこれを一人残ったDB#24高本が真正面から受け止めてノーゲイン。
 最終的には関西学院大学にTD7点を奪われたのだが、京都大学ディフェンス強しの印象を与えるに充分なシリーズだった。

 直後のキックオフに京都大学#4がリターン52ヤード、さらに、ナイスパントで関西学院大学は自陣11ヤードからの攻撃開始。
 QB#16尾崎はプレーアクションからのロールパスを投じようとしたが、京都大学DLの急襲が目に入ったか、ボールを握れずにファンブルロストとなる。京都大学はこのチャンスにFGで3点を返した。

 この後、関西学院大学はDLパスカットとサックでFD更新なしパントが2回、3回目はパスで敵陣まで侵攻も第4D2ヤードQBスニークのギャンブルが壁に遮られる。結局、前半を関西学院大学7−3京都大学という僅差で終了した。

 京都大学ディフェンスは思い描いていた通りの試合展開だったのではないだろうか。オフェンスがFD更新なしというのはシングルバックを多用したからか、オープンへのオプションを一度も用いなかったからか。QB#16今西のパスターゲットはWR#22青木とTE#86由良。関西学院大学QB#16と同じロールしてのパスは前半は不発だった。


 後半、京都大学レシーブで試合再開。キックオフリターンでフィールド中央まで到達、ここからのオフェンスで、この日始めてのRB#25関根へのオープンへのオプションピッチでFD更新すると、この勢いのまま#31畑の中央突破で逆転のTDを奪った。

 その後は、京都大学も関西学院大学もFD更新を重ねるのだが、最後はディフェンスのフンバリでロングドライブが完成しないまま時間が経過する。関西学院大学QB尾崎のパスは京都大学DLのプレッシャーでドロップバック/ロールパスがWRと合わない。一方で関西学院大学DL#90石田の1サックが京都大学ドライブシリーズを終わらせる。両チームともオフェンス手詰まりなのだが、次の手があったのは関西学院大学だった。

 第4Q、関西学院大学は早いタイミングパスに切り替えて、DBLBの隙間へのピンポイントミドルパスがWR#86東畠、#89榊原へ連続ヒット、これで再逆転のTDを奪ったのが残り5分57秒。関西学院大学14−10京都大学

 京都大学は自陣8ヤードからのFDにQBスクランブルで今西が負傷交替。ここでのパスを関西学院大学にインターセプトされてエンド前6ヤードを献上してしまう。
 京都大学ディフェンスはここで粘った。オレゴン州立大学の力も借りてDLを強化、FG3点に留めて10−17の7点差で残り2分49秒。

 京都大学オフェンスはパス3回がまったくゲインできずパント。そして、ディフェンスも関西学院大学#21への40ヤードロングパスからの追加&決勝TDを許してしまった。

 京都大学は残り37秒から、ラフィングザパサーと#1灰井への敵陣へ入ったが、そこで時間が尽きた。

********

 京都大学は第4Q10−17の7点リードされた場面からのオフェンスとその次のTDを奪われたディフェンスが少し雑だったように思えた。タイムアウトも2回(?私のメモによる)残っていたし、TDされなければ、まだ7点差、2ポイントPATで逆転の可能性もわずかだが残っていた。もっとも秋の試合だったら雑にはならなかったかもしれない。

 オフェンスはシングルバックからのロールパスを多用していたが、この日は安定したターゲットがWR#22青木一人だった。オプションが少なかったのは秋のために隠した??

 ディフェンス奮闘のロースコアゲームを展開したが、秋もディフェンス主導のチームになりそうだ。現時点で関西学院大学とは差がありそうだが、絶望的な差ではないと思う。京都大学のことだから11月第4週までには、形にするだろう。7年ぶりのリーグ戦最終節最終戦での関京戦、プレーオフを賭けた闘いになるか、それとも、優勝決定戦になるか。待ち遠しい。






7月8日(日) 西宮ST 13:30
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
大産大附属高校700714
立命館宇治高校067619
(現地観戦)
 


 大産大附属高校QB#10森本によるオフェンスは、ノーマルTのバリエーションで中央RBがTB位置へ下がった3バックによるランニングアタックを展開する。
 立命館宇治はQB#12池野によるランパスだが、関西大会決勝と同様に時間経過にあわせてパス比率を高めていった。

 試合は、第1Qに大阪産業大学附属高校が先行するも、立命館宇治高校がランにパスを織り混ぜ出した第2Q以降は、立命館宇治にモメンタムが移動したまま時間が経過、第4Qに大産大附属高校#20斎藤の50ヤードリターンから1TDを返すのが精一杯だった。

 前回の関西決勝と同じペースの試合展開になってしまったのだが、秋の再戦まで雌雄を決するのはお預けということで。

 前回と同じ様な試合展開の中で、たまたま追いかけて見つづけていたのが大産大附属#3。前回関西大会決勝ではCBだったが今回はS位置に配されて、パスカットやランナーへのタックルをいくつか決めていたのが印象的。





7月8日(日) 西宮ST 17:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
関西学生707721
西日本社会人7301424
(現地観戦)
 







9月1日(土) 長居球技場 17:30
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
高校選抜14260848
アシュランド高校00000
(現地観戦)
 


 ある選手を見たくて万博球技場から長居へ移動しての観戦である。府県大会は観戦できそうもないので、次にその人を見ることができるのはいつだろう??と考えると、この試合はどうしても外せなかった。


 高校選抜のリターンで試合開始。QB#12池野とRB#22佃の立命館宇治高校コンビによるピッチプレーで10ヤード、右TE#97山野へのプレーアクションパス23ヤードと好調に進んで敵陣35ヤードに到達するが、ここで止まった。アシュランド高校ディフェンスが慣れたのかRB#22佃の2回連続キャリーに2回連続のマイナスゲイン、高校選抜のメインプレーが止まった瞬間だった。

 一方のアシュランド高校オフェンスが高校選抜ディフェンスを圧倒した。自陣7ヤードからのアシュランド高校はファーストプレーからRB#45が右OGを抜けて中央15ヤード、RB#4カウンター20ヤード、パス25ヤードと、たったの3プレーで敵陣30ヤード到達だった。
 ここから高校選抜DL#68岡前のタックルやTDパスをDB#33中西が競い合うなどえ、どうにかピンチをしのぐ。

 高校選抜の攻め手は封じられ、ディフェンスは青色吐息でどんな結果になるのかと思ったのだが、しかし、アシュランド高校攻守の活躍シーンはここまで。以降、アシュランド高校はパントボールをキャッチできずのファンブルロストが3回、さらに高校選抜オフェンスはロングゲイン連発というなんとも不思議な試合だった。
 なお、選手交替を完全に把握できるほどには観戦に慣れていないので、大きな交替があったかもしれませんが、そこは、すいません。

 高校選抜はその後QB#12池野からピッチを受けたRB#22佃の75ヤードTDラン。アシュランド高校のパントミスを#2塚田がそのままTDというように、荒技でのTDが続くいた。さらに、UB#5山形の中央突破が最低でも5ヤードゲインという状態で、高校選抜優位のまま時間が経過した。なかでもIフォーメーショからのピッチプレーではUB#5山形の好ブロックでTB#22佃にが完全にフリーになる。そのままオープンを走りぬけてのロングランTDが3回。このオープンランは芸術品だった。


 後半の高校選抜は若干のメンバー交替があり、QB#10出原、QB#13那須によるパス主体のオフェンスに様変わりした。もっとも、両君とも若干浮き目のボールはWR#27多田羅、#11徳久へなかなかヒットしないまま時間が経過していった。(このあたりは意識があやふやで、メモがありません。すいません。)







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