関西学生 Div.1−2入れ替え戦



関西学生1   関西学生2b   関西学生2b  



 





12月10日(日) 大阪市長居球技場 11:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
大阪産業大学7001320
大阪大学00303
(現地観戦)
 


 長居球技場に到着したのは、第1Q残り9分20秒、大阪産業大学が敵陣25ヤードからのFDの攻撃シーンだった。このオフェンスシリーズが、いつから始まったのか不明なのだが、後半試合再開のレシーブが大阪大学だったことなどから、大阪産業大学がレシーブからドライブしていったのだろう。という仮定のもとに観戦記を始める。

 この試合で大阪大学に回ってきたオフェンス回数は、前半2回、後半は4回中1回は試合終了間際の残り数10秒、また、相手陣20ヤードに入ったのは1回だけ(FG成功)という結果だった。
 一方の大阪産業大学も当然ながら、ほぼ同等回数なのだが、自陣10〜20ヤード付近から敵陣10ヤード付近まで到達するロングドライブを4回も成功させる。そしてTD1回FG成功1回失敗1回、ギャンブル失敗1回という結果となる。

 大阪産業大学の第1シリーズ、ホルダー敵陣25ヤードからのFGトが成功するも大阪大学のラフィングザキッカーFD更新を選択してTDへと結びつけた。

 獲得ヤード、使用時間とも大阪産業大学が上回っていたのは前半を終わった段階で、メモをとらずに観戦していても、わかっただろう。得点差がたったの7点だったので突然変わるという可能性もあったが、攻守ともに大阪産業大学優位の前半戦だった。

 第3Qの大阪大学オフェンスは自陣42ヤードから。前半と同様QB#14中口によるラン主体のオフェンスを#32木村、#3北崎で組み立てるが、ゲインできずに第4D残り1ヤードでパントフォーメーション。
 しかし、ダイレクトスナップを受けた#36(?)が右ライン際を突破して24ヤードラン。
 大阪産業大学ディフェンスが立ち直らないうちに#江坂2の中央突破11ヤードで敵陣15ヤードに達したが、ゲインはここまででFGによる3点に終わる。

 大阪大学は次のシリーズでも自陣42ヤード付近での第4D残り2ヤードで、今度はダイレクトスナップを受けた#36(?)の左ランから右#2(?)への横パスが成功して敵陣33ヤードまで入るも、そこまでだった。

この大阪大学のオフェンスがパントで終了したのが第4Q残り11分2秒。ここから大阪産業大学が自陣20ヤードからゲインと反則罰退計25ヤードで消費した時間が6分55秒、残り時間4分7秒に10点差とするTDを決めた。

 大阪大学はパントフォーメーションからの2回のトリックプレーは見事だったが、それがそのままTDランにならなかったのがDiv1のディフェンスであり、また、このトリックプレーによるロングゲインがモメンタムをひっくり返すまでに至らなかったのは、攻守両面での手詰まりによる。

 後半最後のタイムアウトを、大阪産業大学オフェンスのロンリ−センターで行使してしまうのは研究不足としか言えない。と思うのだが、それは、Div1のほぼ全試合を観戦してしまっている私の視点から言えることなのだろうか。Div2リーグ戦を闘いながらDiv1もスカウティングすべきというのは酷なことを言っているのかも知れない。しかし、3年連続で同じ相手に同じ試合内容で敗戦してしまったのも事実である。



12月10日(日) 大阪市長居球技場 14:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
近畿大学073717
関西大学1400014
(現地観戦)
 


 近畿大学が前半レシーブを選択したが、QB#13安倍によるオフェンスはRB#99杉田中央2ヤードRB#20土手下左オープンカット4ヤードだが、ピッチマンへのLB#47大林のタックルによってパントとなる。

 関西大学自陣21ヤードからQB#12月野のオフェンスはRB#4西谷、#29真継ランによるOG付近中央突破主体の組み立て。これが5ヤード以上確実にゲインして4回のFD更新で敵陣31ヤード。ここでのUB中央突破はファンブルロスト。

 続く近畿大学は、自陣32ヤードからTEパスとRB#99杉田のランで2回FD更新しフィールド中央まで持ってくるが、QBからのピッチをファンブル、それをすくいあげた関西大学LB#41吉田がそのまま約55ヤードを走りきって先制した。
 さらに、直後の近畿大学のパスをLB#58西口がインターセプトして攻撃権を奪うと、RB#29真継のラン、WR#5堤へのパス、最後は#4西谷がLBにタックルされながらもエンドゾーンへ飛び込んで、第1Q残り12秒で14点差をつける。


 近畿大学ディフェンスがずるずると押し込まれるシーンは、シーズン中に何度もあった。同志社大学戦、甲南大学戦の再来??ならば、大量点差で関西大学勝利も充分に考えられた。一方でリーグ戦最後の2試合の近畿大学は攻守とも見違えるぐらいに元気になって最後まで集中力が切れるところが無かった。
 この試合、どちらの「近畿大学」で試合をするかによって結果は大きく変わる。そんなことを考えながらの観戦だった。そして、試合開始とともにディフェンスがずるずると後退し、さらに、オフェンスのミスで失点という近畿大学にとっては敗戦パターンで第1Qが終了した。


 しかし、第2Qになって様子が変わる。近畿大学オフェンスがゲイン出来ないのは同じだが、関西大学オフェンスも進まなくなった。第2Qになると関西大学は左右へのショート〜ミドルレンジのパスを多投した。レシーバーとのタイミングが合わずのパス失敗が重なり、攻撃権を手放す。

 第2Qに入ってから両校あわせて6回のパントの蹴りあいとなった。そして、続く近畿大学オフェンスもまたもや第4Dかというところで、関西大学にパスインターフェアの反則。敵陣40ヤードに到達も苦しいオフェンス状況は変わらないがWR#7向井へのピンポイントが成功してエンド前3ヤードに到達。最後はRB#99杉田が飛び込んで1TDを返した。


 関西大学のレシーブで再開した第3Q、自陣32ヤードから、再び中央突破ランなどで2回FD更新とテンポ良く進みかけたが、近畿大学ディフェンスの2連続堅守でパントとなった。

 そしてここから第3Q全部を使った近畿大学自陣20ヤードからのオフェンスが始まる。最初に進んだのはWR#7向井,TE#4小村へのインへのパス。これでフィールド中央に到達すると、RB#99杉田の中央ランも絡めて小刻みなFDを重ねてエンド前4ヤードに到達した。
 同点にするチャンスだったのだが、ここはFGに終わる。タイムアウト行使しなかったのが結果として最後に効いて来るのだが、いろいろと難しい選択の4個のプレーだった。10−14。

 そして4点差のまま第4Qもパントの蹴りあいとなった。残り3分を切ったところで関西大学パント。スナップが高くボールを後逸する。ボールに追いついたのは自陣30ヤード付近だっただろうか、点差等々を考えればキックを諦めてスクランブルなんて許されない状況だった。そして、P#10古澤は冷静にしっかりとキックした。転がっていったところは近畿大学陣24ヤード、ナイスキックだった。

 残り2分21秒。

 近畿大学は再びWR#7向井、#88松永へのクイックパスを突破口にしてゲインを重ねる。

 50ヤード、第4D残り10ヤード。残り1分1秒。ターゲット#7向井への30ヤードロングパスに関西大学インターフェア−。

 残り57秒。敵陣35ヤード。WR#7向井、20ヤードパス○
 残り50秒。敵陣15ヤード。反則と、右パス×左パス#7×右パス#7×
 残り33秒。第4D。右エンドゾーン内ギリギリにWR#88松永へのTDパス○

 残り19秒。関西大学自陣39ヤード。QB#12月野からの40ヤードパスはDBに走路を遮られて失敗に終わった。