関西学生アメリカンフットボール Div.1 第6節



11月11日(土) 阪急西宮ST 13:00
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
神戸大学





同志社大学





 


 前節でともに今シーズン初白星をゲットした。さらに、QB君川、RB朴木など負傷者が続々と復活してきたのも明るい話題である。

 さて、この試合はどんな内容になるのだろうか。

 同志社大学QB前川・君川からの#34小川他のスピードランとWR#81布施ほかへのクイック・ミドルパス。神戸大学はQB#12林のオプション、RB#33大月の中央突破、RB#40朴木のスピードラン。対するディフェンスも神戸大学は看板の鉄壁LB佐々木・鬼塚・網本のプレス・・・・両チームともにウリのポイントは、ある。

 ただ、同志社大学ディフェンスが神戸大学QBフェイク動作に悩まされるようだと思わぬ差が付いてしまうかもしれない。

 どちらにしろ4TD以上のボールの派手に動く見ていて面白い試合になるだろう。




11月11日(土) 阪急西宮ST 16:00
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
立命館大学





甲南大学





 


 前節で初黒星を喫した両校だが、ここでの敗戦は優勝への可能性を完全に消し去ってしまうことになる。1敗をキープするならプレーオフへの参加権が残る。

 立命館大学は京都大学の敗戦から2週間でどこまで意識が戻っているか。次節最終戦関西学院大学戦とのハザマで闘いにくいかもしれないが、今年の甲南大学を甘く見ると大変なことになる。

 もっとも、春の対戦では甲南大学圧倒的な勝利だったのだが。普通に考えれば攻守とも立命館大学が一歩リードしているのは誰が見ても明らかである。それでもひっくり返ってしまったのが前節京都大学戦である。
 ここ数年、見られることだが、戦前予想で圧倒的優位な試合にもかかわらず、追い詰められると全ての面で機能ストップしてしまう。


 甲南大学は、前節関西学院大学パスディフェンスの欠点を突くべくショットガンオフェンスを採用して関西学院大学攻守をあわてさせた。しかし、ショットガンの威力はあったものの、ディフェンスが関西学院大学スピードランに対抗できずに残念ながら敗退してしまった。

 さて甲南大学オフェンスは立命館大学ディフェンスに向けてここの試合に何を準備してくるのだろうか。立命館大学ディフェンス攻略の定番と言えば、LBDBのスピードを逆手に獲ったクロスのランプレー、初戦からしばしば見せているフレックスボーンでの左右への揺さぶりをかけてくるに違いない。
 #87松下のスピードは、京都大学HBよりも一段上なだけに、決まればTDもありえる。これにTERBへのクイックパス。

 もう一つは甲南大学ディフェンスが立命館大学オフェンスにどこまで対等に闘えるか。DL#98#92が控えるも一線を抜かれるとロングゲインになってしまうのは前節に限ったことではない。立命館大学QB#18宮崎のフェイク動作にディフェンスが引っ張られると、少々、つらい。

 甲南大学の先制が必須、最悪でも僅差で後半を迎えること。つまらないミスをしないこと。あたりまえのことができるか。立命館大学攻守をパニックに陥れることができれば、あと少しなのだが。




11月12日(日) 阪急西宮ST 13:00
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
近畿大学





大阪産業大学





 


 ともに5連敗中と暗闇から脱出できない両チームである。ここはどちらかが白星ゲットになるのだが、甲南大学戦以降、まとまりが出てきて徐々に昇り調子になってきた大阪産業大学が一歩リードか。
 QB#5藺牟田、#3天野のランにDL#78中林の壁と、今年のチームになってきたのがよくわかる。景気付けの1勝をして最終節に弾みをつけた大阪産業大学を見たい。

 同じことは近畿大学にも言える。きっかけがあれば復活も充分可能性はある。「今年の近畿大学」を待ってます。




11月12日(日) 阪急西宮ST 16:00
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
関西学院大学





京都大学





 


 前節京都大学は下馬評を覆しての立命館大学戦勝利となった。勝利の立役者としてディフェンスを挙げることができるが、オフェンスキッキング含めチーム一丸の勝利といった方がふさわしい。

 一方の関西学院大学前節は、甲南大学ショットガンオフェンスに慌てるシーンもあったが、結局はRBのスピード1点だけで、どうにか勝利した。

 また、今春の両校の対決は両チーム合わせてターンオーバー14回と、まさに春の珍事という試合だった。得点上は関西学院大学勝利だったが、それでも内容では京都大学攻守が上回っていた印象を受けている。ターンオーバーの連続で固まっていった関西学院大学に対し、次へ意識が向かっていたのが京都大学だった。


 京都大学は、今春からIフォーメーションを採用してオーソドックスなプレーに終始し、UB#40山田の中央突破など。この取り組みが逆にオフェンスのプレー幅を広げたかのように自在にプレーを選んでいる。パスはTEへのクイックパスが主だがどちらかと言えばラン主体。
 しかし、関西学院大学パスディフェンスに難ありなので、この試合はパス比率が高くなるか?WR#22青木へのロングパスシーンもあるかもしれない。


 関西学院大学オフェンスは、なんだかんだ言っても1試合平均得点52点(5試合結果)は東西学生1位である。RBのオープンランは、スピードとタックルポイントを外すテクニックとで、小手先のタックルでは絶対に止まらない。さらにOLの押しによる中央突破パワーランと、TEWRへのクイック・ミドルパス、一応全ての手段は整っている。あとはテンポ良く&コンビネーション良く展開できるか、だけである。

 この試合の鍵を握るのは、やはり京都大学ディフェンスと関西学院大学オフェンスの対決である。DLLBがどこまでオフェンスを封じ込めるか。点差が広がると京都大学オフェンスには苦しい。一方で関西学院大学オフェンスもパニックからの脱出手段はスピードランだけと意外に手が少ない。ライン戦のスタミナ勝負になれば京都大学にやや分があるかも。


 この試合は、京都大学が一段階昇華したことによって、行方はまったくわからなくなってしまった。京都大学の4年ぶり9回目のリーグ優勝か。それとも関西学院大学2年連続44回目となるか。前節京立戦同様の緊迫した歴史に残る試合になりそうだ。




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