関東大学選手権 決勝



12月3日(日) さいたまスーパーアリーナ 14:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
法政大学814232065
日本体育大学0107623
(現地観戦)
 


 日本体育レシーブで試合開始。QB#17中村からWR#21井本へのミドルパスが見事フリーで決まるも、このシリーズは第3Dであと少し足らずのパント。

 法政大学QB#4井川率いるオフェンスは自陣14ヤードから。そして、最初のプレーはシングルバックからTE#88城村へのクイックパス。今年の法政大学はパスもある、というのは聞いていたが、実際にパスプレーを見るとやはり新鮮に映った。

 フレックスボーンでUB#36白木ゲインの次は、両TEにRB横並び3人と完全左右対称のTフォーメーション。この日1回だけだったが右HBの#29薄衣の左オープンランで17ヤード。そして最後は、右WR#9山岸へのリバース左オープンランがライン際をすり抜けてTDとなった。

 ここでのPATが決め打ちの2ポイント。左右に大きく分かれたロンリ−センターからの2ポイントが成功速攻の先制点となる。


 しかし、続く日本体育大学自陣27ヤードからも、RB#30千葉#34伊是名のラン、WR#80藤縄へのクイックパスで簡単に前進する。さらに、法政大学フェイスマスクとラフィングザパサーで合計30ヤードのゲイン。エンドゾーン前18ヤードに到達するのはそんなに難しいことではなかった。ここは、最後はFG失敗。

 次の自陣14ヤードからのシリーズもランパスで簡単にゲインする。法政大学はLBブリッツもなくWRもフリーになりやすい。

 ただ、日本体育大学がなかなか得点に結び付けられないのは、時々のQBドロップバックからのDL#94園田,#57野村のサック後退による。再び敵陣へ入りながら第4Dギャンブル失敗となった。


 直後、法政大学RB#29薄衣へのオプションピッチ左オープンが完全フリーで独走65ヤードTDラン。その次はオプションQBキープの30ヤード、TE#80日田へのクロスパス15ヤードとドライブして前半3個目のTDとなった。

 これに対して日本体育大学第4シリーズはフィールド中央からドライブしての3度目の敵陣侵攻はFGで3点ゲット、さらに第2Q終了間際には、パスドライブの末にやっとのTDとなる。


 この試合、点の取り合いと言えば聞こえはいいが、本当のところはちょっと違う。

 両チームとも待ちのディフェンスなので、当たれば止めることができるが、外れると大きくゲインされる。オフェンスバリエーションを揃えるよりも、攻撃的かつシステマチックにコンテインするディフェンスチームを作るほうが早いかもしれない。

 ただし、法政大学第1シリーズで見せたTフォーメーションと2ポイントPATのために行った「準備」と、ランパス均等のオフェンスは、昨年とは違った甲子園ボウルになる可能性を示唆している。




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