前回は少し脇道へそれてしまったので軌道修正しましょう。アメリカンフッ トボールの醍醐味「2ミニッツオフェンス」の続きです。 一般に、第2Qと第4Qの残り2分ぐらいの攻防を2(ツー)ミニッツオフ ェンスと言います。もっとも、正確な残り時間「2分00秒」からを言うので はなく、「そろそろ最終結末が近づいてきた時間帯」という意味合いです。 この時間帯になると、負けているチームは焦ってくるし、勝っているチーム は勝利を意識し始めます。そして特定のチームを応援している人は、「時間が ない。なんとかしろ!!」とか、「よしよし。このまましっかり逃げ込めよ」 の心境です。なぜなら、2分もあれば充分得点できるので土壇場の大逆転があ りうるからです。それだけ重要な時間帯なのです。 ところで、「2分」は長いようで短く、あっという間に過ぎてしまう時間で す。だから、「2分あれば充分得点出来る」といっても、ある程度の作戦は必 要です。 パスかランの選択は、残り距離や残り時間との兼ね合いで決まります。また 時計を止めるプレーも必要になります。こうしてベストプレーを選択すること で、「2分」が滅茶苦茶長い時間にもなります。まぁ、作戦の細かいことは選 手・コーチに任せるとして、見る側の準備をしておきましょう。 準備は、ルールを知ることですが、次のものだけで充分です。 ●逆点するのにTD(6点)が必要か、FG(3点)でいいか。 ●TD後のPATはキック(1点)か、ランパス(2点)が必要か。 ●時計が止まるとき、動くときはいつか。 そして、残りタイムアウト回数、残り時間、エンドゾーンまでの距離を確認 しておきましょう。 もしあなたが、僅差で負けているオフェンスチームを応援しているのなら、 時計を止めるプレーの連続で前進することを期待しましょう。 サイドライン際10ヤードぐらいへ素早いパス。レシーバーはボールキャッ チ後、サイドラインの外へ。ここで時計が止まります。概ね10秒以下で10 ヤードゲインします。これを3回連続成功させれば、この勢いでTD、大逆転 なんてこともあるかもしれません。 もしあなたが、僅差で勝っているディフェンスチームを応援しているのなら 時計が止まらないプレーを期待しましょう。 さて、幸運にしてTD大逆転した場合/不幸にして大逆転された場合でも、 残り時間によっては、安心できません。/落胆する必要はありません。30秒 も残っていれば、十分再逆転のチャンスはあります。もちろん、選手コーチの 作戦ミスは許されませんが。 言い忘れていました。歓声と悲鳴の交差する2ミニッツを迎えるにあたって ほかにも準備しなければならないことがあります。 ●トイレはハーフタイムに済ませておくこと。 ●ケイタイ・PHSの電源を切ること。 これでOKです。 |