歯を磨き始めて顔を洗い終わるまで。○○電鉄各駅停車の駅間。紅茶のティ ーバッグにお湯を注いでからヒコヒコするまで。息を止めていられる時間。こ れらは「2分と言えば」と知り合いに質問したときの回答でした。 私が「2分」で思い出すのは、ある「UFO」研究家の話です。「UFO」 と言っても空を飛ぶ「UFO」ではなく、食べる「UFO」のことで、「美味 しいUFOを食べるためには・・・・・」という内容です。美味しい美味しく ないは個人の好みの問題なのですが、少なくとも私は「そうだ、そうだ」と思 ったので紹介しましょう。 おいしいUFOの食べ方、それは2分でお湯を捨てることがポイントです。 メーカ推奨「UFOの召し上がりかた」では、「お湯を入れてから3分待ち そこから湯切り口の爪を開けて湯を捨てる」とあります。しかし、お湯が熱い ので慎重になり、また、湯切り口が小さいので、実際にお湯を流し始めてから 全部出し終わるまでにかなりの時間がかかります。私が測定したところ、容器 を持ち上げるところから出し終わるまでに約30秒かかりました。 蓋を開けると、次はソースと青のりをかけるのですが、ソースの袋と悪戦苦 闘している間にも時間は過ぎます。そして麺は容赦なく蒸れていきます。 つまり、お湯を切り始めてからソースと青のりをかけ終わるまでに約1分か かることになります。こうなると、食べる頃には、麺に腰がないというか、芯 がないというか。要するに全く歯ごたえ感が消えてしまっています。こんなフ ニャフニャ麺を食べても「食べた!!満足!!」感が得られません。 だから、お湯を捨てるまでの時間を2分に短縮してしまうのです。そうすれ ば、悪戦苦闘分を含めても、ちょうど良い頃合いの時にお召し上がりになるこ とができます。 ついでに、ソースの話もしておきましょう。実質的なUFOの命はあの「ソ ース」(甘いとか辛いとか単純な言葉では言い表せない、あれ)にあると思う のですが、冬は油分が固まりかけていて全部を麺にかけることができません。 袋の中に残ったソースに未練が残るところです。 そこで、お湯を入れて蓋をしているときにソースを蓋の上に置きましょう。 熱でサラサラになります。ただし、袋も熱で柔らかくなるので、袋の切れ目を 切るのが難しくなります。そこで、ハサミは必需品です。準備しておきましょ う。 さて、「3分を2分に短縮」は厳密には生麺タイプにも当てはまります。カ ップに入った生麺や、お湯の中で麺を湯がくタイプのラーメンも、湯で戻した あとに一度放置される時間があります。ここを手際よく処理しないと、麺は蒸 れていきます。のびた麺ほどまずいものはありません。「食べ物のうらみは・ ・」に相当するほどのご立腹と後悔の嵐です。 3分でもダメで、もちろん1分でなど論外です。ジャスト2分を使って手際 よく処理することが大切です。これが2(ツー)ミニッツオフェンスです。 |