「人形」
* 夜、わたしがベッドにはいってねたら人形が目を光らせてわたしを見つめた。わたしはこわくなりふとんにはいった。人形はわたしのすぐ目の前にいた。
ベッドから出たら人形はすがたをけした。変だと思いながらまたねたら、また出てきた。 今度は全部の人形が目を光らせていた。(H8年 小3 ゆでたまごさん)
* わたしが家にかえったらだれもいません。『るすばん、つまらないな』と思っていたらだれかの声がしました。
「るすばん、つまらないでしょう。いっしょにあそぼう。」
・・・わたしはこわいので
「だれ?」
とききました。
「わたし、フランス人形よ」
・・・・・・わたしは人形をつかまえてケースの中へ入れてテープでとめました。でもフランス人形はまだ外にでたがっていて
「だして、おねがい、だしてちょうだい」
といっていたけれど、わたしは
「ぜったいだしてあげない」
といって今度はひもをきってケースをあけられないようにしてしまったので人形は外へ出るのをやめました。(H8年 小3 M・Sさん)
* 5さいくらいの女の子がごみすてばでかわいい人形をみつけました。それでその子のおへやにもってきました。・・・・ねているとき人形が動いたのです。・・・とつぜんその子にとびかかってきました。
そこに花子さんがあらわれて
「ゆうれいよ、やみの世界へもどりなさい。」
そして花子さんは
「あの人形はね、ずっと前に死んだ女の子の人形だったのよ。たぶん人形にたましいがのりうつったのかもしれないわ。」
女の子はびっくりして目がまわってしまいました。(H8年 小3 S・Tさん)
この課題は『児童の言語生態研究会』会誌15号掲載論文「あの世からこの世へ 人形作文に見る子どものイマジネーション」を参考にしました。