三鷹の森 ジブリ美術館
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2001年の10月にオープンした「三鷹の森 ジブリ美術館」ずっと行きたいと思っていたのですが、数ヶ月前から日時を指定しての予約という制度なので日々の体調変動が激しく場合によってはほとんど歩けなくなる状態が続く私にとっては、なかなか踏み切れませんでした。それが昨年、最近は平日ならば割と直前まで予約が一杯にならないというのを耳にしてチャンスを狙っていました。
そして先日、様々な偶然が重なって「今がその時」という気がして突如思い立ってローソンに行き思い切ってチケットを購入したのです。午前10時入場のを買おうと思っていたのですが、画面を開いてから何となく2時のに変えました。
ところが予約した翌日からまた右足がひどくうずきだしました。これが本格的に悪化すると場合によっては一ヶ月以上足をひきずって部屋の間を移動するのも激しい痛みをこらえながらとなります。ましてや美術館を歩き回るなどできません。次の日、はっきりとした痛みになってきました。しかも両足とも。
当日、足は痛いもののひきずるほどではなかったので何とかでかけることができました。電車の中ではローソンで購入した美術館のガイドブックを読んですごしました。三鷹の駅には昼頃つきました。駅前が工事中でどこがバス停なのかとキョロキョロするとガイドブックに載っていたバスが停まっていたのがみえました。

2時にはいくらなんでも早すぎるのでどこかで昼食をと思っていた時に突然起こってきたのが頭痛です。バス停でジブリ美術館経由の循環バス往復乗車券を買う頃にはかなりズキズキとした偏頭痛になっていました。
頭痛をこらえて待っていた時にやってきたバスは明星学園ルートの「赤とんぼ」と呼ばれているタイプのバスでした。係員に誘導されるまま乗ったのですが、発車直前に駅前広場にジブリ仕様のバスが走ってくるのがみえました。ここで私が幼児ならば「あっちのバスがいい!!!」と駄々をこねるところですが、そこは43の大人ですから無念な思いは一杯ながらも顔には出さないでいました。
数分で美術館にはつきました。屋上にラピュタのロボット兵が立っていて、その前から螺旋階段の途中まで行列ができているのがみえました。

私はまだ入れないのでとりあえず「ニセ受付」を探しました。大トトロがデーンと居座っている受付です。
飾りとして外国産の大きな松ぼっくりも置いてありました。日本の松ぼっくりとはわけが違います。学生時代に授業でみせてもらいながら教わった事があるのですが、パイナップルの語源になっているのがこれです。パイナップルは英語のつづりで書くと「pineapple」つまり「pine(松)」と「apple(リンゴ)」の複合語なのです。日本のちっちゃな松ぼっくりを見てもそのイメージは浮かびませんが、この巨大な松ぼっくりならば、「この形をしたリンゴ」というイメージは納得のシロモノです。

私が学生時代に見せられたのはさらに大きかったです
この場所親子連れやカップルが周囲にたくさんいて写真を撮っていました。(ここはチケットなしだし写真もOKの場所です)私も実はデジカメと卓上用のミニ三脚を持参していました。ただいろんな人がいる時にはさすがにちょっと恥ずかしかったのでいなくなるのを待ちました。割とすぐに誰もいなくなるひとときがあったのでさっそく撮ったのですが、カメラの位置が低いために空などがガラスに反射してトトロがはっきりと写りませんでした。

地上からロボット兵を撮ったりベンチに座って足下まで平気で寄ってくるハトをながめたりしながら待ちました。(体調が良ければ本当は井の頭公園を散歩しようと思っていたのです。小さい頃に何度か来たことがあるので)

やっと2時、ここで楽しみにしていたのがチケットと交換でもらえるフィルム付きの入場券でした。上映で使われていたジブリ作品の映画フィルムの一部がはさんであるのです。どの映画のどのシーンかはお楽しみ、というふれこみでした。みんな受け取った後、光に透かして見ています。さて私のは何だろう・・・期待に胸をふくらませて透かしてみた私の目にとびこんできたのは・・・一匹の魚でした。「ハ???こんなのジブリキャラにいたっけ???」よくみるとそれは「ニモ」でした。

ファインディング・ニモなどを制作したピクサー3Dアニメーション制作会社「ピクサーアニメーションスタジオ」の企画展示中のためだったのですが、あまり海外の3Dキャラが好みではない私にとっては正直いってかなりガッカリでした。同様のことは美術館内部にある土星座という映画館にも言えました。これは事前にホームページで知っていましたが、現在はジブリが美術館用に制作した短編アニメではなく、ピクサー社が制作した短編アニメの上映なのです。
気をとりなおして「うごきはじめの部屋」に入りました。アニメの原点になるものが展示されている部屋です。ジブリハウスの小窓をあけるとブタスタイルの宮崎監督が中央にいる宴会ミニチュアがありました。ぜひタヌキも一匹まぎれこませたい世界です。
土星座は短編の3本だてで約10分。3つ目の鳥のお話しは私好みのオチでそれなりに楽しめました。まるみえになっている映写機は学生時代に8ミリ映画にこっていたので興味深いものがありました。この映画館で特筆すべきは上映を待つスペースの壁です。下の方をみるとあちこちに化石が埋め込まれています。いろいろ探すと面白いですよ。
館内の螺旋階段は狭いし頭痛のひどい私には身をかがめて昇る元気もなかったので普通の階段を利用しました。常設展示の「映画の生まれる場所」イメージボードから始まって背景画やセルなどがびっしりと壁にはられています。ここは大変に混雑していてゆったりとみている雰囲気ではありませんでしたが何とかみていきました。
ジブリ関連図書で原画などの本も持っているのでなじみの絵がたくさんはってありましたが、実際に紙に描かれたものは全くの別物というような美しさで「そうだ!自分は今、美術館にいたんだ」というのを思い出させてくれました。
体感ということからいうと、貼ってあるメモ書きへの感覚が自分にとっては大事なことを再確認させてくれました。それを特に感じたのが「トトロの構造」というものです。ロマンアルバム「となりのトトロ」の95ページにも紹介されているものなのですが、これがまるで初めてみたような新鮮な感覚で、クスクスと笑いたくなるくらいやたらとおかしさがこみあげてきました。
これって何なのでしょうね。印刷されたものも伝えている絵や文字は同じなのに、なんかそうした視覚神経がキャッチする以外の何かがあるのでしょうね。宮崎監督のオーラがのりうつっているのでしょうか・・・。
ロケハンで撮った写真がはられているアルバムもあったのですが、日本家屋の写真などはちゃんとした家ばかりではなく今はもう誰も住んでいないような廃屋や半壊したような家の写真もたくさん撮ってありました。なんか壊されかけている時の分校を思い出しました。以前ドラヤキアイスさんが自宅の古い台所が改築で壊されるのをみて台所の神様を感じといっていたのですが、そんなことも思い出しながらページをめくりました。
仕事場を再現した展示では周囲にあらゆるジャンルの本やイマジネーション発動のスイッチになりそうな小物がたくさんならべてありました。これを神秘的にするとハウルのまじないグッズだらけの部屋みたいになるのでしょうね。
ピクサー展も一応入ってはみましたが、頭痛がひどい上に混雑の中をみていた疲れもあってほとんどまともにみないで通過したという感じです。
3階・・・屋上への通路の手前に小さい子ども達に大人気のネコバスコーナーがあります。遊んでいる我が子の姿をデジカメや携帯で撮ろうとするものならすぐにスタッフの人からストップがかかります。やはりレンズ越しに我が子をみるのではなく、ナマで夢中になっている姿をみてほしいということなのでしょう。
あとは、もし撮影自由だと子どもに「こっち向いて」と呼びかけたりポーズを撮らせたりで、我が子だけではなくてそこで夢中になって遊んでいる子ども達の世界を壊してしまう、ということなのだと思います。それでもスキあらば撮ろうとしていたお父さんやお母さんが大勢いましたが・・・。
ここで一人の男の子(4歳?3歳かな・・・)がお父さんにしきりに聞いていました。その中の一部です。
「どうしてこのネコバスの目は光らないの?」
「夜になってみんながいなくなると光って走り出すんだよ」
「そうしたらお父さんも乗れるの?」
「うん、みんな乗れるね」
いいお父さんですね。ダメですよ!「これは人形だよ」なんて言ったら!!
螺旋階段をあえぎながら昇りました。ただでさえ螺旋階段は平衡感覚がおかしくなるのに、暮れから原因不明の目眩に悩まされている私には結構しんどかったです。

下から見上げた時よりはすいていましたが、それでもたくさんの人がロボット兵の前で写真を撮っています。(ここも撮影OK)私も何枚も撮りました。撮り方によっていろいろな表情をみせてくれます。
