奥多摩湖 水と緑のふれあい館
H20,10,5
この日、一応東京へ出かける予定はたてていたものの、体調の浮き沈みが極端な日々で本当に出かけることができるかどうかは全く分かりませんでした。最も調子が悪ければ出かけないで家にいる。やや良ければ上野公園内の国立博物館で縄文土器を中心にみる、もう少し良かったら川崎岡本太郎美術館、予想外に良かったら最近知り合いの間で話題になっていた奥多摩湖の水と緑のふれあい館・・・そんなつもりでした。
まず前日から調子が悪くて寝付けずにいて、起床したのが7時近くという時点で奥多摩湖は候補から消していました。もし奥多摩湖なら5時台あたりの電車でと思っていたからです。それが8時近い電車になりました。
10時近くに上野到着。ホームにおりたら体が宙に浮いた感じでしかも全身だるさ一杯、意識もボーッとという雰囲気で歩くのがかなりシンドイ状態でした。国立博物館まで歩くのもちょっと面倒、まして岡本太郎美術館は結構駅から歩きます。「これではきつい!!!」という気分・・・その時、フト思ってしまったのが、確か奥多摩ではバス停のすぐ近くということ・・・電車・バスに乗っている時間は長くても歩く距離は最も短いのではないか・・・
で、中央線の特別快速高尾行きへ・・・立川で青梅線に乗り換えました。この間電車の中ではほとんど睡眠。青梅駅で奥多摩行きに乗り換えなのですが、ここで次の電車を30分近く待つことに・・・そこでレトロな雰囲気のホームの立ち食いそば屋さんで食事をとりました。

やがてやってきたのはちょっと雰囲気の違う電車。ほとんどは普通に中央線を走っている車両のハズなのですが特別仕様車がきました。

時間をかけてゆっくりと山をのぼって行きます。青梅駅から奥多摩駅までは約30分。

車窓より
やっと奥多摩駅に到着。常磐線で水戸からやってきた人間としてみると、東京都の東から西を横断した気分です。
どのバスが奥多摩湖に行くのか聞いて既に停車していたバスに乗ったのですが発車までは10分以上待ちました。

ここから奥多摩湖までは約20分、トンネルをいくつも越えてようやく到着です。

奥多摩湖バス停を降りてパチリ。(この写真と同じような場面をすぐあとの映像でみることに・・・・)
水と緑のふれあい館は本当にこのバス停の脇でした。「何分も歩かないで済んで助かった!!!」

すぐに入ろうとしたのですが、その前に一応帰りのバスの時間を調べました。

実はこの時点で1時15分ころでした。これはとてものんびりとしていられない!!!
ハイビジョン映像による奥多摩3Dシアターをみました。30分おきに上映です。画像そのものの長さは17分。一回の上映が終わると3Dメガネの整理などの準備があります。上映5分前になると館内にアナウンスされ、3分前になるとお客さんを中に入れます。このあたりは時間通りにきちんと行われていました。
実は3Dシアターなるものが初めてだったタヌキは物珍しさからもう一度見てしまいました。予想以上に綺麗な立体画像でした。人間もたしかにすぐ目の前にいるような感じです。
他の展示物もと思ったのですがバスの時間も気になります。2階のみやげ物コーナーでは何も買わないで景色だけパチリ。
となりのレストランで、食事をとりたかったのですがそんな時間を過ごしていたらどうなるか分かりません。とりあえず奥多摩から出土したという縄文土器数点をみて感動し外へ出ました。
外は割りと真面目な雨・・・バスが来るまでの数分間で奥多摩湖をパノラマ風に撮ってみました。(帰宅して合成したのがこれです)
くだりのためかバスは15分程度で奥多摩駅に。30分ほど待つとちょうどホリデーなんとかという新宿への直行が出るというのでそれまで待って帰宅したのでありました。

何か記念に買って帰ろうと思って奥多摩駅で買ったレトルトカレーです。(400円だったっけ?)鹿肉とワサビのミスマッチが結構いけると評判をとったものだとか・・・。2箱買ってきたのですが、まだ試食していません。
気まぐれで行っただけあってバタバタとした日程になってしまいましたが、私の外出にはこうした無計画なものが多いのでそれほど気にしていません。
なにせ退職した平成8年の秋には、半分向こうの世界に行く覚悟もあったせいか、「生きているうちに」と今回より無謀なことをやりました。その象徴的なのが伊勢や出雲大社の日帰り旅行です。しかもどちらの場合も行こうと思ったのはその日の夜中や明け方・・・。
出雲の時は東京へ出て羽田空港に着いてから「チケットありませんか?」なんてやってキャンセル待ちでゲットしたくらいです。どちらの場合も現地にはほとんどいられませんでした。(出雲に至っては帰りの飛行機の時間があったので現地にいたのは40分弱です)
それに比べれば今回の奥多摩湖はゆったりしていました。現地に1時間程度いましたから。
*今回奥多摩湖に行ったのは上原先生がずっとこだわっていた「水の変動」「お稚児さん」の二つについて心意伝承的な実感をしたかったからです。生命の指標(らいふいんできす)としてのパワーが強いことは、体調の悪い私を引き寄せたことから十分に実感できました。かなり疲れたものの、ここ何日も続いていて辛かった妙なフラツキは軽減されていたんです!
両者からパワーを頂けたのかな????
開館時間:午前9時30分から午後5時まで
休館日: 水曜日(水曜日が休日の場合は翌日)
年末年始(12月28日から1月4日)
入館料:無料
交通のご案内:JR青梅線「奥多摩」駅前から「奥多摩湖」「鴨沢西」「丹波」「小菅」「峰谷」「留浦」行のいずれかのバス(20分)、「奥多摩湖」バス停下車
お問い合わせ先
奥多摩 水と緑のふれあい館
住所 〒198-0223 東京都西多摩郡奥多摩町原5番地
電話 0428-86-2731
☆この時の話題を入れながら書いた学習会だより
積極的和合 -対立するものも受け入れる生き様- H20,10-2
このところ岡本太郎を追いかけているのも氏の主張する生き方が古来から日本人が大切にしてきた生き方と通じるように思うからなのですが、常識の枠に囚われすぎていると様々な誤解をされてしまう要素をたくさん含んでいます。
例えば岡本太郎の基本姿勢は「対極主義」と言われるのですが、安易な妥協や譲り合いを大変に嫌います。そこからは何も生まれない・・・時には激しく火花を散らしてでもぶつかり合い、そこから予想もしなかった新たな展開を生み出していく・・・こうした主張は「日本人は和を大切にしてきた」ということに反すると思われがちです。つまり「和」を獲得するためにお互いに自己主張するよりも譲り合い、あるいは目下は目上に対して口答えしない等々の姿勢が争いのない「和」の実現への道なのだと。
たしかにそうした側面が「和を保つ秘訣」であることは私も認めます。ただ、それは言ってみれば「消極的な和合」です。波風が立たない代わりに我慢の裏側で不平不満がたまったり、生甲斐の喪失にもなりかねない危険を常にはらんでいます。
しかし日本人古来の生き様を探っていくと、それとは別の言ってみれば「積極的な和合」というようなものが主体だったように思います。先日もある方が「日本は単一民族」と発言して問題になりましたが、近年のDNA研究でも日本人のルーツは複数の祖先の流れが融合したものであることが解明されてきています。生活スタイルでも縄文的な生き方に弥生的な生き方がぶつかりあったり、琉球系の流れや北海道系の流れがそこに複雑にからみあったりして古代日本人のベースが熟成されてきました。
そうしたベースの熟成にさらに拍車をかけたのが日本の風土です。例えば日本を代表する宗教学者の山折哲雄さんはキリスト教やイスラム教等々の聖地である地方を実際に旅した際に、予想以上に砂漠だらけの土地に衝撃を受けたそうです。とてもこの自分たちが生活している世界には頼るものがあるとは実感できない・・・「天上の世界にこそ神の国がある」というような絶対神信仰が生まれた背景に砂漠が大きな役割を果たしているというのが山折さんの実感だったそうです。
そんな旅のあと、日本に戻ってきたら四季折々の多様な自然に囲まれた日本は、まさに国土そのものが神の楽園のように感じられた・・・八百万の神々という万物に神が宿っているという発想が生まれた環境的な背景を実感できたそうです。
私も先日ささやかながらそんな実感を得ました。岡本太郎美術館へ行く予定だったのが、上野についてから急きょ予定を変更して奥多摩湖へと行ったのです。まさに東京都を東の端から西の端まで横断です。
電車からの眺めが水戸からしばらくは田んぼばかりだったのが、やがて都内付近ではビルなどのコンクリートだらけ。それが中央線で進むにつれて民家が増えてきて、青梅線以降はどんどん山を登っていって川も渓谷になっていく・・・小河内ダムという人工のものによるにせよ山々に囲まれた湖。
あいにく雨が降ってきたのですが、それが逆にまた「ああ、この雨が湖にたまって川になって海へ行くんだな」という実感になりました。この世とあの世を行き来したような気分の一日でした。
四季折々の繰り返しを好きな事だけに安住して回っている感覚は、ちょうど先の言葉で言えば「消極的和合」です。悪く言えば惰性で単調な毎日です。自分らしさとの出会いも遠のきます。
日々自分の感覚を全開にして日常的なささやかな事からでも何かをキャッチしながら意識の転換を起こしていくと、ちょうど螺旋階段を登っていくような生き方になっていきます。自分にとって嫌なことでも積極的に受け入れるほど「積極的和合」と呼ぶにふさわしい生き方になります。
それは時には辛く大変なことも起こりうるでしょうが、密度の濃い人生につながっていきます。