特集「前向きの姿勢」
「プラス思考」「何でもいい方に考える」・・・子供達の中には、それがとっても上手な子がいます。気分の持ち方(イメージの動き方=イメージ運動)がイキイキ・ワクワクの方に自然に動いていきます。
「人生そんない甘くない」という構えにしがみついている大人も、素直に見習いたいものですね!
留守番作文にはまさに「その子のイメージ運動のクセ」が表れます。
☆マイナス方向
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*(小3女子 Y・S) ある朝、わたしはお母さんとお父さんに「もう一人でるすばんできるでしょう。きょうはおそくなるの。こわい?」と聞かれました。わたしは
「もう3年生だもん。だいじょうぶにきまってるじゃない。」
と言ってしまった。
学校でもずっとしんぱいだった。その日は帰りがとてもこわかった。心の中でいろいろなことを思い込んでしまった。
『火事になったらどうしよう。 どろぼうが入ってきたらどうしよう。』
などといろいろうかんできた。
ドアをあけた。わたしは
「ただいま。」
と言った。でもだあれもいない。いきなりかみなりがなり、大雨がたくさんふって、わたしはつくえの下にもぐってしまった。
*(小3女子 R・I) 一人でるすばんしている時はこたつやふとんにはいり顔だけだしている。昼間はテレビがニュースばかりでつまらないのでつけないで頭の中で○○君とデートしてる場面をおもいうかべる。だが、すぐにこわいイメージにまけてしまい、おばけがデートのイメージをぶちこわしにしてしまう。こわいイメージにいじめられて私はすごーくくやしい。
なんだか横を見るだけでおばけがいそう。何か、ガタッという物音が聞こえると、外が気になる。気のせいだと思っても気になる。外を見に行ったらだれもいない。それでもこわくなり、ふとんを頭までかぶったが、まわりで何が起きているのか何もわからないから、目の下までふとんをさげていた。
するとトイレに行きたくなった。何かこわい。トイレの後ろがまどだからなんかうしろからおばけが「ワッ!」とおどかしそうな予感だからうしろをキョロキョロとみてる。そしておわると、へやまでかけていきふとんにまたもどる。
*(小3女子 M・Y) 帰るとお母さんがいない。あたりはシーンとしずまりかえり何の音もしない。私は、パンダの人形を持ってすわった。テレビをみようと思った。その時不安が心の中にやどってきた。
『もし、テレビがつかないで、こわいものが出て来たらどうしよう。もし、こわい番組がやっていて、このチャンネルだったらどうしよう。』
わたしはその思いをすててテレビをつけてみた。でもこわいのじゃなかった。ほっとした。
雪の日にるすばんをしたときは、少し気味悪かった。私はこう思った。
『雪男が出て来たらお湯をかけてやろう。雪女がでてきたら・・・そうだ!女のにがてな毛虫を投げつけて追い出そう!』
その時何かさくさくと雪の中を歩く音がした。
『もしかしたら、雪男か?雪女か?よし、やるぞ!』
と思って心の中があつくなった。でも、お母さんだった。うれしかった。
*(小4女子 M・S)* 明るい時なら、やりたいことやりまくっておかしを食べまくって、わあいいな 、ってなるけど、暗い時の一人のるすばん、もうこわくてちびっちゃいそうだよ。
一番にぎやかになるとなりのへやに、人形がいるんだ。思い出してしまった。口では言えないくらいとってもこわいことだ。もし一人で茶の間にいて、ドアがすーっと開いて人形がこっちに来たら、わー!思い浮かべただけでもとりはだがたってしまう。
階段の所を思い浮かべてもやだ。それでその日がもし雨がザーッとふってて、かみなりがなってたら・・・。トイレなんかもそうだ。前窓に手がうつったような気がして、こわくておしっこをとちゅうでやめてしまった事がある。
☆プラス方向
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*(小2女子 T・T) るすばんをしたら、かがみがおどってました。つぎに、じしんがあって、かがみがもっとおどっていました。
つぎに、にわからわんわんってこえがしました。
とをあけてみたらのらいぬがわんわんいってたからみるくをあげました。
・・・とてもるすばんがたのしかったです。
*(小4男子 K・T) るすばんの時、ぼくはライトをもっていざ、出発。べんじょに入り、ボットンべんじょのあなをのぞいてたんけんだ。あなの中にライトをてらしうんこを見る。うんこの形を調べたりしている。
しかし調べるには、道具がいる。せんたくばさみ、ライト、この二種類である。せんたくばさみは鼻にやり、ライトはうんこをてらす。
トイレットペーパーもボットンべんじょ中にある。うじ虫や変な形をした虫がうんこの上にぞろぞろのっかっている。そのうちぼくはうんこがしたくなった。しかし、ぼくはがまんしてかんさつをつづけた。
*一部、雑誌「児童の言語生態研究」15号の
『おふくろの世界ー「おうち」「におい」作文にみる時間と空間ー』
に資料として提供された作文を転載。
7月4日のこと。中2の学習会に行くと、すぐにエルモアさんに
「先生、さっき停電しませんでした?」
と聞かれました。丁度車で向かってくる途中だったので
「いや、わからなかった。」
と答えると
「さっきカミナリ鳴ってきたじゃないですか。・・・お風呂から上がって着替えてたら急に電気が消えたんですよ。」
「怖かったでしょ。」と聞くと
「ぜーんぜん。ぜんぜんこわくありませんよ。」
「本当?強がりで言ってるんじゃないの?」
「本当ですよ。それよりがっかりしちゃいましたよ。せっかく、ワー今日の学習会はみんなでロウソクを囲みながら出来る!って楽しみにしたのに、すぐ電気がついちゃうんですもん!」
後から来たメンバーもみながっかりしていました。きっと別世界のような時間を過ごせるという期待でワクワクしていたのでしょう。その後しばらく「カミナリ様のヘソ取り」の話題などで盛り上がりました。
もしもずっと停電だったらどんな授業になっていたのでしょうね?
こんな風に「イメージの世界」をワクワクする方向に広げられる子は「困難を乗り越える」ことも比較的たやすいのでしょう。
そんなプラス方向に行く子供について大人が
『生まれつきの楽天家だから』
と考えてしまうのか、
『もともと子供はそうしたイメージ運動を持っていたのに何らかの原因で働きが弱くなってしまった』
と考えるのかで教育の効果もだいぶ変わってしまうような気がします。