西城秀樹さんの思い出



2021,10,02 に放送された西城秀樹さんのデビュー50年の記念番組をきっかけに、きちんと振り返ってみようと思ってのコーナーです。

更新時の一言や、ツイッターからの転載も含みます。

文中では「ヒデキ」と呼ばせて頂きます。やっぱり一番しっくりとくるんで。


2023年5月16日
今日はヒデキの命日ですね。平成30年(2018)に63歳で他界されたわけですが・・・今年の夏に62歳になる私もだんだんその年齢に近づいています。

こまめに更新する予定でたちあげたこのコーナー、ほぼ1年ぶりの更新です。今後はもう少しピッチをあげないと・・・

今回の話題は愛の十字架の次に発表された8枚目のシングル「薔薇の鎖 1974, 2,25」と、そのB面の「子猫とネズミ」です。

薔薇の鎖 https://www.youtube.com/watch?v=tyf4541pG8I
     https://www.uta-net.com/movie/3707/
           

強烈なイントロとド派手なマイクスタンドアクションは、当時かなりの話題になりました。
学校では子ども達がほうきを使ってヒデキの真似をしたので、あちこちの学校でほうきが壊れてしまったとかいう話も・・・

私の場合は発表当時ちょうど6年生。いじめを受けているのがひどかった時期なのでさすがに学校のほうきは壊しませんでしたが、自分の家の中でヒデキの振り付けを一生懸命覚えてだいぶスラスラとできるようになった頃・・・調子にのって思い切りほうきを蹴り上げて蛍光灯をぶっこわしてしまい母にこっぴどく叱られてしまったことがあります。

同様な想いでのある方々、昭和世代にはけっこういらっしゃるのではないでしょうかね(笑)


「薔薇の鎖」で強く印象に残っているのが、ある歌番組で歌っている最中にマイクスタンドがポッキリと折れてしまったこと。でもヒデキは何事もなかったように、即興で折れたスタンドをうまく使ってカッコよく歌い続け、最後もビシッと決めていました。

幼い時からちょっとした失敗でも厳しかった母には叱られ、クラスではバカにされ・・・という状態でずっとすごしてきた私にとって、あのヒデキの姿は全く違った生き様をみせてくれたような気がしました。

ハプニングが起きてしまったらしまったで、それを生かしていつもとは違うかっこいい振付をみせる・・・それを即興でやってしまう・・・心の底からすごいな~と感じたものでした。


薔薇の鎖のレコードのB面にある「子猫とネズミ」を知ったきっかけは、大型ショッピングセンターのジュークボックスです。
何気なく収録曲のリストをみていたら、西城秀樹「薔薇の鎖」の次に 西城秀樹「子猫とネズミ」とあるのを発見してビックリ。
「えっ?そんな歌、ヒデキが歌ってたっけ????」
たまたまコインが財布の中にあったので、かけてみると全く聴いたことのない歌でした。

実はシングルレコードなど買った事もない当時の私は、レコードのB面に違う歌が入っていることなど全く知らなかったんですよね。

激しい恋でヒデキを知ってからの流れとは、全く違う曲調、そして何よりもこの「子猫とネズミ」というタイトルで、強く印象に残っている歌の一つです。


子猫とネズミ
https://www.youtube.com/watch?v=G_aJsWw_v84
https://j-lyric.net/artist/a0004a3/l046c7f.html





2022年6月1日 記  絶唱姿に強烈に惹かれる

「情熱の嵐」で「西城秀樹」という歌手の存在を知り、妹が観ていたような歌謡曲の番組も徐々に観るようになりました。

その流れの中、ヒデキの新曲「ちぎれた愛」が発表されました。(1973,9,5発売)
「情熱の嵐」のように最初からガンガンとばしていくというのではなく、出だしは抑え気味・・・・それがサビの部分になると一転「心の叫び」となる・・・そしてあの独白の叫び・・・・「絶唱」という言葉もその頃に初めて知りました。

その姿に強烈に惹かれたわけです。

どうして惹かれたのか・・・・当時はそんな理由についてほとんど考えたこともありませんでした。小6だったし、妹にもいつもバカにされているくらい精神年齢も幼かったと思います。
恋愛ドラマもみない、小説も漫画も読まない・・・・「男女の仲」についてのイメージなどほとんど持ち合わせていませんでした。

ちなみに初恋は小3の時。ずっと片思い。遠くはなれてみていただけ。それで中3まで思い続け、卒業式の日の夜、電話して思い切って告白したんですが全く相手にされないでアウト。そんな思い続けた6年間、よく思いうかべていたのは、どっかの綺麗な自然豊かな公園を二人で歩くイメージばかりでした。

幼い頃から体のが弱くいつも熱をだしていて幼稚園は半分以上欠席。同年代と外で遊ぶなんていうこともしなかったので、当時の男の子仲間で定番の 草野球 なども未経験。運動能力はないし、引っ込み思案。なので3年生くらいからいじめにあい続けました。(今のいじめとはちょっと違うけど・・・・いじめに関してはまたいつか)

ほとんどひとりですごしていることばかりだったので、同年代とのおしゃべりはほとんどなし。人と話せない。年頃になっても、恋愛がらみの情報も何もなかったので、本当に男女の仲に関しては、奥手どころでなかったです。


もっと言えば、クラスでいつも私が横を通っただけで「近寄るんじゃねーよ」と冷たい視線を浴びせられ続けていたので、対人恐怖というか・・・・自分の言葉を誰かに発するというのはいけないこと、みんなにとって自分は邪魔者、生まれてきてはいけなかった存在・・・・だから6年生の頃などは、毎日一人で帰る時に「死んじゃおうかな・・・」「どんな方法だったら一番苦しくないかな」「死んだら誰か悲しんでくれるのかな」なんて思っていました。


そんな毎日だったことは、ヒデキに強烈に惹かれた大きな要因だったと思います。
自分の想いを全身全霊を込めて相手に伝えようとしている姿。


「ちぎれた愛」の次が「愛の十字架」(1973,12, 5 発売)
ちぎれた愛 も好きな一曲ですが、今でも時折口ずさんでいるのは 愛の十字架 の方かな???

今思えば、あいかわらず歌詞の内容に関してはほとんど分からずだったんですが、でもあのグッと抑えたような歌い出しから、サビの部分の絶唱・・・・振り付けとあいまって心にガンガンきましたね。

余談ですが、ヒデキを振り返る番組の中で、ちぎれた愛 に比べて 愛の十字架 は紹介されない、されても大幅に切られていることが多いように感じています。

それをいつも残念に感じています。


2022年5月16日 記  ヒデキとの出会い 「情熱の嵐」・・・1973年 小学6年生
今日はヒデキの命日。体調云々のこともあってこの特設コーナーを作って半年以上更新できずにいましたが、やっと着手できました。

それまで歌謡曲などには興味もなく、あの当時盛んに放送されていた歌番組なども特にみていなかった私。小学6年生ともなると、女子を中心に歌謡曲の話題がとびかうようになっていました。男子は女性アイドルへ関心を寄せる者が加速。その一方でビートルズなどの洋楽にはまる者もボツボツと、というのが教室の空気でした。

低学年の頃からいじめられていて、クラスでのけ者だった私は、そういった話題に入ることもなかったので、本当に無関心で過ごしていたんです。逆に2歳年下の妹の方が歌謡曲に興味を持ち出して、歌番組などを観るようになっていました。

これが昭和ならではのことだったのですが、あの当時はインターネットなど影も形もない時代。情報端末による動画配信もありません。テレビは原則として一家に一台。家族みんながそろっている居間にあるという家庭がほとんどだったと思います。

なので、家族の誰かがみている番組は、居間で家族と一緒にいれば興味のあるなしに関わらず目にしてしまう。それが今とは決定的に違いますね。だから例えば歌謡大賞などを受賞した歌などは、好き嫌いかかわらず世代をこえてだいたいみんな知っていた。今だと、そうした賞をとった曲をきいても知らない歌ばかりですからね。歌に関心がある人でも、結構知らなかったりすることだってありますよね。それぞれがそれぞれの情報端末などでひとりで聴いていたりするから。

そういうことからいえば、もしあの当時、今のような状況だったら、私がヒデキと出会うことは無かったと思います。

妹がみていた歌番組から流れてきたのが「君が望むなら (ヒデキ!!)」というインパクトのある歌声。画面をみると、あの右手をガンガン突き出すような動き・・・・まさに「情熱の嵐」そのもののようなステージでした。

「誰だろう?」と思って妹にきくと「えー、お兄ちゃん知らないの?西城秀樹だよ」と心底呆れられました。本来ならこの時点で「ふーん」といって終わりになったのでしょうが、何故かこのヒデキの「情熱の嵐」が頭から離れず、フト気が付くと口ずさんでいたりしました。

そんな自分にビックリでした。何故こんなにも惹かれたのでしょうね?

今ふりかえると、超引っ込み思案で、いつもいじめのこともあって、休み時間なども周囲の視線ばかり気にして目立たないよう目立たないように身を隠していた日々だったから、あんな風に自分の想いをガンガン相手にぶつけている姿がものすごくカッコよくみえたのでしょうね。しかもそれに呼応して大勢の観客たちが「ヒデキ!」と合いの手の声援を送っているという一体感。まさに自分とは真逆。

先日のBSTBSの特番で情熱の嵐の秘話について紹介されていましたが、あの「ヒデキ!」のタイミングは最初から意図されていたと。ヒデキの人気が急上昇するにつれて観客がキャーキャー声援を送るのでヒデキの歌声そのものがなかなか聴いてもらえなくなってしまった。なので、最初からみんなでそろって声援を送れるような 間 をあけて作曲したということでした。

そういえば昨年の特番でも、こうした会場との一体感を本格的に導入して実現したのはヒデキが元祖だったんだとか。

この発想って、現代社会にも通じる大切なことですね。マイナスにみえることを何とかしてやめさせる(排除する)のではなくて、逆に取り込んでしまって新たなプラスに転嫁していってしまう。「災い転じて福となす」を地でいっているようです。


もう一つ明らかにされたのが、あの右腕のアクション。振付師の方が帰宅した時に玄関のカギがかかっていて、開けようと思って激しくドアノブをガチャガチャとした時に思いついだのだとか。

人生、どこに思いがけないヒントが転がっているか分からないものですね。


そんなこんなでヒデキに興味をもった私ですが・・・・もちろん学校ではそんなこと口にしませんでした。そんな話をしてくれる仲間もいませんが、それにもまして、私がヒデキに関心をもったなんてみんなに知れたら、どんな冷やかしを受けるか分からないという状況でしたから。

*これはヒデキだからということではないです。仮に他の男子連中と同じく女性アイドルの誰かのファンになったといってもバカにされたでしょうから。それが人気者だったら「お前なんかに好かれたら、アイドルに迷惑だ!」式の非難ごうごうだったでしょうね。


*ちなみに、私の持っているヒデキのレコード画像の中の「情熱の嵐」はかなりあとになって中古レコード屋さんで購入したものです。



*2021年10月3日 記
押入れの奥にしまってあった古いレコードを発掘しました。本当はシングルなどもっとたくさんあったのですが、何度か引っ越しているうちに行方不明になってしまいました。



これらのレコードについての思い出は、画像とともに後日少しずつアップしていきたいと思っています。

あの番組では様々な歌が流れていましたが、昨日など自然に口ずさんでいたのは「若き獅子たち」でした。

「太陽に向かい歩いている限り 影を踏むことはない そう信じていきている・・・」

やはりこの数十年の辛い日々、信じていた人達に裏切られた日々・・・そして心身の状態が日々まにみえて悪化していて、これからの人生に暗雲ばかり感じてしまっている今の自分・・・・そんな自分が自然に惹かれているのが「若き獅子たち」なんだな・・・・と。(自然に口ずさんでいたのが、ラストシーンなどだったらちょっとまずい???)

今朝は、以前に録画していたディスクを掘り出す作業をしています。




ツイッターより

NHK公式ツイッター
ヒデキぃぃぃぃ!最新のリマスター映像でよみがえった魅力を2部構成、3時間20分。なお本番組のプロデューサーの名前も「秀樹」であります。この他、西城秀樹さん関連番組があるので、続けてご紹介しましょう。10/2(土)夜7:30[BSプレミアム]

→(リツイート文)
いじめられていた小学校高学年~中学生の頃・・・こんな兄貴が自分にもいたらいいな・・・・なんていう感じで憧れている存在でした。個人的には初期の頃の映像がたくさん流れて欲しいです
虚空**懐かしいを通り越して、あの頃の自分にタイムスリップしたような感覚でした!

50曲のコンサートもあの声量であれだけ歌い上げるって、もう神業レベルですよね!!

近いうちに個人HPで秀樹さんの思い出など書いていきたいと考えています。
#西城秀樹 #西城秀樹デビュー50年スペシャル

個人的意見ですが、第一部の当時の映像特集には、是非「ちぎれた愛」も加えて欲しかったです。
歌の間に 台詞 が入った最初の曲でもあるし、秀樹さんの絶唱型が確立された歌という風に思っていたので。

もちろん番組全体としてはとっても良かったですけどね

コンサートのクライマックスを観ていて、もう秀樹さんがこの世にいないというのが嘘であるかのような感覚にもなりました。

今でも元気に活動していて、コンサートなんかもあちこちで開いているかのような。

追悼というよりデビュー記念としての構成だったからでしょうかね???


70年代の頃から秀樹ファンだった方々は、自分と同様に還暦を迎えた以降のことも多いと思いますが、そんな年齢になっても、今なおインパクトやエネルギーを蘇らせてくれるようなパワーをもった秀樹さんと出会えたというのは、とっても意義深いことだったというのも再確認です。


できれば今回の番組の第一部のように、当時の映像で、また短くされたものではなくフルのものを使っての番組なんか放送して頂けませんかね・・・・

振り付けにしても衣裳にしても歌い方にしても・・・あの当時のままのエネルギーや空気感に浸りきってみたいです。





更新時のひとこと より
(2021,10,2)NHKでは明日の夜に西城秀樹のなつかし映像をたっぷりと紹介するという番組もあるということです。いじめがどんどん酷くなっていた小学校の高学年の頃・・・・初めて秀樹を意識したのは「情熱の嵐」

以来、中高生の頃まで秀樹のレコードなどを買っていました。単なるファンというよりは、こんな兄貴がいたらいいな・・・・なんていう憧れの存在でしたね。(当時、超短足ということでも毎日からかわれていたので、長足の代名詞だった秀樹にそんなところも憧れていたかな)

これらの番組の放送時間などの情報は駿煌会ツイッターで行っています。

☆駿煌会ツイッター https://twitter.com/syunkoukai?lang=ja