1月8日 土
「尾のない彗星写真はピンぼけの一等星とかわらない!」というわけではないですが、今回の彗星君、尾が目立ちません。でもアウトロアーツのホームページに寄せられている画像にはごく細い尾が写っている画像も載っています。何とかして尾も撮りたいと思い、久しぶりに普通の写真フィルムを買ってきました。(感度800)天気予報では明日は午後から曇るとなっていたのでプレアデスと並んだ姿も今日が勝負と思っていました。
ところが日没の頃から空にはうっすらとした雲が薄皮が天にはりついたような状態に・・・・その上、腰も痛くなってきました。それで遠征は諦めて我が家の庭で撮ることにしました。
うちの庭からは北極星は見えないのできちんと極軸を合わせられません。その上、この時間帯では下がコンクリートの駐車場からは電線などが邪魔でプレアデス近辺は撮れません。そこでやむをえず柔らかい地面のところにセットして撮りました。
撮るまでがまた大変。何しろフィルムを望遠鏡につけての撮影は前回が何時だったかも覚えてないくらい前です。(多分しし座流星群が大量に降った時以来?アッ、あれはカメラレンズでした。じゃあ何時だろう?)アダプターだの直焦点のピント合わせだのあたふたしてしまいました。
さらに致命的だったのは、セットしたのが屈折望遠鏡だったので天頂付近にある彗星を撮るにはかなり無理な姿勢で作業をしなければなりません。先日から原因不明の目眩に悩まされている私にとってファインダーを覗こうとするたびに世界がグラッと傾きそのまま地面に倒れそうになります。そのたびに思わず三脚をつかんでしまったりしたので、三脚が地面にめりこんでしまいさらに極軸はずれていきました。
彗星は直焦点での1分半くらいのを数枚、そしてカメラレンズで数枚撮りました。カメラレンズはビクセンのカメラにつけられるのが最高で70ミリの望遠だったため、現像から上がってきたのをみるとあまりに広範囲で彗星がかろうじてわかるくらいちっちゃく、とても尾どころではありませんでした。
直焦点の方はかろうじて「尾かな?」というものがうっすら写っていました。圧縮したこの画像で分かりますか?「尾がある」と信じてその気になってみると、右下の方向に伸びている尾があるような気がしてきませんか?

1分半で撮った写真を3枚加算した後、画像処理
天気予報通り午後から完璧に近い曇り空。それが10時頃帰宅したら昨日よりいい状態の星空でした。プレアデスはもう少しすると梅の木にさしかかる位置。今からコンビニにフィルムを買いに行っている時間はありません。先日ひさしぶりに起動しようとしたら画面が乱れてお話にならなかったノートパソコンに試しに電源をいれてみたら普通に起動しました。そこで急きょ冷却CCDで撮ることにしました。
ところがこれも何しろひさしぶり。カメラを制御するソフトの手順もうろ覚え。その上寒さはゆうべ以上で6時間以上仕事をしてきた体がどんどん消耗していきます。直焦点で導入しようとしたのですが、なかなかうまくいきません。諦めてカメラレンズにつけて撮ることにしました。何とか導入に成功。
しかし3分の連写の途中、コードの重みで固定したレンズがわずかながら動いてしまいまともにつかえるのはほとんどありませんでした。そのうちセットしなおそうと思ったのですが、今度はどうしても導入できません。
寒さと目眩で集中力も途切れてしまい断念しました。画像処理も分解して保存したファイルがうまく合成できなかったり何だりと悪戦苦闘。そのわりには尾もほとんど分からない画像にしかなりませんでした。

3分のを3枚加算して画像処理
片づける前に今年にちなんで3分間露出でオリオン大星雲を撮りました。極軸を合わせていない上にカメラレンズでの1枚だけの画像なので加算平均も何もできずにザラザラだったのをぼかしや何かいろいろとほどこして仕上げています。