8月27日(水)火星最接近 -6万年ぶりの距離-
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もうニュースなどで知っている人も多いと思いますが、来週の水曜日に地球のお隣りの惑星である火星が地球に最接近します。火星と地球の距離がここまで近づくのは6万年ぶり(資料によっては5万7千年ぶりとなっているものもあります)だそうです。
誤解しやすいのが「6万年ぶりの接近」という言い方をアナウンサーがしている場合です。まるで6万年の間は接近することがなかったかのような受け取られ方をしかねない言い方です。
実際には火星と地球は約2年2ヶ月ごとに接近しています。ですからこの便りでも今までに2回ほどの年に火星の観望会を行ったり火星の画像を紹介したりしています。
ただ、火星と地球がそれぞれ太陽をまわるコースが違っているので2年2ヶ月に一度と言っても毎回近づく距離には大きな違いがあり、その近づき方は今回は6万年ぶりの大接近という意味なのです。言葉で伝えるというのはなかなか難しいですね。(ちなみにここ数年話題になっていた獅子座流星群も「○○年に一度」というような報道が盛んになされていましたが、一応あれも毎年きてはいるのです。ただ、大規模に流れるのはめったにないという意味なのです。)
では何故大接近が騒がれているのかというと、それは接近する距離が近ければ近いほど表面の様子が観察しやるいという理由からなのです。火星は直径が地球の半分ちょっとしかない星なので小接近程度に近づいただけでは小さすぎてなかなか表面の様子が望遠鏡でも見えないのです。それが大接近と言われる時ほど一般にアマチュアが使っている望遠鏡でも表面の模様がわかる程度になるのです。
それから時々「今回の最接近は8月27日というとそれ以外の日はダメなのですが?」という質問を受けることもあるのですが、そうではありません。実際は前後ある程度の期間は望遠鏡で見てたいして違いがわからない程度の大きさで見えているのです。
9月13日になっても前後30年の中で最大、9月30日でも前回2001年の接近を越えた大きさということなので、かなりの期間我が家の望遠鏡でも表面の模様を撮影できる程度に見えている事になります。
「ところで火星はどれ?」という質問もよく受けますが、今だったら夜9時過ぎの頃に南東の方を見ればすぐにわかります。ダントツの明るさで赤っぽく光っている星がありますから。
先日この火星と月が並んでみえるという日があったのですが、残念ながら全国的に天気が悪くてダメでした。この並んでいる様子を眺めるチャンスは来月の9日(火曜)に再びあります。7時頃に昇ってきた月のすぐわきに火星が輝いているようすが楽しめます。
今年は異常な天気で曇り空ばかりが続いていて実はまだ一度も火星を撮影していません。ゆうべはひさしぶりの星空でしたが気仙沼から車の運転で帰ってきたばかりだったのでさすがに撮影する元気はありませんでした。
一応途中の福島県の辺りで雲が切れて星がみえてきたので車をとめて、たまたま車に乗っていた平成3年に担任したN君と双眼鏡で眺めました。双眼鏡ではさすがに模様は見えなかったのですが、それでもただの光の点というよりもはっきりと面積のあるごく小さい円として見えたのは今回の接近が半端ではないことを感じさせてくれました。
今回の接近に匹敵する距離に近づくのは西暦2284年だそうです。284年後・・・ただ今回ほど近づかなくても火星の模様が撮影できる程度に近づく事は何度もありますから心配はいりませんが・・・。
それでもやはりこの大接近の機会に撮ってみたいというのは人情です。今日(22日)現在まだ火星の撮影はしていませんが、何とか最接近前後に撮って便りに載せたいものです。