21世紀 初観望・遠征

1月2日隣町  3日花立山


事の始まりは2日にあった中3ねこ娘さんの学習会でした。

行くと「この前双眼鏡で観てからちょっと外に出たときにもつい空をみてしまうんですよ。それで妹(小4 ナマケモノさん)に 木星 とか すばる とか教えてたら、その後に妹がこんなの描いたんです。」

肉眼でのすばるのスケッチでした。よくかけていますよね。目の悪い私にはメガネをかけていてもボーっとしたモヤモヤにしか見えないのでうらやましい限りです。


で、学習会の後に双眼鏡で観てもらおうということになりねこ娘さんと外に出ました。ところが妹さんは東京からやって来た小2のいとことテレビゲームに夢中になっていて出てきません。


代わりにでてきたのが今度小学校にあがるといういとこの妹さんの方です。この子がまたスゴイ!双眼鏡を覗いて離さないんです。ずーっと飽きずに月や星団をながめているんです。口からはポンポン感じた言葉が飛び出します。

ねこ娘さんは(このまえ一回やっただけなのですが)私が前回みせた星を次々と双眼鏡に導入してこの子に見せていました。そして自分も一緒になってシリウスを観ては「サフィアイアだ!」ベテルギウスをみては「ルビーだ!」とおおはしゃぎ。星をながめる原点はまさにここにあるというかんじでした。

この後、小2のお兄ちゃんの方もでてきてオリオン星雲などをみせました。「宇宙空間にいるみたい!」と言っていました。

「今度は望遠鏡でもみたい」と言い出したのですが、いつにするかが問題になりました。次の学習会は日曜なので月がだいぶ明るくなってしまいます。そうしたらねこ娘さんが「明日はダメですか?」・・・それで決まりでした。


翌日、昼間は強風が吹き荒れていてちょっと今夜は無理かな・・と思っていたのですが夕方には弱まってきました。機材をつんででかけました。多少風は残っていたので私は昨日と同じ庭先でやろうと思っていたのですが、約束の8時頃に伺ってみると妹と二人で防寒装備をバッチリきめて準備していました。山の方で観たいというのです。それで急きょご両親に見送られながら花立に出発です。

「何かリクエストある?」と聞くとねこ娘さんは「まず月と惑星の写真が撮りたい。それからできれば星雲とかも撮って・・・。あとは流れ星」もりだくさんな注文です。

途中のコンビニでおやつやインスタントみそ汁の材料など買い込みました。


10時頃、花立に着くと暗闇の中「たぬき先生でしょ」と声をかけられました。グランツさんでした。2年前においしいお雑煮をこの花立でごちそうしてくれた小山星の会の方々もいらしていました。りゅう座流星群の観望(兼新年会)のようでした。

シーイングの悪さも何のその、と二人は月や惑星の画面を好みにするために妥協をしません。スカイサンサーのボタンを何度も押しながらあわせていました。

これが一段落したところで寒さが襲って来た様子だったのでインスタントみそ汁で暖をとりました。これで熱エネルギーを得た二人は絶好調!ねこ娘さんは数十分もの間地面に寝そべったまま双眼鏡をのぞき続けました。ナマケモノさんはというと得意の「首振りダンス」を皆さんに披露してみんなを笑わせてくれました。

流星が流れだしますがナマケモノさんはなかなかキャッチできません。体が冷えると車の中で暖まり、元気がでると外でながめる・・・を繰り返しました。途中ナマケモノさんはコーヒーを勧めてくれたアネモネさんの優しさに感激していました。

3人で車の中に入りエアコンにあたっていた時に外で「ワー」という歓声。大きな流星が流れたようです。それを観られなかった悔しさがねこ娘さんの寒さを感じる力をはねとばしてしまいました。1時をすぎて「寒さ大丈夫?」といっても「まだまだ」・・・2時をすぎても「私、明け方まででも大丈夫ですから」・・・2時半になると「先生、3時まで車の中で仮眠をとっていていいですよ」でもそんなことをしたら本格的に寝そうだったので起きていました。

「いつものことじゃない」とグランツさんにひやかされながら機材不調の望遠鏡を片づけてしまったので、別の方が二重星団などいろいろ見せてくれました。二人曰く「星の砂を散らしたみたいてきれい!」


3時近くなってひさびさに夜空の花立がこたえて私の方がピンチになってきました。「運転手は眠い」と言ってこちらから帰宅をお願いしました。「先生、先に帰ってもいいですよ。私たちバスで帰りますから」「・・・・」

ここにはバスは通っていないことを話してようやく帰ることに承諾してくれました。パーマドラえもん君たちの様子も知っているグランツさん「たいてい子供の方が寒くなって飽きちゃうのにね」と感心していました。

この二人のパワーに圧倒されると同時に、天体で子供より先にギブアップしてしまった自分に体力回復を言い聞かせながら花立を後にしました。

スカイセンサーがすぐに接触不良で作動しなくなったり見当違いの方を向いてしまったりしたので冷却CCDは最初から出せませんでした。