彗星に初めて挑戦


平成12年7月9日未明

天文雑誌でこのところ話題になっていたリニア彗星ですが、夜の学習会の疲れなどでなかなか出かけられずにいました。8日の昼間は台風一過とは言い切れない空で太陽を撮った後、アストロアーツのホームページやうちともリンクしている木星会のホームページなどで調べていました。10時頃になっても雲が多かったのでビデオカメラで月を撮って寝ました。

ところがなかなか寝付けなかったんです。それでしばらくして起きだしもう一度空を見たら雲がほとんどなくなっていました。急きょ思い立って花立に行ってみることにしました。

それからが大変です。なにしろ遠征は1月30日以来です。その間夜空を望遠鏡で撮ったのは月が一回だけ。機材があちこちになっていて何をそろえるんだっけ?という感じでした。

花立には0時過ぎに到着。月は沈み台風一過のおかげで素晴らしい天の川でした。駐車場は沢山の人達が彗星見物に来ていました。着いてすぐに「先生」と声をかけてくれた人・・・グランツさんでした。うちの双眼鏡を三脚に取り付けたものですぐに彗星を導入してくれました。


実は私、彗星は初めてでした。写真では何度もみていますが、ちゃんと尾のある姿は感激でしたね。思い起こせば小学生の頃・・・4時頃父に起こされて彗星見物をしたことが一度だけありました。近所の方々も出ていました。双眼鏡はあったのですが手持ちでした。だから父や周囲の友達が「見えた!見えた!」「本当だ!尾っぽがある!」と歓声をあがていても私にはどこにあるのか最後までわからなかったのでした。


それ以来いろんなことがあって理科の天体嫌いになった為、その後何度か現れた大型彗星でも夜空を見上げることはありませんでした。


今回の彗星に関してはヘールボップの記憶が生々しのでしょうね、みなさん暗いことばかりを悔やんでいます。でも私にとってはヘールボップなどの巨大彗星を見たことがない分、このリニア彗星でも十分感激できました。(ちょっと負け惜しみっぽいかな?)

直射日光のもとでばかり天体観測をしているのでうんと手間取りましたが、何とかとれました。機材はビクセンの20センチ反射に武藤のCV-04です。


家に帰って画像処理をした時に天文雑誌に書いてあった
彗星の動きの早さを実感しました。

星に合わせて画像を重ねようとすると彗星本体が
だぶっていってしまうのですね。

今回どのくらいの露出にしたらいいものか
全くわからなかったのでモノクロ冷却CCDでしたが
カラーでLRGBを分けて撮影するのは大変な
ことがわかりました。

次回はカラー冷却CCDを持参する予定です。


全くの余談ですが、
宇宙戦艦ヤマトに「彗星帝国」の
お話がありましたよね。
水平に構図を撮ったのは
あんなイメージを浮かべていました。


8月3日追加

この時に800のフィルムも使って撮りましたが
彗星はスカイセンサーがうまく作動していない時で
メチャクチャでした。

冗談半分に5分程度の露出で撮った星団の方が
まともに写っていたので眼視イメージという風に加工しました。



M45 プレアデス星団(すばる)







ペルセウス座の二重星団



なお、新聞によればリニア彗星は
核がこなごなになってしまったとか・・・・

結局、リニア彗星を撮れたのはこの日だけでした。