天体写真

平成11年1月から3月まで


平成11年1月1日「涸沼湖畔、ビデオからの画像」・・・初日の出・・・太陽だって星には違いありません。(そういえば去年の春に注文した太陽プロミネンスフィルター、エルニーニョの影響で製造が止まっているというのですがまだなのかな???)・・・・・・(H11,1,16 確認したところそのアメリカのメーカーがアウトらしく、現在別のメーカーに依頼しているようです)


平成11年1月17日「花、CCD」

この日はロングショット狙いでいたので、冷却CCDは写真用の普通のズームレンズで、望遠鏡はより視野が広いようにFS102+レデューサーにひさしぶりに35ミリカメラをつけました。ところがひさしぶりだったのでセットがトラブル続き。やっとM42を撮ったところで次々と薄曇が押し寄せてきました。

それからはなかばヤケクソになって、ノータッチガイドで露出3分〜6分(雲が濃くなってきたら露出をやめる)で星団を数枚撮りましたが、間もなく全天が雲に覆われてしまいました。

*とりあえず画像処理したM42を載せます。午前中に写真は現像に出してみますが、おそらくひさびさのニャッキ大行進が霧の中にいるような写真で見られることでしょう。・・・これは後で載せます!

18日午後、写真屋さんからあがってきたので画像処理して17枚中、いくらかマシな3枚を載せました。(M35、47、67)薄曇の影響もあってバックに色むらもありますが、ニャッキの大群はいませんでした。その代わり・・・


平成11年1月27日「花、CCD」

10時に仕事が終わり、花立山に着いたのが11時30。セットしている間に次々と雲が押し寄せてきました。カラーの2枚は薄曇と戦いながら何とか隙間をぬったのですが、後は薄曇に覆われた状態の1分露出数枚がやっとでした。黒目は初めてお目にかかりました。

実は昨年は春からのひどい天気で春の星雲・星団はほとんど見ていません。有名なソンブレロもこの日は見てやろうと思っていたのですが、分厚い雲にはばまれたあげく、スカイサンサーが意味不明の暴走を始めたので2時半には諦めて片づけを始めました。

またじっくりと狙ってやるぞー!!!!!


平成11年2月21日−22日「花、CCD」

やっと雲に邪魔されないで春の星空をまともに観る事が出来ました。双眼鏡でかみのけ座も観ましたがきれいなんですね。ソンブレロもやっと自分の網膜で確認しました。思ったより小さかったです。撮像も雲との戦いが春のものでは始めてなかったのでやっと普通の時間をかけて撮れました。


平成11年2月23日「アルデバラン食」

夕方の学習会の時にはまゆみ'98さんと木星・金星の接近を双眼鏡で観ました。月とアルデバランが並んでいるところもみました。かつての私のように理科の天文で興味を失ったというのですが、双眼鏡を覗きながら思わず「ワー!」と声をあげるその感性からみると、もしもはまれば天文ファンになりそうです。

2コマ目の学習会が終わった頃にはアルデバランがまさにお月様に食べられようとしているところでした。隣り町だったので道端に車を止めて固定でビデオ撮りしました。前回、バッテリーが消耗して交換しているうちに隠れられてしまった教訓を生かして今回はちゃんと撮れました。


出現は望遠鏡を出す時間はなかったので、双眼鏡に手持ちでビデオカメラを押し付ける、という状態で撮りました。

平成11年2月28日「夜明け前の球状星団」「自、カラーCCD」

昔の教え子がパソコンの事で来てくれました。以前から星もみたいといってくれていたので、パソコン作業の合間、雲がなくなった時にあと少しで夜明けであるにもかかわらず、庭に望遠鏡を出しました。

その時に、昨年の7月に使ったきりのカラー冷却CCDを使ってみました。LRGBを始めて以来、ずっとモノクロCCDばかりだったのですが、こちらは冷却が早い上に、一発でカラー画像という強みがあります。

ただ、3色フィルターがある分感度が落ちているため普通は暗い夜空で時間を長めに、と言われています。それがこの悪条件の中でどの程度撮れるのか試すチャンスでした。(時間がたっぷりあって花立山に行ったときはやぱりCV-04を使ってしまうので)

東の空がうっすらと明るくなっていく中、急いでスカイセンサーの初期設定をしました。うちからは建物の関係で北極星が見えません。それであわてて設定したため1分間露出でも画像が激しく流れてしまいました。もう一度設定をしなおしているうちに明らかに東の空が明るくなってきました。

M13を一枚、しかも1分間露出のみで撮った頃には、肉眼では北斗七星がやっと見えるくらいに空は明るくなっていました。それから撮ったのが先日も撮ったM3です。やはり露出は1分で1枚。

それらを画像処理しました。ビットランオリジナルファイルからFITSファイルでのモノクロ画像として取り込んだものをL画像、BMPファイルからのカラー画像をRGBとしました。さて出来映えは???(2月21日のM3と比べると限界についてわかります)

私としては、中心部だけとはいってもあの白みがかった夜空で1分でカラー画像に一応はなるというのは「電子観望会」などの企画などにも使えそうだな、という思いがしました。記録のためというよりも、子供たちに星を見せる時の眼視の補助として有効に活用したいと思います。



平成11年3月13日「曇り空の下での限界に挑戦?」「花、CCD」

雲がきれてきたので花立山に行きました。8時頃着くと一面の曇り。1時間半ほど車の中でねばっていたら雲がきれてきたのでセットしました。雲の合間からM63を1枚撮ったところで完全に雲に覆われました。

ここで観望会をしていた4人の方々に誘われて大変おいしいお雑煮をごちそうになりました。三つ葉やしいたけ鶏肉などをはじめ具だくさんの汁は塩味ベースで食材の香りやダシがとってもよく引き出されていました。(教育も同じですよね。教師や大人が子供達に味付けをしすぎるとダメですよね!)いろいろと楽しいお話も聞かせて頂きました。

かすかに天頂付近が薄くなってきたのでM3を狙いました。薄雲ごしに1分ずつ数枚撮りました。

この後どうしようもなくなって片づけました。ところが・・・・・



平成11年3月22日「電子観望実験」「自、カラーCCD」M104 53 66・・・画像ではソンブレロを「M106」と表示してしまっていますが「M104」の誤りでした。すみません。

初めて代表的な3冊の天文雑誌を買ったのが1997年の9月号。そこのニュートンさんの広告で「冷却CCD」という言葉を初めて目にし、岡野邦彦氏による「冷却CCDテクノフォーラム 電子観望のすすめ」という記事を目にしました。望遠鏡を買った3週間後、ニュートンさんで最初に武藤のカメラ、そして数日後にビットランのカラーCCDを購入してわけです。

動機は電子観望。星を観るのが初めての子供達、と一緒にみることが多かったのですが、私も子供達も主な狙いは星雲・星団。それを光害だらけの場所で観ようというのですから当然見えません。空の良い場所でもよく初心者が「天体写真のような見え方を期待して」と言いますよね。「でもそれははるかかなたから飛び込んできた・・・」とよくいろいろな本に書いてあります。そしてそれにも尊い価値はあります。が、そうした境地になれるにはやはりある程度場数をふまないとなれません。

「初めての体験」で「なんだ、星ってつまんない」と思われたらそれは罪。だから眼視の補助として電子観望を取り入れたわけです。

ただ、事はそう簡単にはいかず、ピント以前に導入ができない。ノートパソコンの故障をきっかけにしばし2台のカメラは出番を失ったのです。


最近になってやっと導入などがスムーズに行くようになり、再び本来の狙いだった「電子観望会」への準備をもくろんでいます。そこで活躍しはじめたのがビットランのBJ-30C、何しろコンパクトなのが最大の武器です。(武藤のは重いためにセットした時点で望遠鏡や台のわずかなたわみのために視野から対象が逃げてしまうので・・・もっと頑丈な赤道義を買う資金が現在ありません)すぐに対象が中央に表示できる。また一発のカラー画像も子供達相手では大切な要素です。それができるだけ短い時間で見せられるかどうかが勝負です。初めての子は2・3分待たされただけでもあきてしまいがちです。

この晩も20センチ反射で眼視をするとかすかに何かがあるかな、という状態でした。1分の露出で形はわりときれいに出ます。ごらんの通り「写真」というレベルにするともっと時間をかけないと厳しいですが、パソコン画面に表示して「見えた!」と感動するには十分の写りです。

これではまった子なら、もっと露出に時間をかけても今度は退屈しないでむしろワクワクしながら数分間待ってくれるでしょう。

平成11年3月16・17日「花立初のカラーCCD画像」

雲がなかったのにやけに光害がひどく、まるで満月の夜のように星がかすんでいました。春のせいかそれとも昨年のような異常気象の前触れか???と心配しながらそれならば、とカラーCCDを花立で初めてためしてみました。もともとカラーの方は子供達と観る時の電子観望用が主だったので花立には持ってこないことが多かったのです。

日が沈んでから急に強風が吹き荒れました。直焦点では画像がぶれてどうにもならないくらいだったのでカメラのレンズにくっつけて200ミリで撮りました。ビットランのBJ30なので本体がうんと軽く、導入は楽でした。

0時をまわって風がおさまったので今度は望遠鏡につけて撮ったのですが、やけに画像が流れて苦労しました。途中何度かセットしなおしたのですがどうにも不安定でした。


画像処理は3色分解のFITSファイル100枚以上をケーブル接続で転送、という呑気なことをしてしまい、8時間近くパソコンにさわれませんでした。

LRGB合成ばかりだったのでいつも以上に苦労してしまいました。苦労しないのが利点のハズですが色の雰囲気でどうもそのままでは、と思ったので・・・。カラーCCD特有の色については感じ方がいろいろでしょうね。これからいろんな工夫をしながら馴れていこうと思っています。

*この日は花立に初めてドブソニアンも持っていきましたが、かずんだ夜空には勝てませんでした。