トウヒレンの仲間(ではなくアザミの仲間)
トウヒレンの仲間 花や葉の形状などからトウヒレン属の一種だと思うのですが種類は解りません。(07.11.3)
touhiren 同上の個体
touhiren no ha 上の個体の隣にあったものの葉
花を分解してみると、各小花には冠毛が沢山ついていました。写真では解りませんが非常に細い毛が出ている羽状毛です。(07.11.16)
花 きれいに咲いた花(07.11.16)
葉の拡大写真 葉の縁辺部には不規則に棘が並んでいます。(07.11.16)
実の拡大写真 上の写真を撮るために分解した花をそのまま取っておいたところ冠毛が羽状に分かれているのがよくわかるようになりました。(07.11.20)
長田(検索入門野草図鑑)タンポポの巻P141によるとアザミ属の特徴は
1 果実に毛がない(密毛が有ればオケラ属)
2 果実の基部の形が水平になって花床に直立してつく
3 花柱の先の形がごく浅く2分する程度で深く2裂しない。
4 冠毛は羽状に枝を分ける。
5 花糸に乳頭のような凸起がある。
6 総包片の先に角状の凸起がない
7 葉に棘がある
文は少し変えてあります。
これらの特徴を、上の写真の結果と比較すると、1,4,6,7の特徴は該当する。この様に多くの特徴がアザミ属の植物であることを示していることから、本種はトウヒレン属ではなくアザミ属に属すると考えられる。
花が10月から11月に咲くこと、花が咲く時期に根生葉がないこと(一番上の写真)、総包片が細くとがり横に反り返ること(5番目の写真)さらに葉に深い切れ込みが無くまた縁辺部に鋭い棘があることなどの特徴から種類を特定できるといいのですが。
果実部の拡大写真 まだ未熟ですが種の部分を拡大してみました。果実が家宅に接する部分は平らに見えます。2の”果実の基部が水平”というのはこのことなのでしょうか。(07.12.9)
総包の拡大写真 総包片に突起はなく鋭く先端がとがっています。(同上)
花柱の先端部拡大写真 花柱の先端部は2分しています。かなりはっきりと分かれていますが、この程度は3で言う”深く2裂しない”に収まるのでしょうか(同上)
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