「中国では、裁判は平均4時間で終わり、99パーセントは有罪となる。
罪を認め懺悔すれば刑は軽くなるが、認めなければ、より過酷な仕打ちが待っている。
いったん死刑が決まると、刑の執行は概ね一週間以内。
銃殺に使う弾丸の代金は、その家族に請求される。」 ( ̄□ ̄;)!!
これが事実だって言うんだから、中国政府が、この撮影に非協力的なのは当然。
だって誰が見てもただの推理物じゃなく、「警察国家・官僚制社会の批判」を主題にした
メッセージ映画だと気づくから。 いやー、面白かったー。 アメリカ映画だけど、舞台は北京。 主演は、フェロモン男優リチャード・ギア。
だいたいにおいて、オシャレなスーツ姿に弱い私。 彼は結構ツボな役者です。(笑)
R.ギアはこれまで、この映画の一部が撮影された中国に、何度もビザを申請している
そうですが、すでにこの四年間で二十回以上拒否されているんですって。
日本の裁判、そしてアメリカの陪審員制度とは異なり、中国のそれは恐い恐い!
言論の自由のない恐ろしさ、不公正な裁判、警察国家の凄さは、半端じゃあないけど、
もちろん、「シリアス系の重い内容はちょっと・・・」という人だって充分楽しめる、ドキドキ
ハラハラの正統派法廷サスペンスにも仕上がっていますから、ご安心を。
ジャック(リチャード・ギア)は、米中衛星放送事業の法律顧問として、北京を訪れた。
契約に成功したその晩、接待でレストランに連れて行かれる。
そこで知り合った、モデルのホン・リンと意気投合。 ふたりは一夜を共にする。
翌朝目覚めると、かたわらでホン・リンが殺されており、ジャックは身に覚えの無い
暴行殺人の容疑をきせられ、中国警察に連行されてしまう。
ろくな取り調べも行わず、法廷に引き出されたジャックに、法廷弁護人として全く面識の
ない女性弁護士、ユイリン(バイ・リン)がついた。
だが始めから無実を信じようとせず、「刑を軽くする為に、早く罪を認めて」と言う始末。
ジャックは言葉も法律も違う国で、濡れ衣を着せられたのだ。
だが、拘置所の中で暴行を受けたり、証拠品が紛失したりするうち、ユイリンも裏で何か
大きな力が動いている事に気づく。 そして、ジャックに惹かれている事にも・・・。
その頃ユイリンの友人が探し出した、殺害直前の通話テープに意外な人物の記録が!
犯人はまあ、推理ものが好きな人ならだいたい予測もつくのですが、そんな事よりも
「正義を貫いていく」というさまが、こんなにも哀しく美しいものなのかと、そっちの方に
目が行きますねー。
その正義を貫く弁護士、ユイリンを演じる中国人女優、バイ・リンの演技はピカ一!
バイ・リンはアメリカのグリーンカードを持ちながら、家族はまだ中国にいるとか。
彼女が一番恐れているのは、二度と中国に戻れず、家族に会えなくなる事。
「でも、自分のしている事は正しいと思っています。 中国人の多くは沈黙していますが
私はもう黙っていたくない。 もう終わりにしなければ。」と言ったそうです。
R.ギアも「バイ・リンは、彼女と同世代の、全ての中国人を代弁している。」との発言。
中国人でありながら、敢えてこの映画に出演したのは、この恐ろしい現実を、少しでも
何とか出来ないものか、という心の叫びからかも。
役と同様、芯の強い女性です。
いやーそれにしても、この映画を見終わってすぐ、中国行きたいと思う人は、恐らく・・・
いないでしょうねー。(笑)
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