現実にも世間を騒がせている、銀行が舞台の金融パニック映画。
原作・脚本:高杉良。 監督:鬼才、原田眞人。 久々に、興奮した邦画でした。
迫力に満ち、やけにリアルで、何よりも出演者が頑張っている。
魅力溢れる役者を挙げたら、キリが無い程。
不正融資で、強制捜査が入った銀行に勤める中堅社員、北野に、役所宏司。
義理の父でもあり、その銀行で、暴君として君臨する相談役として、仲代達矢。
妻役に、風吹じゅん。 彼を慕う若手に、椎名桔平。(すごくイイ感じ。)
銀行を追い詰める検察庁の検事、大野木に、遠藤憲一。(彼は渋すぎっ。)
フジのドラマ「モナリザの微笑み」等に出演。中国マフィアなど、何を考えてるのか
わからない人物が、ぴったりの俳優さんです。
弁護士団の一人に意外なハマリ役、もたいまさこ。(彼女ならではの爆笑シーンも)
真相を追いかける、ブルームバーグ社(東京に実在する)のTVキャスターに、最近
見かけなかった、若村麻由美。
腐った体質を変え、何とか立て直そうと、正念場の朝日中央銀行では、警察よりも
早く真相を究明し、責任の所在を明確にする為、内部調査委員会が発足した。
メンバーは、北野を始めとする、広報部・企画部の社員数人。
不正融資に関係する重役たちをリスニングし、事実を一つ一つ確かめて行く。
銀行再生の第一歩として、新頭取は、派閥を持たない若い重役(根津甚八)が
海外支店から呼び戻された。
その間にも、逮捕者13人、自殺者1人が出てしまう。
総会屋など、闇社会との関わりを断ち切ろうとすれば、白昼、本社の玄関に銃弾を
打ち込まれ、同志の一人が、その流れ弾に倒れる。
子供の通学路をなぞった地図が、差出人不明のFAXで自宅へ届くなど、魔の手は
彼等の家族にまで及んだ。
罪悪感が薄れるという、「呪縛」を解くべく動きまわる内、焦燥感の中にも、今までに
無かったやり甲斐を、そこに見出して行く中堅社員たち。
彼らは、「ミドルの獅子」と呼ばれた。
株主総会は勿論の事だけど、そのリハーサルをしている場面や、銃弾を打ち込まれる
シーン(その場では、何も出来ないもんだナって思った。)も見所。
「駅のホームは、真ん中歩けよ。」という、ドキッとするセリフ。
スローとストップ・モーションを交互に使った、効果的な手法。
結構生々しくて、こちらまでハラハラしちゃう。
原作・脚本の高杉良本人も、激励する弁護士役で出演。
衣装協力ポール・スチュワートのスーツに身を包んだ、熱血ビジネスマンの心意気に
「そうか、悪い奴ばかりじゃないのね。」と、銀行の見方を変えた私でした。
|